藤岡康太騎手(栗東・フリー)は、滋賀県出身で現在27歳のジョッキーです。
藤岡康太騎手のお父さんは藤岡健一調教師、お兄さんは藤岡佑介騎手ということで、康太騎手はまさに競馬一家の環境で育ってきたジョッキーです。
何かと比較されるのが、兄の佑介騎手ですが、康太騎手は佑介騎手とはかなり騎乗スタイルやレースの組み立て方、分析などが違う印象を受けます。
佑介騎手はまだ中堅ジョッキーというイメージですが、雰囲気としては、レベルを別とすれば、ベテランの柴田善臣騎手や福永祐一騎手に近いかな、という印象があります。
藤岡康太騎手の得意な条件、コース、展開、騎乗スタイルなど
これに対し、弟の康太騎手のほうは、天才肌というとちょっと褒め過ぎかもしれませんが、基本に忠実に乗ることを重視する印象の兄・佑介騎手よりも、レースに対する執着、チャレンジする姿勢は若手ジョッキーらしく好感が持てます。
康太騎手というと、あのジョーカプチーノの逃走劇のイメージが強いため、どちらかといえば先行馬に乗せるとうまい印象がありますが、実際は差し馬でもなかなかの好結果を出しているということで、技術的にも今後が楽しみなジョッキーであるといえます。
若手世代では頭ひとつ抜けた印象もある浜中俊騎手と同期ということで、今はまだ浜中騎手の陰に隠れてしまっているところもあります。
しかし藤岡康太騎手は、穴馬に乗せるとワクワクさせてくれるという点では浜中騎手と同レベルにあるので、これからどんどん腕を磨いていってほしいと思います。
現在までのレース成績
藤岡康太騎手は現在リーディング13位(42勝)、その1つ上に池添騎手、もう1つ上にはあの武豊騎手がいるということで、今年はなかなかの健闘を見せています。
ライバルの浜中騎手よりも現時点では上にいるわけですから、これは素晴らしい成績ということになるでしょう。
上でも触れましたが、藤岡康太騎手がその名を全国に知らしめたのは、やはりあの2009年のNHKマイルCでまさかの逃げ切りを決めた、ジョーカプチーノとのコンビでした。
ジョーカプチーノとのコンビでは、NHKマイルCのステップレースとなったファルコンSでも優勝しており、実はこのレースは藤岡康太騎手にとっての重賞初制覇であり、マイルCはもちろん康太騎手にとってのGⅠ初制覇となったレースでした。
ということで、藤岡康太騎手にとってジョーカプチーノは生涯忘れることのできない馬となりました。
そのジョーカプチーノも今年は新種牡馬デビューを果たし、産駒はすでに勝ち鞍を挙げています。
今度はカプチーノの子供とともに、ぜひ藤岡康太騎手にはまた活躍を見せてもらいたいものです。
今後の騎乗予定
次走はまだ枠順が発表されていないので未定です。
オープンクラスではまだお手馬と呼べる馬は見当たりませんが、今年は春に落馬骨折の事故があったので、この秋はケガなく乗ってもらいたいものです。