出典：wikipedia

 

当時日本ではほとんどなじみがなかったデヴィルズバッグ(父ヘイロー)を父に持つタイキシャトル(母の父カーリアン)は、サンデーサイレンスの血が日本の競馬を根底から覆す前に活躍したヘイルトゥリーズン系の名馬でした。

 

日本調教馬としてはじめて海外GⅠを制したタイキシャトル、その背中を見た日本の競走馬やホースマンが、今こうして世界を股にかけて大活躍しています。

 

そんなパイオニア・タイキシャトルの産駒についてお話しましょう。

 

 

代表産駒の一覧を紹介

現役時代は見た目も成績も派手だったタイキシャトルですが、その産駒は、どちらかといえば地味なタイプが多い印象があります。

 

とはいえ、早い時期からGⅠ馬を輩出し、さすがはタイキシャトルと思われるポテンシャルもきっちり披露していました。

 

初年度産駒からいきなりNHKマイルCを勝って大穴をあけたウインクリューガー(母の父ビーマイゲスト)を輩出し、2世代目からは、もしかしたらお父さんに一番近かったのではないかと思われた快速メイショウボーラー(母の父ストームキャット)がフェブラリーSなど重賞5勝、そして6世代目からは、主に交流重賞で活躍したサマーウインド(母の父ウエスタンウインド)が出ており、JBCスプリントを制していました。

 

 

産駒の特徴

お父さん自身が芝・ダートを問わない活躍を見せていましたから、産駒も芝向き、ダート向き、もしくはお父さん同様バイプレイヤーの産駒が登場するのはある意味当然です。

 

距離適性は、正直もう少し長いところでやれる産駒が出るのではないかと踏んでいたのですが、やはりお父さんと同様、マイルあたりがベストといえそうです。

 

タイキシャトル産駒は、お父さん同様、足元が非常に丈夫である印象を受けます。

 

現役時代のお父さんもそうでしたが、性格的にもかなり扱いやすい印象を受けます。

 

お父さんの良いところがしっかり受け継がれているようです。

 

ただ、もしかしたら大種牡馬になるための絶対条件である「母系・牝系の良さを伝える」という面で、タイキシャトルは少し足りていないのかもしれないという気もします。

 

 

産駒の成績

タイキシャトル産駒は、2002年から現在までに366頭が776勝を挙げました。

 

今年2016年のリーディングサイアー争いでは、10月11日現在35位(21頭が25勝)につけています。

 

 

産駒の得意コース、得意とする馬場

上でもお話したとおり、マイルより長くて走れないことはありませんが、産駒全体的な特徴としては、やはり「マイル以下」ということになるでしょう。

 

しかし晴雨兼用の産駒も多く、ダートも走るということで、産駒のタイプは多彩です。

 

 

デビューが期待される注目産駒

意外にも、まだ大物と呼べる産駒を輩出していないタイキシャトルですが、少し長い距離を走れるともしかしたら・・・の思いはあります。

 

仕上がりが早い産駒が多いので、これからデビューする産駒はむしろ少ないくらいですが、中では母の父にティンバーカントリーを持つサトノインプレスという馬にはちょっと注目してみたい気がします。

 

 

まとめ

現役時代は本当に華々しい活躍を見せたタイキシャトル、しかし種牡馬としてもまだまだ元気で、ベテランながら産駒数も多く、さらなる期待は高まります。

 

元気に永くがんばってもらいたいものです。