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何度負けてもそのたびに復活したオグリキャップは競馬ブームを巻き起こした偉大な名馬でした。
トウカイテイオーやグラスワンダーも「奇跡的復活」を見せ、涙した競馬ファンは多かったです。
日本ではどうしても芝にくらべてダートホースは地味なイメージがありますが、ダートでもオグリ、テイオー、グラスを凌駕するほどの「不屈の精神」を持った名馬がいました。
その名はカネヒキリ(父フジキセキ)。
同じ勝負服ということもあって、「ダートのディープインパクト」とも呼ばれた名馬でした。
代表産駒の一覧を紹介
カネヒキリ産駒は現在まで3世代がターフやダートに登場しています。
やはりダート出身の種牡馬ということで、牝馬の質、量とも決して高いとはいえず、種牡馬としてここまでは大苦戦を強いられている印象です。
そのため現在まで中央での重賞勝ち馬は輩出していません。
ただ、中で1頭将来を嘱望したくなる産駒が登場しています。
母の父にコマンダーインチーフ、そして母の母にあのゴールデンジャックの血を引いているということで、かなり期待できそうなミツバという4歳の男馬です。
ミツバは今年の春競馬を早めに切り上げて休養に入り、復帰した夏以降に目覚ましい成長を遂げました。
6月以降ですでに今年3勝を挙げ、つい2日前にお父さんも勝った府中のダート2100mのオープン特別を強い競馬で優勝、さあ次はいよいよ重賞に挑戦です。
という具合に、現役時代も不屈の闘志で名馬になったカネヒキリ、今度は種牡馬としてもその精神を見せ始めているのではないでしょうか。
産駒の特徴
やはり圧倒的にダートの産駒が多く、お父さんがそうであったように、いろいろな距離で活躍できるタイプがいます。
走りそのものは、もしかしたら芝でも走れるのでは?と思われるような軽い走りをする馬も出ています。
厳しい道のりではありますが、まだまだカネヒキリの夢は続きます。
産駒の成績
2014年にカネヒキリ死亡の報を聞いたときにはかなりショックだったのですが、種牡馬としてのキャリアはまだ浅いですから、今後まだまだ逆転の可能性はあります。
カネヒキリ産駒はこれまで3世代が活躍し、現在まで43頭が68勝を挙げています。
2016年リーディングサイアー争いでも、初年度100位以下、昨年50位から大きく躍進し、10月24日までに26頭が33勝を挙げる26位にまで上昇しています。
これは名種牡馬の目安となる20位以内も夢ではない位置です。
デビューが期待される注目産駒
現2歳世代でもすでに何頭か勝ちあがりを果たしていますが、未出走組から血統的に少し注目したい馬は2頭、まずはサンデーサイレンスの3×3というクロスがあるプラムブロッサム(母の父ダンスインザダーク)という牝馬、そしてもう1頭が、前出のミツバと同配合のヤクマンブルース(母の父コマンダーインチーフ)です。
ヤクマンブルースは美浦・根本厩舎ということで、大人気の藤田菜七子騎手が乗ることもあるかもしれませんね。
まとめ
種牡馬としては志半ばだったカネヒキリですが、産駒が活躍する夢はまだ終わっていません。
現役時代、何度も復活した不死鳥カネヒキリ産駒は、その血を必ずつなげてくれると信じたいものです。