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ミルコ・デムーロ騎手はどのような騎手なのか?レース成績、得意とする競馬場、騎乗スタイルなどを紹介

2015年3月からJRA通年所属騎手となったミルコ・デムーロ(以下デムーロ)騎手ですが、ファンや関係者の期待に応える、いや、期待以上の成績を残しています。

 

短期免許で日本に来ていた時から大舞台に強いイメージが強かったですが、昨年の活躍だけを見ても、今の日本競馬界でどれだけデムーロ騎手の存在が大きいかが理解できると思います。

 

ここでは2015年度の成績をもとに、デムーロ騎手の特徴や傾向、また得意・不得意な条件といった面を含めて見ていきたいと思います。

 

1. デムーロ騎手と相性の良い厩舎

1位 角居厩舎(栗) 10勝

2位 友道厩舎(栗) 10勝

3位 須貝厩舎(栗) 7勝

4位 大久保龍厩舎(栗) 6勝

5位 掘厩舎(美)  6勝

 (※勝利数が同じ場合、2着回数が多い方を上位としています)

 

1位の角居厩舎とは、昨年はリオンディーズとサンビスタでGⅠ2勝を挙げていて、複勝率も5割以上をキープしています。

 

単勝回収率も272%と非常に優秀ですが、1、2番人気を裏切ることも少なくありません。

狙うとすれば、5、6番人気あたりの中穴に騎乗した時かと思います。

 

2位の友道厩舎は、角居厩舎ほど騎乗数が多くありませんが、複勝率は70%で、単勝回収率も263%と優秀です。

 

こちらの方は角居厩舎よりも上位人気での信頼度が高いようです。

 

6位以下の厩舎(20回以上の騎乗)で、複勝率が5割を超える厩舎として、松田国(栗)、加藤征(美)、藤岡(栗)、石坂(栗)などがあります。

 

2. デムーロ騎手と相性の良い馬主

 1位 社台RH    17勝

 2位 金子真人HD  10勝

 3位 サンデーレーシング  6勝

 4位 吉田照哉    6勝

 5位 栄進堂     5勝

 

2位の金子真人HDの所有馬に騎乗した時の単勝回収率は178%と優秀です。

 

また、重賞レースでは3戦中2戦で馬券圏内に入る活躍です。

 

3位のサンデーレーシングでは、何よりもドゥラメンテとのコンビが有名ですが、それ以外の馬でも複勝率の高さが70%と目立ちます。

 

しかし、馬券圏内時は全て3番人気以内だったので、穴では狙いにくいと言えそうです。

 

3. デムーロ騎手が得意とする競馬場

中央4場(東京、中山、京都、阪神)では、中山競馬場が好成績です。

 

皐月賞を4勝していることからも、それは明らかでしょう。

 

逆に他の3場と比べて成績が低いのが東京競馬場で、勝率は他が20%を超えるのに対して10.9%しかありません。

 

ローカル競馬場では、新潟競馬場の成績が断然で、複勝率が5割を超えます。

 

また、中京競馬場も勝率が16%を超えており、得意な方だと言えそうです。

 

騎乗数の多いコースでは、芝の1600m以上の成績が良いです。

 

逆に阪神ダート1200mの複勝率が他のコースと比べて低く、苦手としているコースと言えそうです。

 

4. デムーロ騎手の騎乗スタイル

デムーロ騎手最大の魅力は、ペースがスローと見ると道中一気に動いてポジションを上げる思い切りの良さでしょう。

 

ヴィクトワールピザのドバイワールドカップや有馬記念で見せた、一気に先頭に並びかけ、最後まで末脚を持たせてしまうのは、デムーロ騎手が持つ超一流の技術と言えるでしょう。

 

逃げ、先行よりは差し、追い込みを得意としており、本命馬をマークする形となった時はG前キッチリ捉える勝負強さを持っています。

 

また、多少早い仕掛けでも、最後まで末脚を持たせてしまう腕っ節の強さも魅力の一つです。

 

近年は日本語も上達してきたデムーロ騎手ですが、2年連続皐月賞で騎乗停止を受けるなど、やや荒っぽい騎乗がある面は否定できません。

 

負けん気の強さと言えるかもしれませんが、そういった部分を克服しコントロールできるようになった時、さらに進化したデムーロ騎手が見れるのではないでしょうか。

 

今後も活躍を期待したい騎手ですね。

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