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【天皇賞春】歴代優勝馬を分析ー想い愛でる。天皇賞に咲いた名馬たち

想い愛でる。天皇賞に咲いた名馬たち~プレイバックin京都

 

◇◇歴代の天皇賞馬─春のマニアック編─◇◇

 

 数多くのサラブレッド達が淀を舞台に駆け抜けた春──それは過酷でありながら、尚も美しい光景だったろう。

1間歩から始まる物語はどれにもどの時代にも出走馬達と関わった全ての人の思いが3200mの時間に凝縮されて今年もまた新たな物語が始まります。

 

 

オーエンス 1950年6月4日 第21回天皇賞 優勝馬

父:セントライト 母:第弐オーグメント 母の父:シアンモア

生涯成績:60戦13勝(国営競馬のみ)

主な勝鞍天皇賞(春)/阪神記念/京都記念(春)

父はかの三冠馬・セントライト──デビューから勝ち星から遠ざかっていたオーエンスだったが菊花賞の後、連勝しOP馬に2着6回・3着3回と中々勝ち上がれない中で14戦ぶりに勝ったのが天皇賞・春であり、出走馬9頭中8番人気でしたが、1番人気のナスノタケに3馬身差をつけて勝利でした。

 

 

※ レ ダ 1953年5月5日 第27回天皇賞 優勝馬

父:ステーツマン 母:第弐パラダイスロスト 母の父:ハクリュウ

生涯成績:29戦17勝 

主な勝鞍:阪神記念OP/京都4歳特別/天皇賞(春)/京都記念(秋)/愛知杯

2016年に至るまでの長い天皇賞(春)の歴史に唯一、君臨する名牝が『レダ』です。

牝馬最強時代と言われ同期に二冠・スウヰイスーや天皇賞(春)2着、天皇賞(秋)優勝のクインナルビーがおり、レダはデビューから桜花賞まで9戦8勝レコード勝ち3回のずば抜けた実績を誇っていましたが桜花賞で惜しくも2着、菊花賞4着と勝ち星に恵まれなかった不振の時期を乗り越え天皇賞(春)では1番人気に応え見事、優勝しました。

 

 

※スピードシンボリ 1967年4月29日 第55回天皇賞 優勝馬

父:ロイヤルチャレンジャー 母:スイートイン 母の父:ライジングライト

生涯成績:43戦17勝

主な勝鞍天皇賞(春)/有馬記念(1969・1970年連覇)/宝塚記念(レコード勝ち)/AJCC(1968年/1970年レコード)/目黒記念(レコード勝ち)/ダイヤモンドSなど

海外参戦:ワシントンDC国際(5着)/キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(日本馬初・5着)/ドーヴィル大賞典(10着)/凱旋門賞(日本馬初・10着)

今でこそ当たり前のようになった海外遠征のまさにパイオニア的存在が第55回天皇賞(春)優勝のスピードシンボリです。

主戦騎手には名勝・野平祐二を背にグランプリレース(有馬記念・宝塚記念)を勝ち有馬記念は連覇、叩き出したレコードは3回という名馬です。

 

種牡馬になり交配したスイートルナとの間に7冠馬シンボリルドルフが誕生し更なる伝説を語り続けました。

シンボリルドルフは後の1985年4月29日運命の巡り会わせのようにして父と同じ日に開催された第91回の天皇賞(春)で優勝を果たしています。

 

 

※ジャガーメイル 2010年5月2日 第141回天皇賞 優勝馬

父:ジャングルポケット 母:ハヤベニコマチ 母の父:サンデーサイレンス

生涯成績:34戦6勝

主な勝鞍天皇賞(春)/ジューンS/オクトーバーS

 唯一の重賞勝ちが春のGI天皇賞というジャガーメイルは一見すると何故?と思われるかもしれませんが、彼ほど(または彼の陣営)ほど『天皇賞』に拘りを持ち続けた競走馬(オーナー)はいないのではないでしょうか。

勝たせてあげたい、勝ちたいという思いがジャガーメイルの戦歴からヒシヒシと伝わってきます。

天皇賞(春)出走回数5回(2009~2010年・2012~2014年)更には天皇賞(秋)出走回数3回(2010~2012年)で、10歳で出走した天皇賞が現役最後のレースとなったのも彼らしいのですね。

因みにアルゼンチン共和国杯目黒記念京都記念2着ジャパンカップ3着、国際GI香港ヴァーズでは2着・3着と堅実で、『もうちょっとだったのに!』(斤量が厳しい)といったレースもちゃんと演じています。

 

 

※ゴールドシップ 2015年5月3日 第151回天皇賞 優勝馬

父:ステイゴールド 母:ポイントフラッグ 母の父:メジロマックイーン

生涯成績:28戦13勝

主な勝鞍:皐月賞/菊花賞/有馬記念/宝塚記念(2013・2014)/天皇賞(春)/阪神大賞典(2013年~2015年)/神戸新聞杯/共同通信杯など

底を見せずに引退したかのような稀代の個性派・ゴールドシップ

もはや競馬ファンには説明不要な彼は真面目(ご機嫌)に走れば向かう所敵なし!ですが、その『ご機嫌』たるや女心や秋の空よりも次元が違う空前絶後な気分屋さんの為、調教タイムや当日のパドックや返し馬があまり役にはたたなかったという超伝説のスーパーホース。

そんな彼だからこそ毎回人気になった天皇賞(春)でもある意味、期待を裏切らない走りっぷりでファンを豪快に翻弄──、しかし現役最後となる天皇賞で人気が2番になったからか、ご機嫌が良かったからかは意見の分かれるところですが、勝ちました。

『やっぱりゴールドシップは、やれば出来る子だよね!』…と、皆がすっかり安心したところで真夏の悪夢伝説・宝塚記念へと歴史は続くのであった。

 

 

ここで、天皇賞(春)での優勝馬に見る事ができる特徴がありました。

それは意外にも『初重賞勝利』や『初GI勝利』の競走馬が多く存在している事です。

勿論、初のGI勝利だと多いかもしれませんが初めて勝った重賞が『GI』というサラブレッドも多い事に注目してみると面白いかもしれません。

 

【春の天皇賞が初重賞】

 

・アドマイヤジュピタ ・ジャガーメイル ・マイネルキッツ ・ビートブラック

 

【春の天皇賞で初のGI】

 

・ヒルノダムール ・フェノーメノ     ・カシュウチカラ ・エリモジョージ 

・スズカマンボ  ・メジロブライト    ・イチフジイサミ ・タケホープ 

・サクラローレル ・イングランディーレ  ・タイテエム   ・ベルワイド 

・イナリワン   ・タマモクロス     ・ハクズイコウ  ・アサホコ 

・クシロキング  ・モンテファスト    ・コレヒサ    ・ヤマニンモアー 

・モンテプリンス ・ニチドウタロー    ・クリペロ    ・オンワードゼア 

・レダ      ・ミツハタ       ・オーエンス   ・オーライト 

 

※2015年~1938年の天皇賞馬のデータ参照、うち1938年ハセパークから1944年ヒロサクラ・1948年シーマーは戦績不明の為、割愛しています。

 

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