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ステイゴールド産駒の特徴、通算成績、代表産駒も紹介

 

ステイゴールドは1994年に生誕した馬です。

 

父は1991年に社台ファームで繁養されたサンデーサイレンスです。

 

サンデーサイレンスは2002年まで種牡馬として活躍したことから、ステイゴールドはサンデーサイレンスが種牡馬入りした前半期に生誕した馬です。

 

そのステイゴールドは2001年、7歳で引退するまで現役で活躍しました。

 

大舞台で馬券に絡む活躍を見せながらも、2000年の目黒記念を勝ち切るまで、長らく勝ち星から遠ざかり、主な勝鞍が1997年に制した

 

阿寒湖特別(900万円下)

 

だったことはこの時代の競馬ファンには記憶に残っていることでしょう。

 

2000年の目黒記念を制し、2001年のドバイシーマクラシック、そして引退レースとなった同年の香港ヴァーズを制し、外国のG1タイトルを二つ手にしました

 

ステイゴールドは長く第一線で走り続けたことで数々の名馬とレースを繰り広げました。

 

サイレンススズカ

エルコンドルパサー

グラスワンダー

スペシャルウィーク

テイエムオペラオー

メイショウドトウ

アグネスデジタル

ジャングルポケット

これら名馬と共にターフを走り続けたステイゴールドは大きな怪我もなく、無事に引退しました。

 

国内のG1こそ勝ち星はありませんでしたが、年齢を問わず大舞台で活躍したことと、海外G1を制したことが評価され、種牡馬入りが決まりました。

 

種牡馬入りしてからも現在において活躍する名馬を輩出したステイゴールドは2015年2月に大動脈破裂のためにこの世を去りました。

 

現在はステイゴールドの血を引くオルフェーヴル・ゴールドシップがポストステイゴールドとして活躍しています。

 

ここではステイゴールドが残した数多くの産駒の中から特に有名な産駒を紹介し、ステイゴールドの産駒が、どのような舞台で好走するのか、特徴をふまえて紹介します。

 

ステイゴールドの代表産駒一覧

(2020年5月5日時点でのデータです)

オルフェーヴル 獲得賞金13億4,408万円

いわずとれたステイゴールド産駒を代表する馬でしょう。

 

母はオリエンタルアートで、その父はメジロマックイーンです。

 

ステイゴールド×メジロマックイーンの配合を通称

ステマ配合

と呼びます。

 

元々は長距離色が強いものの虚弱体質の馬が多かったメジロマックイーンの仔を丈夫がウリのステイゴールドで補うことで、安定して長く走れる産駒を産むために考えられた配合です。

 

ところが、ステマ配合で産まれた仔は丈夫なだけでなく、大舞台で大活躍する馬を多く輩出したのです

 

その代表格は紛れもなくオルフェーヴルです。

 

現役時代にクラシック三冠を成し遂げたのみならず、有馬記念を2度制覇したり、宝塚記念を制したりと、2010年代初頭を代表する名馬です。

 

オルフェーヴルの前の三冠馬であるディープインパクトが極めて安定した成績をもっていたのに対し、オルフェーヴルは気性の荒さが幸いして、凡走する時はとことん凡走する馬でした。

 

その気性の荒さは主戦を務めた池添騎手をレース後に振り落としたり、阪神大賞典でレースを途中でやめてしまったりと、話題性が付きません。

 

その気性の荒さから、多くの競馬関係者に

こんな三冠馬は見たことがない

といわれるほどでした。

 

しかし、牡馬としては小柄なその馬体からは想像もつかないようなパワーを持っていました。

 

凱旋門賞で2年連続で2着に健闘したり、引退レースとなった有馬記念で2着馬ウインバリアシオンに8馬身差の圧勝で引退を飾ったりと、人を惹きつける能力を持っていたのも事実です。

 

オルフェーヴルはその気性の荒さから話題に事欠かない存在でありながら、大舞台でも確かな結果を残し、G1タイトルを6つ引っ提げて現役を引退します。

 

引退後はもちろん種牡馬入りし、初年度産駒に

阪神JF、エリザベス女王杯、大阪杯を制したラッキーライラック

皐月賞を制したエポカドーロ

を輩出しました。

芝のみならずダートや短距離においても結果を残しているオルフェーヴルの産駒に今後も期待がかかります。

 

参考:オルフェーヴルの代表産駒一覧、産駒の特徴、傾向を徹底解説

 

ドリームジャーニー 獲得賞金8億4,797万円

先ほど紹介したドリームジャーニーの全兄にあたるのがこのドリームジャーニーです。

 

母であるオリエンタルアートの初年度産駒としてこの世に生誕したドリームジャーニーは朝日杯FSを制したものの、三歳のクラシックタイトルを手にすることができません。

 

しかし、古馬になって挑んだ宝塚記念を制すると、同年の有馬記念も勝ち切り、この年の東西グランプリホースとなったのです。

 

7歳までターフで活躍しましたが、晩年はレースで勝ち切ることがなく、2011年の宝塚記念、全弟のオルフェーヴルがクラシック前線を沸かせいるのを後目に引退することとなりました。

 

G1タイトルを3つ獲得したことから種牡馬入りしました。

 

ところが、馬体重が420キロ台のドリームジャーニーは、その小柄な馬体のために繁殖牝馬との交配が非常に難しかったのです。

 

なぜなら、小柄なドリームジャーニーは陰茎が繁殖牝馬の尻に届かなかったのです。

 

その難航ぶりは、通常1分ほどで終わる交尾に90分近くかかるほどで、種牡馬としてのドリームジャーニーは前途多難を極めました。

 

物理的に種付けできる馬が限られたために交配相手も減少し、産駒数も少ないのです。

 

そんなドリームジャーニー産駒が初重賞を飾ったのは2020年のことでした。

 

この年の冬に開催された東京の名物ステイヤーレースであるダイヤモンドステークスに出走したミライヘノツバサが16頭立て16番人気の最低評価を覆すスタミナ勝負を制しました。

 

ミライヘノツバサはドリームジャーニー産駒の初重賞を飾ったのみならず、青森県産駒としても初の重賞タイトルを手にしました。

 

ドリームジャーニーは2016年の種付けの際に骨折してしまったようで、今後の種牡馬としての活躍は危ぶまれています。

 

まずは無事であることを切に願いたいです。

 

参考:ドリームジャーニー産駒の特徴、成績 2016年デビューはサンタテレサの活躍に期待!

 

ゴールドシップ 獲得賞金13億9,776万円

オルフェーヴルの一つ年下のゴールドシップもオルフェーヴル同様ステマ配合で誕生しました。

 

芦毛の美しい牡馬で、ジッとしていたら見栄えがありますが、オルフェーヴル同様、気性の荒さが健在で、

オルフェーヴルの再来

芦毛のオルフェーヴル

と呼ばれていたこともあるようです。

 

ゴールドシップは気性の荒さこそ健在でしたが、現役時代には

皐月賞(2012)

菊花賞(2012)

有馬記念(2012)

宝塚記念(2013.2014)

天皇賞(春)(2015)

と6つのG1を手にしています。

 

勝ったG1も素晴らしいレースを見せましたが、その気性の荒さのために、敗退したレースでも競馬史に残る伝説を残しています。

 

例えば、史上初となる宝塚記念3連覇の期待を裏切るように、ゲートで立ち上がったことで大幅に出遅れて惨敗してしまったのはゴールドシップの気性の荒さを印象付けるレースでしょう。

 

それ以外にも勝った天皇賞(春)においてはゲート誘導前に暴れて3分以上レースが遅れたり、2015年のジャパンカップで他の馬より先にターフに現れたりと、とにかく気性が荒かったのです。

 

そのゴールドシップも2015年の有馬記念を最後に引退し、ビッグレッドファームにて繁殖入りしました。

 

初年度産駒に札幌2歳ステークスを制したブラックホールを輩出していて、今後も産駒の活躍に期待がかかります。

 

参考:新種牡馬ゴールドシップ産駒の特徴と傾向!狙いどころを紹介

 

オジュウチョウサン 獲得賞金7億7,452万円

現役最強でもあり、史上最強の障害馬でしょう。

 

平場のレースではほとんど活躍を見せませんでしたが障害レースに転向すると一変します。

 

2016年の中山グランドジャンプを制すると、そこから障害レースで13連勝

 

2020年5月時点で現役馬なのでまだまだ記録を更新する可能性があります

 

それだけでなく、G1の中山グランドジャンプを5連勝したり、中山大障害も2勝していたりと、障害レースにおいてはもはや敵なしとなっています。

 

9歳の時に挑んだ2020年の4月の中山グランドジャンプにおいても近年稀に見る不良馬場で勝ち切りました。

 

これほどまでに障害レースで活躍しているため、普段、障害を見ない人でも障害レースに目を向けるようになりました。

 

平場のレースと比較するとどうしても認知度の劣る障害レースの知名度を一気に広めたのです。

 

それ以外にもファン投票のシステムを使って有馬記念への出場を果たしたりと、紛れもなく競馬界に貢献している最強の障害馬です。

 

インディチャンプ 獲得賞金4億3,167万円

マイルを中心に、現在も活躍しています。

 

インディチャンプの初重賞タイトルは2019年の東京新聞杯でした。

 

その年の春のマイル王決定戦である安田記念において、ドバイ帰りで現役最強馬だったアーモンドアイや東京巧者のアエロリット相手に、見事勝利し、初G1を手にしました。

 

このレースではアーモンドアイがスタート直後に他馬の接触で不利があったとはいえ、完璧に立ち回ったアエロリットを抑えたのは評価が高いです。

 

また、この年の秋に京都で開催されたマイルチャンピオンシップにおいても同期のダノンプレミアムや先輩マイルCS勝ち馬のペルシアンナイトらを出し抜き優勝。

 

この年の春秋マイルを制し、この年のマイル王へと輝いたのです。

 

5歳となった2020年のマイラーズカップも鮮やかに勝利し、この春目指すのは安田記念の連覇です。

 

例年、メンバーが揃う安田記念において、連覇を成し遂げることができるのか、注目が集まります。

 

ウインブライト 獲得賞金2億9,952万円

芦毛のウインブライトは中山競馬場を得意とする馬で有名でしょう。

 

2020年5月時点で中山競馬場における成績は(5-2-0-3)で、獲得した重賞タイトル6つのうちの3つは中山競馬でのものでした。

 

ウインブライトは昨年の最優秀4歳以上牡馬に選出されましたが、その背景には香港のG1を勝ち切ったことにあるでしょう。

 

春に香港で開催されるクイーンエリザベス二世カップ、そして暮れの香港カップを制し、同年内の香港の中距離G1を2つ制したのです。

 

関東の中堅騎手である松岡騎手とともに成し遂げた偉業は、多くのファンの目に留まることとなったのです。

 

ちなみにウインブライドが凡走した2019年のオールカマーと2020年の中山記念は中山競馬場で開催される重賞ですが、ウインブライトは凡走しています。

 

しかし、香港のG1を勝った後の初戦がたまたまこの舞台だったことを考えると、海外帰り初戦はどうも走らないようです。

 

今後も松岡騎手とのコンビで競馬界を盛り上げてほしいですね。

 

ステイゴールド産駒はパワータイプ

近年は競馬場改修工事や馬場の整備が盛んに行われ、スピード重視の馬場となっていますがステイゴールド産駒はパワーやスタミナを備えている馬が数多くいます。

 

中距離から長距離で結果を残している馬が多く、例えば、ゴールドシップは芝3000mで開催される阪神大賞典において三連覇を達成しました。

 

確かにスピード重視の馬場では、ディープインパクトやキングカメハメハ産駒のほうが結果を残しています。

 

しかしながら、天候不良により馬場が悪化したり、開催後期の力の要る馬場ではステイゴールドの産駒のほうが好走しています。

 

丈夫な馬の多いステイゴールド産駒

ステイゴールドの仔は丈夫な馬が多いのも特徴でしょう。

 

スピード型のディープインパクト産駒は重賞・G1を手にした馬を数多く輩出していますが、その反面、身体が丈夫でない馬も多いです。

 

例えば桜花賞を制したハープスターやダービー馬であるディープブリランテはディープインパクト産駒ですが、故障のために引退してしまいました。

 

ステイゴールド産駒の名馬はオルフェーヴルにしろ、ゴールドシップは怪我なく現役を全うしましたし、現役で活躍するオジュウチョウサンやインディチャンプも大きな怪我はありません。

 

このことから、怪我に泣かされる心配が少ないのがステイゴールド産駒の特徴とも呼べるでしょう。

 

ステイゴールドは重馬場巧者?

馬券を購入する際、

雨のステゴ(ステイゴールドの略)産駒は買い

という格言があります。

 

確かにステイゴールドの仔はパワーがあり、スタミナもあり、そして丈夫です。

 

そのため雨で力が求められる舞台では好走する確率が高いです。

 

スピードタイプのディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒は重馬場になるとスピードを活かし切れませんが、ステイゴールド産駒は力があるため重馬場を苦にしません。

 

ただ、ダートは馬場が雨で固くなると高速化するため、重馬場よりも良馬場のほうが好走実績が高くなります。

 

気性の荒さは父親譲り

オルフェーヴルやゴールドシップにみられる気性の荒さは父のステイゴールド譲りかもしれません。

 

ステイゴールドも現役時代は気性の荒さが目立っていました。

 

ステイゴールドの母の兄にあたるサッカーボーイも気性の荒さが有名でしたが、ステイゴールドは主戦の熊沢騎手を振り落とそうとしたり、他馬に噛みつこうとしたりしていました。

 

そのことから、ステイゴールドを管理していた池江調教師は

肉食獣

と思うほどでした。

 

また、ステイゴールドの晩年に騎乗することになった武豊騎手は

常に怒っているが、(競馬に)集中してなくても好走する

と語っており、気性の荒さこそあるものの、確かなポテンシャルは備わっていました。

 

2010年代に活躍したオルフェーヴルやゴールドシップはステイゴールドの身体的能力や、精神面を確かに引き継ぎ、多くのファンを魅了したのでしょうね。

 

(参考 ウマフリ ステイゴールド~語り継ぎたい、奇跡の黄金伝説~ https://www.uma-furi.com/staygold/)

(参考 現代新書|講談社 池江泰寿調教師が語る「ステイゴールド」の血統的魅力、そして「アッシュゴールド」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/39324) 

 

参考:気性難だった名馬ランキングトップ10

 

ステイゴールド産駒の通算成績

(2020年5月5日時点でのデータです)

産駒数            1342頭

勝利した馬  863頭

重賞勝利馬       44頭

G1勝ち馬   11頭

 

まとめ

ステイゴールドがこの世を去って早5年が経ちました。

 

時代は平成から令和へと変わり、少しずつですが現役で走るステイゴールド産駒も減少しました。

 

しかし、ステイゴールドの血をしっかりと継いだオルフェーヴル、ゴールドシップの2頭の産駒が現在も競馬界を大いに賑わせています。

 

ポストステイゴールドとしてのポジションはこの2頭がしっかりと継ぎ、今後もステイゴールドの血を引き継いだ馬が競馬界を盛り上げてくれることでしょう。

 

ステイゴールド産駒の今後も活躍に注目していきたいですね。

 

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