競馬には大きく分けて、中央競馬と地方競馬があります。
中央競馬の方が認知度が高いのは確かだと思いますが、中央競馬と地方競馬ではどっちの方が儲かるのでしょうか?
この記事では、中央競馬と地方競馬の違いや特徴を見ていきながら、どちらの方が儲かるかについて考えてみたいと思います。
まずは、中央と地方競馬の間にある大きな違いをいくつか見てみましょう。
主催者の違い
中央競馬と地方競馬での大きな違いは、主催者が違うということです。
JRA(日本中央競馬会)という巨大組織が運営する中央競馬と、地方自治体が独自に運営する地方競馬では、その売り上げや施設などに大きな差が生じます。
ここ2~3年はどの地方競馬も売り上げを持ち直しましたが、5~6年前には南関東を除けば、どの地方競馬も存続の危機にありました。
2000年代に入って廃止された競馬場は12場(福山,荒尾,旭川,北見,岩見沢,宇都宮,足利,高崎,上山,益田,三条,中津)にも及び、以前は2000万を超える高額賞金レースも存在していたのが、今では1着賞金が10~30万程度にまで下がっています(南関東は除く)。
このため、地方競馬の下級条件戦では賞金目的ではなく、出走手当目的で連闘や3連闘してくる陣営もあるため、馬券自体はほとんどが本命サイドで決着しやすく当てやすい傾向になっています。
馬券の種類と出走頭数の違い
中央競馬と地方競馬の違いには、発売している馬券の種類もあります。
中央競馬では9種類(単勝、,複勝,枠連,馬連,馬単,3連複,3連単,ワイド,5重勝)ですが、地方競馬ではこれに枠単(南関東,金沢)や7重勝(ばんえい,佐賀)、3重勝馬単(ホッカイドウ,南関東)の3種類が加わります。
馬券が確実に当たるわけではありませんが、地方競馬の出走頭数が中央競馬よりも少ないため、馬連や枠連,馬単などは当然、的中させやすくはなります。
先程も書いたように、馬の層が地方競馬の方が中央競馬と比べて断然薄いため、同じメンバーでの出走は多くなり、力関係がハッキリしたレースも数多く見受けられます。
ですから的中させるのはJRAよりも地方競馬の方が予想しやすく、当てやすいということになります。
売り上げとオッズの違い
では賭け率(オッズ)に関してはどうでしょうか?
オッズは売り上げ金額に左右されるため、どうしても売り上げの小さい地方競馬では1レースに賭けられる金額が少なくなる傾向があります。
中央競馬での1レースでの過去最高の売り上げは1996年の有馬記念で約875億円、対する地方競馬の1レースでの最高売り上げは2015年の東京大賞典で約26億円です。
現在はJRAの売り上げも下がっていますが、それでも昨年の有馬記念は約416億円を売り上げています。
同じGⅠでも中央競馬と地方競馬では約20倍もの格差があります。
ですから、中央競馬では100万程度の金額を賭けてもオッズは微動だにしませんが、地方競馬では100万を賭けてしまうとオッズが大きく変動してしまうため大金の投入は出来ません(単勝なら簡単に1.0倍になります)。
大金を馬券に投入して稼ごうと思うのなら、JRAの方が儲かるということになります。
まとめ
最後に、中央競馬と地方競馬どちらが儲かるか?という本題ですが、基本的には『的中させていれば、どちらも儲かる。外れてばかりなら、どちらでも儲からない。』というのが、回答になるのではないでしょうか。
中央競馬と地方競馬のどちらを選んだとしても、馬券を楽しみながら自分も無理のない範囲で楽しむことが大事です。
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