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ラストに魅せる衝撃!歴代追い込み馬ランキングトップ10

追い込み馬はレース中盤までは後方を進み3~4コーナーでもまだ後方・・・そこから怒涛の豪脚で追い込んでくる、ハマるとスカッとする反面、惜しくも届かず、なんてことも多々ある脚質の馬です。

 

個人的には一番好きな脚質ですが、なかなか連勝のしにくいタイプでもあります。

 

しかし、ハマった時の衝撃は文句なしに一番!そんな追い込みの名馬をランキングしてみました。

 

第1位 デュランダル(2001年~2005年)

常に後方から一気のスタイルで走った馬で、「追い込み」と言えばこの馬と個人的には思います。

 

典型的な「短距離の差し」タイプで、500万から3連勝で臨んだGⅠマイルチャンピオンシップは10着に終わりましたが、この馬の真価は4歳秋からです。

 

秋初戦のセントウルSを3着した後のスプリンターズSを、4角14番手から13頭をごぼう抜き、ビリーヴをハナ差捉えて初GIを制覇しました。

 

次走のマイルチャンピオンシップも勝ち、通算GI3勝ですが、脚質ゆえに届かなかったレースも多く、2005年のスプリンターズSでは、中山ではめったにお目にかかれない上がり32.7の豪脚を使いましたが、サイレントウィットネスに1馬身1/4及びませんでした。

 

ベストレースは初GIの2003年スプリンターズSです。

 

第2位 ヒシアマゾン(1993年~1996年)

ダートで勝ち上がりましたが、阪神3歳牝馬SでGⅠで制覇。

 

明けて2月のクイーンCからエリザベス女王杯まで6連勝するわけですが、追い込みの片鱗をみせたのが1994年のクリスタルC。

 

タイキウルフの楽勝かと思われた残り1ハロン過ぎからの怒涛の追い込みは一頭次元の違う走りでした。

 

結局GⅠは2勝でしたが、有馬記念やジャパンカップでも2着し、牡馬相手にも引けを取らない女傑でした。

 

ただ、上がりの数字を見るとほとんどが34~35秒台ですので、デュランダルとは違う、まさに一瞬の脚で追い込む馬だったと思います。

 

ベストレースはその1994年のクリスタルCです。

 

参考記事

>>  真の天才牝馬!ヒシアマゾンの血統、成績、クリスタルカップで見せた驚異の追い込み

 

第3位 マティリアル(1986年~1989年)

この馬を語る時、誰もが口を揃えて言うレースが1987年のスプリングSでの最後方からの差し切り勝ちです。

 

直線大外を伸びてきたのではなく、一旦内から伸び、途中で進路を外に出しての見事な「鬼脚」でした。

 

それまでの3戦は先行したレースでしたが、このレースを境に追い込み馬へと転身します。

続く皐月賞は4角15番手から追い上げるも3着。

 

結局GⅠには届きませんでしたが、その個性的な走りでファンは多かったと思います。

 

ベストレースはやはり1987年のスプリングSです。

 

第4位 ダンスインザダーク(1995年~1996年)

サンデーサイレンスにダンシングキイという超良血

 

新馬戦から早くも追い込みの素質を見せます。

 

この新馬戦がベストレースという方もいらっしゃるほどの追い込みでしたが、その後たんぱ杯3歳Sやきさらぎ賞では中団~好位での競馬で2.3着。

 

弥生賞で再び後方からの差し切りを決め、ダービーは1番人気で臨み、好位4番手からの王道のレースでしたが、フサイチコンコルドに「奇跡の脚」を使われて首差の2着に終わりました。

 

皐月賞をパスしてますので、クラシックは残り一冠の菊花賞のみ。

その菊花賞がこの馬の伝説の追い込み勝ちになります。

 

4角で12番手という、菊花賞では絶望的な位置取りから、直線インを付いての差し切り勝ち。

珍しく武豊騎手がガッツポーズをするほどの追い込みでした。

 

ベストレースはやはり1996年菊花賞です。

 

参考記事

>> 橋口調教師がクラシックを確信した馬!ダンスインザダークの血統、現役時代と代表産駒たち

第5位 タニノギムレット(2001年~2002年)

クラシックホースにしては珍しく、ダート1000mの新馬戦を使ってますが、脚元の関係もあったかもしれません。

 

芝の2戦目からはスプリングSまで4連勝。

ところが皐月賞を追い込み届かず3着とし、NHKマイルCで必勝を期すもまたも届かず3着。

 

皐月→NHKからダービーというのはかなり過酷で、通常の有力馬なら使わないローテーションですが、何としてもクラシックをとの事で出走したダービーでいつものように後方から直線大外を追い込み、ついにGⅠを取りました。

 

この2002年ダービーがベストレースです。

 

第6位 キズナ(2012年~2015年)

昨年まで現役でしたので記憶に新しい馬です。

 

新馬・500万と連勝後、重賞で3,5着と足踏みしましたが、毎日杯を圧勝し、トライアルの京都新聞杯では直線だけで12頭を抜き去り、最後は流す余裕までありました。

 

迎えたダービーですが、4コーナー14番手で直線を向き、なかなか進路が開かない中、ラスト200mがらグイグイ伸びてエピファネイアを半馬身捉えて勝ちました。

 

その後も徹底した追い込みのスタイルで産経大阪杯などを勝ち、ファンの心に残る馬でした。

 

ベストレースは2013年ダービーです。

 

第7位 ブロードアピール(1998年~2002年)

ダート馬でここにランクインするほど、強烈な追い込みの馬でした。

 

デビューからしばらくは芝を使われており、シルクロードSを勝ったり、スプリンターズSで4着になったこともあります。

そして7歳(現6歳)の秋に出走した根岸Sの追い込みが伝説となってます。

 

4コーナー最後方からの全頭抜き去っての追い込み勝ちは圧巻で、自身の上がりは34.3と芝なみの時計で勝利しました。

 

その後も追い込みまくり重賞を4勝して、ドバイのGシャヒーンGⅠがラストランになりました。

 

ベストレースはもちろん2000年の根岸Sです。

 

参考記事

>> 伝説となった根岸ステークス!ブロードアピールの鬼の末脚と期待産駒ビービーアピール

第8位 メジロライアン(1989年~1992年)

当時の競馬を知っている方なら今でもファンである、という方が多いのではないでしょうか。

 

記録だけで見ると極端な追い込み馬でもありませんし、例えば上がりの時計を見ても、どちらかと言えば展開に左右される面が大きかったように思えますが、「記録より記憶に残る」馬だったと思います。

 

4戦目で初勝利し、ひいらぎ賞から弥生賞まで3連勝して、2番人気で臨んだ皐月賞は追い込み届かず3着。

 

ダービーでは1番人気で臨みましたが、アイネスフウジンを捉えきれず2着。

三冠最後の菊花賞でも1番人気になりましたが、メジロマックイーンに敗れ3着と、無冠でクラシックを終えました。

 

そんなライアンがやっとで勝利したGⅠは宝塚記念で、なんとこの時は4角先頭という好位からの競馬で勝ち、「本当は強い」ライアンを証明しました。

 

全7勝のうち稍重~不良で5勝と、道悪の鬼だったこの馬のベストレースは2着だった1990年のダービーにします。

 

第9位 ナリタタイシン(1992年~1995年)

この馬を語る時に忘れてはいけないのが、ビワハヤヒデとウイニングチケットで、1993年のクラシックはこの3頭の「3強」の争いでした。

 

事実、皐月賞=ナリタタイシン、ダービー=ウイニングチケット、菊花賞=ビワハヤヒデと、3頭が一冠づつ取っています。

 

ナリタタイシンは3歳(現2歳)のラジオたんぱ杯で強烈な追い込みを決め、そこからスタイルが確立します。

 

クラシック一冠目の皐月賞はウイニングチケット・ビワハヤヒデに次ぐ3番人気でしたが、鮮やかな追い込みを決め、粘りこむビワハヤヒデに勝利しました。

 

べストレースはこの皐月賞です。

 

第10位 ハープスター(2013年~2015年)

近年の牝馬の差し馬では、ウオッカやブエナビスタが最強かと思いますが、こと追い込みという事に関していえば、この馬を取り上げたいです。

 

ハープスターと言えば新潟2歳Sと桜花賞、この2つのレースの「最後方一気」の追い込みだと思います。

 

どちらも上がりが32秒台の鬼脚で差し切ったレースは記憶に新しいところです。

4歳の昨年に引退してしまったのは残念で、もう一度「最後方一気」が見たかったですね。

 

ベストレースは敢えて新潟2歳Sにします。

 

参考記事

>>  世界で活躍した名牝!ハープスターの血統、主な成績。強さの秘密はその馬体にあった

番外編

 

ダンシングブレーヴ

凱旋門賞史上最強の追い込み、とも言われているダンシングブレーヴ。

 

1986年の凱旋門賞は凄いの一言です。

 

参考記事

>>  最強馬と言われたダンシングブレーヴの血統、代表産駒一覧と特徴、凱旋門賞の上がりについて

シルキーサリヴァン

今から50年以上前の馬ですが、当時は凄い話題だったようです。

 

画像を見ましたが・・・凄い!

 

1958年のサンタアニタダービーの追い込みは強烈です!

 

まとめ

追い込み馬はどうしても「展開が嵌った」など、実力通りの評価をされにくいところがありますが、ビジュアル的には逃げ切りよりも非常にインパクトがあります。

 

人々の「記憶」に残りやすい面が多分にあると思いますが、今後も新しい追い込み馬の出現に期待したいですね。

 

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