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最大100馬身!?競馬の大差勝ちで決着した歴代重賞レースまとめ

大差勝ちのレースはファンを痛快な気分にさせてくれます。

 

しかし、レベルの高い重賞レースになるほど実力が拮抗するため、そのようなシーンはあまり多く見れなくなってしまいます。

 

そんな中、勝ち馬と2着馬の差が大差となった数少ない重賞レースを今回はご紹介します。

 

1975年 桜花賞

勝ち馬:テスコガビー

2着馬との着差:10馬身

 

桜花賞まで6戦5勝、2着1回と抜群の安定感を見せていたテスコガビーは、唯一の敗戦も後にクラシック二冠を達成するカブラヤオーにわずかクビ差だけ負けたものでした。桜花賞では単勝オッズが1.1倍で支持率が88%と、圧倒的な人気を集めました。

 

ゲートが開くと、鞍上の菅原泰夫騎手の気合いに応えすぐに先頭を奪います。そして、セーフティーリードを保って最後の直線に入ります。

 

そして、2着に追い込んだジョーケンプトンに10馬身の差をつけてクラシック一冠目のタイトルを手にします。この後、オークスでも2着のソシアルトウショウに8馬身の差をつけており、大舞台では2着馬を引き離して圧倒的な勝ち方をする馬でした。 

 

1976年 朝日杯3歳ステークス

勝ち馬:マルゼンスキー

2着馬との着差:13馬身

 

この年の朝日杯3歳ステークスはわずか6頭立ての少頭数でしたが、前走の府中3歳ステークスでハナ差の接戦を演じたマルゼンスキーとヒシスピードの2頭に注目が集まりました。

 

その結果を踏まえて、マルゼンスキー陣営はこのレースの直前追い切りで初めていっぱいに追い切りました。そして、レースでは力を出し切るため「つぶれてもいいから、思いっ切り逃げろ」と言う指示が騎手にされていたそうです。

 

そして、スタートから果敢にハナを切ったマルゼンスキーは、4コーナーで2番手のヒシスピードに5馬身程度リードを奪って直線に向きます。そして、最後までその脚色は衰えず、2着に13馬身差をつけて圧勝しました。

 

1989年 弥生賞(GⅡ)

勝ち馬:レインボーアンバー

2着馬との着差:10馬身

 

この年の弥生賞は前日から降り続いた大雨により、芝コースにかなり水が浮いてしまうほどの不良馬場での開催となりました。レースでもその馬場に各馬が苦しめられ、単勝1.4倍と圧倒的な支持を集めたサクラホクトオーも12着に沈んでしまいました。

 

そんななか、内ラチ沿いを力強く駆け抜けたレインボーアンバーは、2着のワンダーナルビーに10馬身差をつけて圧勝します。この馬だけが不良馬場を苦にせず駆け抜けたため、「レインボーアンバーだけ水かきをつけて走っているようだ」表現されました。

 

1995年 エンプレス杯(GⅠ)

勝ち馬:ホクトベガ

2着馬との着差:18馬身

 

3歳でエリザベス女王杯を制したホクトベガは、その後スランプに陥っていました。

 

しかし、中央競馬と地方競馬の交流が盛んに行われるようになった1995年、ホクトベガは牝馬限定の中央地方交流競走として唯一行われていたエンプレス杯への出走を決めます。

 

陣営は牝馬限定戦で相手関係が楽だったこと、斤量が55kgと恵まれることから、ダートでも善戦してくれるだろうという理由で出走を決めたそうです。

 

そして、初めての川崎競馬場とナイターレースという条件も苦にせず、不良馬場を気持ちよく駆け抜け、当時南関東で注目されていた牝馬たちをまったく相手にせず、18馬身差の楽勝劇を見せてくれました。

 

1997年 ステイヤーズステークス(GⅡ)

勝ち馬:メジロブライト

2着馬との着差:12馬身

 

メジロブライトは3歳(現2歳)時に、出世レースのラジオたんぱ杯3歳ステークスを、4歳(現3歳)になってすぐに共同通信杯4歳ステークスを制し、クラシック戦線の主役に名乗りをあげます。

 

しかし、皐月賞・日本ダービーともに一番人気を集めながら、4着・3着と僅差で敗れてしまいます。そして、クラシック三冠最後のレース、菊花賞も2番人気を集めながら勝ち馬から0.2秒差の3着に敗れてしまいます。その後、長距離適性があると判断した陣営はこのステイヤーズステークスに登録をします。

 

レース当日は雨が降り重馬場での施行となりましたが、長距離適性に加え重馬場適性もいかんなく発揮したメジロブライトは4コーナーで先頭になら並ぶと、直線では後続を突き放す一方で、2着に12馬身差をつけての圧勝となりました。これをきっかけに翌年の天皇賞・春まで4連勝で駆け抜けることになります。

 

1998年 金鯱賞(GⅡ)

勝ち馬:サイレンススズカ

2着馬との着差:11馬身

 

中山記念・小倉大賞典と2つの重賞を含む3連勝を決めていたサイレンススズカが、このレースでは2.0倍の支持を集めてレースを迎えます。

 

そして、スタートからいつものように大逃げを打ったサイレンススズカは、直線でもその勢いが衰えることなく2着に11馬身の差をつけてレコード勝ちを収めます。

 

前年の菊花賞を勝ったマチカネフクキタルや京都金杯・京都記念を含む5連勝と勢いに乗っていたミッドナイトベットなど、決して弱くないメンバーを相手にこれだけの着差をつけて勝ったので、非常に価値のあるレースだったと言えるでしょう。

 

そして、この次のレースの宝塚記念でサイレンススズカは初めてGⅠタイトルを手にすることになります。

 

海外では100馬身差のレースも!

およそ100年前の話ですが、1920年にアメリカで行われたローレンスリアライゼーションステークスでマンノウォーは、フードウィンクを相手に100馬身差をつけて勝ちました。

 

ただ、このレースはマッチレースと呼ばれる一対一で行われるものだったので、レース当日の相手の状態にも大きく左右されたのではとも言われています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は大差勝ちで決着した重賞レースをご紹介しました。

 

大差勝ちのインパクトは、見るものを痛快な気分にさせてくれるので、今後も時々このようなレースを見られればいいなとファンとしては思います。

 

そして、日本でも大差決着の重賞6レースのうち、半分の3レースが雨で非常にタフな馬場での競馬でした。このことから考えると、道悪の巧拙はレース結果に大きく影響するのではないかということを改めて感じ取ることができました。

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