ラジオNIKKEI賞(GⅢ) 3歳 福島芝1800m
出走馬紹介
ブラックスピネル
デビューから全て4着以内と抜群の安定感で、前走の白百合Sでは好スタートから控え、直線外を回りながらメートルダールとの追い比べを余裕を持って制しました。
マカヒキやスマートオーディンとも好勝負しており、このメンバーでは地力は一枚上でしょう。
後は57キロで他馬との斤量差がどれくらい影響するでしょうか。
ジョルジュサンク
この馬も皐月賞以外は全て掲示板圏内と非常に安定したレースを見せており、楽に先行するスピードがありながら、京都2歳Sで見せたように中団からのレースも対応可能です。
先行馬が少ない今回も無理なく先行できそうで、開幕週の福島の馬場も追い風に働くでしょう。
単騎逃げさせたら簡単には止まらないと思います。
アーバンキッド
前走のNHKマイルCこそメジャーエンブレムの作るペースを先行して大敗したものの、それ以外のレースでは重賞も含めて0.2差以内で走っており、今回のメンバーでも能力は上位でしょう。
とにかくレースセンスが良く、馬群を捌ける器用さは小回りの福島競馬場では有利に働きそうです。
アップクォーク
前走の早苗賞では18キロ増の明らかに余裕残しの馬体に加えて、出遅れ気味のスタートで後方からのレースになるも馬群の中でジっと脚を溜め、直線4頭が並んで叩き合う中一番不利な最内から脚を伸ばし、残り100mで抜け出しての勝利でした。
上積みを大きく残した中で厳しい展開を勝ち切った経験は、重賞初挑戦の今回でも確実に活かされるでしょう。
注目の1頭です。
ゼーヴィント
プリンシパルSではややバランスを崩したスタートで、後方からのレースを強いられるもインで脚を溜め、内枠で先行した2頭が1、2着する中、直線もインコースを捌きながら最後まで脚を伸ばしての際どい3着でした。
本来は先行もできるタイプで、中山で2戦2勝の成績から小回りの福島コースも問題ないでしょう。
好勝負可能だと思います。
注目レース紹介
★白百合S(OP)京都芝1800m
ノーブルマーズがスローで逃げ、向こう正面で1番人気のロイカバードが一気にマクる展開の中、直線外から一完歩ずつ差を詰めたブラックスピネルが長くいい脚を使って、G前キッチリと差し切りました。
切れ味勝負にならなければ今回も確実に上位にきそうなブラックスピネルに対して、ジリ脚のジョルジュサンクは変に先行するよりは思い切って逃げた方が良さそうです。
★NHKマイルC(GⅠ)東京芝1600m
メジャーエンブレムが刻む淡々とした流れの中、その流れを先行したアーバンキッドは直線に入ってすぐ一杯となり、中団~後方からのレースとなったストーミーシーとカネノイロはジリジリとしか脚を使えませんでした。
今回巻き返しを期待するとすれば、後方からレースをした2頭ではなく、開幕週の恩恵を受けられそうなアーバンキッドの方でしょう。
★ニュージーランドT(GⅡ)中山芝1600m
ほぼ持ったまま2頭雁行体勢で逃げたキャプテンペリーが、直線単独先頭で抜けてダンツプリウスに交わされながらも粘る中、後方3番手から直線大外に出したストーミーシーが内に切れ込みながら上がり最速で急追し、ハナ差まで追い詰めての2着でした。
勝ち馬以外上位を後方待機組が占める中、逃げながら0.5差の8着に粘ったキャプテンペリーの内容は非常に濃く、ハンデ差がある今回は非常に怖い1頭と言えそうです。