レースに出走する競走馬は、ずっとトップスピードで走るわけではなく、スタートしてからしばらくはスピードを抑え気味に走り、最後の直線の手前あたりからスピードを加速させていきます。
とんでもないスピードで競馬場のコースを駆け抜けていく競走馬たちを見て、「どのくらいの時速で走っているの?」と思ったことはありませんか?
ここでは、馬の時速は何キロなのかをご説明いたします。
動物や乗り物と時速を比較するほか、長距離を走るときの時速もご紹介します。
馬は時速どれくらいのスピードで走ってる?最高速度を他の動物たちと比較
一般的な馬は、時速60キロのスピードを出すことができて、最高時速は77キロまで到達する、といわれています。
人間の最高時速が37キロですから、馬がどれほど速いのか、ということをご理解いただけると思います。
動物の時速
馬や人間以外の動物の最高時速はどれくらいなのでしょう?
チーター…110キロ
トナカイ…80キロ
野うさぎ…70~80キロ
オオカミ…70キロ
ダチョウ…70キロ
シマウマ…60キロ
カンガルー…60キロ
ライオン…58キロ
キリン…50キロ
サイ…50キロ
ネコ…48キロ
ゾウ…40キロ
チーターの最高時速が抜きん出ていますが、チーターは速いスピードを持続されることができませんので、長い距離だと馬の方が速く走ります。
乗り物の時速
続いては、乗り物の時速をみていきましょう。
原動機付自転車…30キロ(法定速度)
横浜ランドマークタワーのエレベーター…45キロ
自動車…60キロ(法定速度)
スポーツ用の自転車…80キロ
列車…140キロ
新幹線…300キロ
GSX1300Rハヤブサ(世界一速いオートバイ)…334キロ
フェラーリ…379キロ
運転中の飛行機…910キロ
馬は自動車の法定速度とほぼ同じスピードを出すことができます。
道路交通法では、馬は自転車と同じく軽車両に分類されていますから、理屈上は馬も自動車と一緒に道路を走ってもいい、ということになりますよね。
でも、実際に馬が道路を走っているケースはほとんどありませんので、馬を自動車のかわりに使用するのは実用的ではないようです。
競走馬は長距離レースを時速何キロで走る?
競馬のラップタイムは200m(1ハロン)ごとに計測されるのが一般的です。
短距離レースは200mを10秒台~11秒台前半で走っていきます。
時速に換算すると、70キロ前後になりますね。
一方、長距離レースの場合は200mのラップタイムが12秒台から13秒台になるケースがほとんど。
仮に200mのラップタイムを12秒台でキープし続けると、時速は60キロとなり、13秒台でキープし続けた時の時速は54キロになります。
長距離レースは200mのラップタイムが13秒台になることが多いので、長距離レースの時速は54キロになるのが一般的です。
まとめ
競走馬は自動車とほぼ同じ時速(60キロ)で走ることができて、短距離レースでは時速72キロ、長距離レースでは時速54キロのスピードで競馬場を駆け抜けます。
どれくらいの時速で走るのか、ということを知ると、競走馬の凄さを再確認できますし、今までとは違った角度で競馬を見ることができますよね。
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