大阪府大阪市に本社を構える競馬ニホン。
昭和7年(1932年)から80年以上競馬の情報を発信し続けている、日本競馬界屈指の老舗競馬新聞です。
競馬ニホンを発行しているのは、前夜通信社。
変わった名前の会社ですが、創業当初はレース前夜に新聞を発売していた事から、前夜通信社という会社名になったという歴史があります。
発売エリアは関西地区のみ。
西日本にある競馬場やウインズ、駅の売店、コンビニなどで発売されていて、値段は470円です。
競馬ニホンは先見性のある競馬メディアとしても知られていて、インターネット全盛の時代になる事を見越し、他の競馬メディアに先駆ける形で1995年にホームページを開設しています。
松田国英調教師もトラックマンとして活躍!
競馬ニホンのOBの中に、競馬界の超大物の名前がありました!
栗東トレセンに厩舎を構えている松田国英調教師です。
松田国英調教師は1979年まで競馬ニホンのトラックマンとして活躍。
競馬ニホン退職後に調教助手へ転身して、1995年に難関とされる調教師試験に見事合格!
1996年から厩舎を開業し、2016年に開業20年目を迎えました。
2004年の日本ダービーを優勝するだけではなく、種牡馬としても大活躍しているキングカメハメハや、圧倒的な強さでダート界を席巻したクロフネ、ウオッカの最大のライバル・ダイワスカーレット、といった競馬史に残る名馬を数多く輩出している松田国英調教師。
十分すぎるほどの実績を残している松田国英調教師の競馬のルーツが競馬ニホンでのトラックマン生活にあった、という事を知っている競馬ファンはそう多くないでしょう。
競馬のウンチクとして、覚えておいていただけたら幸いです。
競馬ニホンの発売日や特徴は?
競馬ニホンの発売日は、他の競馬新聞と同じく、中央競馬開催の前日にあたる金曜日と土曜日です。
3日間開催の変則開催になった時もレース前日に発売されます。
競馬ニホンの特徴は、良い意味でレトロな雰囲気を残している事だと思います。
出馬表が見やすいのはもちろん、出走馬同士の比較もしやすく、記者の印、最終追い切りの時計、調教師や調教助手のコメント、といった予想する際に欠かせない情報がてんこ盛り!
競馬ファンが予想しやすい環境を作る事を最優先に考えている競馬新聞ですから、競馬ニホン独特の構成に慣れる事ができれば、とても利用しやすい競馬新聞になるはずです。
競馬ニホンは関西地区でしか発売されていない事が残念に思うくらい、高いクオリティを誇るものですので、関西の競馬ファンの皆さんにはぜひ手に取っていただきたい競馬新聞です。
おすすめのトラックマンを紹介
辻俊典
ラジオNIKKEI第2の日曜競馬中継で終日パドックの解説を担当している辻俊典記者。
独特な語り口調でパドックに登場した馬たちの調子の良し悪しを的確に判断しています。
基本的には上位人気馬の能力を信頼する、という堅実な予想スタイルをとっていますが、パドックで上位人気馬にスキがあれば、その馬の評価を落とすこともあります。
馬券の軸馬選びのベースとしているのが過去の競走成績データを詳しく点検していくこと。
競走馬それぞれが持つ特徴をしっかりと頭の中に叩き込んでいるようです。
最終追い切りのデキも重要視していますが、最終的な判断はパドックでの気配を見た後に行いますので、競馬ニホンの紙面上の印とラジオの解説とでレース見解が異なる場合があります。
豊沢信夫
競馬ニホンで厩舎への取材を担当することが多い豊沢信夫記者。
厩舎へのあいさつ回りをしながら、馬券に役立つ情報をしっかり仕入れる敏腕トラックマンです。
厩舎取材を主としていることもあって、厩舎取材でつかんだ情報を元に印を打つことがほとんどなのですが、過去のレースVTRをこまめにチェックして、取捨判断の材料としています。
ガチガチの馬券であっても、とにかく馬券を的中させることを重視しているものの、中穴狙いの印を打つケースが多くなっています。
門田光夫
競馬ニホンのトラックマンきっての穴党である門田光夫記者。
的中率を犠牲にしてでも、回収率を向上させる、という予想スタイルを貫いています。
4打席のうち3打席が空振り三振であっても、1打席で特大ホームランをかっ飛ばせればOK、という思い切った予想がウリのトラックマンです。
2016年で42歳になった門田光夫記者ですが、ベテランのトラックマンが多い競馬ニホンの中では若手の部類に入ります。
「勝負師参上」でとっておきの情報を提供
競馬ニホンのウェブサイトには「勝負師参上」というコンテンツが存在しています。
「勝負師参上」は競馬ニホンのトラックマンたちが徹底的な取材でゲットした情報が掲載されていて、通な競馬ファンは必ずチェックしているという人気のコンテンツです。
無料のコンテンツですので、気軽に利用することができます。
馬券予想に苦労している時に役立つコンテンツですので、お試し感覚でサイトをのぞいてみるのはいかがでしょうか。
まとめ
競馬ニホンは1部470円という値段ではありますが、高めの値段を支払っても十分満足できるくらい、価値のある情報が詰まっています。
ラジオNIKKEIの競馬中継で解説をしている辻俊典記者など、トラックマンも個性派ばかり。
競馬初心者の方でも納得していただける新聞ですので、ぜひご活用ください。