安田記念(GⅠ)東京芝1600m
アジア最強マイラー、モーリスの参戦もあってか大きくフルゲート割れした12頭立てとなりましたが、それでも中々濃いメンバーが揃いました。
構図としては、海外GⅠ凱旋馬2頭vsマイル路線の常連と言ったところでしょうが、別路線組のディサイファに香港馬コンテントメントが加わって、果たしてどういった結果になるのか注目ですね。
それでは予想に入ります。
最終予想
◎ モーリス
世間では盛んにT.ベリー騎手の不安説が流れているようですが、そんなレベルで語るような馬でないことはこれまでの成績から明らかでしょう。
休み明けでも、先行しても後方に控えても、そして鞍上が誰でも連勝を続けてきているのは、絶対的な能力の証明以外何物でもないと思います。
唯一不安点を挙げるならこれまでより詰まったローテーション(中4週)ですが、おそらくただの粗探しに終わるでしょう。圧勝での8連勝に期待します。
○ ロサギガンティア
今回スローになる可能性が高そうなメンバーにおいて、内枠のフジキセキ産駒であるこの馬は無視できないでしょう。
一瞬でトップスピードまで加速できる末脚は非常に有利で、安定性が出てきた今なら直線33秒台の脚での猛追が期待できそうです。
騎手自身がやや調子を落としているイメージはありますが、デムーロ騎手とも3戦2勝3着1回と好相性で、対抗1番手としての期待は十分です。
▲ フィエロ
前哨戦で4着の本番に強い藤原英厩舎というだけでも、十分に狙う価値がある馬でしょう。
正直前走は完全な騎乗ミスだと思ってますが、その影響で人気がガタ落ちしそうな今回は騎手も気楽に乗ることができそうです。
叩き2戦目も好成績で、速い上がりにも対応可能であると考えれば、2年連続マイルCSで2着の実績を信頼しても良さそうです。
△ リアルスティール
ダービー以外馬券圏内を外しておらず、前走海外GⅠ制覇という実績を考えれば例年なら断トツの1番人気でしょう。
しかし、今回はモーリスという怪物がいる上に、初のマイル戦&初の58キロの負担重量であることを考えると、オッズほど信頼が置き辛い面があります。
また、香港と違い輸送距離が長いドバイからの帰国初戦での疲労残りも心配で、能力は認めつつも今回はやや評価を下げたいと思います。
△ サトノアラジン
どんな流れでも確実に追い込んでくる末脚が魅力で、流れが遅いほどその破壊力はさらに増すため、スローが濃厚な今回の展開は有利に働くでしょう。
12頭立てで極端に外を回らされることもないでしょうし、確実に好勝負はしてくるでしょうが、昨年のマイルCSで休み明けのモーリスに完敗しているのはやはり気になります。
おそらく3番人気で、重賞1勝の割には過剰人気の面もあるため、あくまで2着争い候補としての評価にしたいと思います。
まとめ
少頭数の超スローが濃厚なレースで今回もモーリスが圧勝すれば、おそらく秋に参戦の可能性がある天皇賞・秋の2000mでも余裕で対応可能でしょう。
長らく空位だったマイル路線の絶対王者として、また今後の新たな可能性を見せてくれる新・怪物として、問答無用の圧勝を見せてほしいところですね。
《買い目》
馬単 ◎ → ○、▲、△、△ 各500円 計2,000円