『競馬ブック』は滋賀県栗東市に本社がある『株式会社ケイバブック』が1962年から発行している競馬専門紙で、1部500円で競馬開催日前日からコンビニや駅売店等で販売されています。
『競馬ブック』は新聞としてはJRA版だけでなく、南関東版、ばんえい競馬版、ホッカイドウ競馬版を発行しています。
また『週刊競馬ブック』『競馬四季報』などの週刊誌、季刊紙(春、夏、秋、冬に発行)も発行しています。
競馬ブックの特徴と詳細
『競馬ブック』の紙面の特徴はJRA版を発行している競馬専門紙としては唯一の馬柱が横組みで16ページ立てとなっており、そこには事細かく馬の過去のデータが記載されています。
馬名欄
馬名の欄では父、母、母父の名前、それぞれの距離適性(短、短中、中、中長、長の5段階表記)、当該馬の毛色(栗、栃栗、鹿、黒鹿、青鹿、青、芦、白の8色に分類)馬主、生産者が記載されています。
騎手欄
騎手の欄には斤量と当該騎手での騎乗成績が記載されいています。
厩舎欄
厩舎欄には所属厩舎と所属場所(栗東、美浦北・南)、道悪成績とその巧拙(◎、○、△の3段階)、またダートレースではダートの巧拙(◎、○、△の3段階)も表記されています。
この欄は新馬戦では厩舎の1年間の新馬戦の連対率が掲載されます。
全競走成績
全競走成績の欄には収得賞金が記載されていて、4歳初夏のクラス編成で降級した馬は太字で表記され、降級馬と一目でわかるようになっています。
ローテーション
またローテーションがわかるように中8週までのレース間隔表があり、また8週以上出走していない場合は何ヵ月休養、放牧、調整と表記されています。
競走成績、トラックマンによる短評
競走成績欄では、当該競馬場を含む各競馬場での成績、当該距離前後(通常1ハロンづつ+-した距離)での成績、走破タイム、着順、上がり3ハロンの時計が記載されています。
短評の欄にはトラックマンの『阪神は大得意』等の6文字で馬の感想を表しており、その下には重賞、特別戦での成績と季節成績(当該月と前後1ヶ月の計3ヶ月のトータル成績)など少し特殊なデータも掲載されています。
前走レース成績欄
前走レース成績欄では、当該レースの施行条件や名称が掲載されています。
さらに、そのレースのペース(スローペース=S,ミドルペース=M,ハイペース=Hの3段階)と当該馬のスタート3ハロンのタイムと、上がり3ハロンのタイム、通過順位と4コーナーでの位置取り(最内,内,中,外,大外の5段階)があり、その下には当該馬の調教タイムと状態(→や↑など)も記載されています。
馬柱は専門紙らしくスポーツ紙にはない情報も満載となっています。
予想欄
予想の方ですが、馬柱の予想欄は通常6名のトラックマンの印が打ってあり、最後に本紙の印が有ります。
印の傾向はデータや調教からの予想なので本命志向が強く、突拍子もない印はほとんどお見掛けしません。
そのため、大波乱になったときはが予想の印が全くない等が見られますが、本命サイドの決着時には、少点数(2、3点)での的中も見られます。
吉岡哲哉の予想に注目
本命志向が強いトラックマンばかりの『競馬ブック』予想陣の中でもガチガチの本命党で知られている吉岡哲哉記者。
人気薄の馬に◎を打つ事はほとんどありませんが、上位人気馬同士で決まる堅いレースはキチッと的中させている実力者でもあります。
BSイレブンの競馬中継にも度々出演していて、最近では2016年のスプリンターズステークスで12着に敗れたビッグアーサーの福永祐一騎手の騎乗を痛烈に批判した事が大きな話題になりました。
『競馬ブック』トラックマンのエース的存在で、ラジオNIKKEI第1の競馬中継でメイン解説をしている松本憲二記者の後継者ともいわれている吉岡哲哉記者の予想にどうぞご期待ください。
競馬ブックwebを活用しよう
『競馬ブック』は紙面で充実した予想を披露しているだけでなく、ネット上に『競馬ブックweb』という特設サイトを開設し、紙面並みの精度の高い情報を提供しています。
調教動画
JRAの平地重賞に出走する馬の調教(最終追い切り)動画を見る事ができます。
動画の公開は毎週金曜日の正午以降です。
過去の調教動画も見る事ができますので、過去の動画と見比べて調子の良し悪しを判断する事も可能になります。
完全データ
馬の競争成績を簡単に見る事ができるデータベースも用意されています。
馬のデータを見る事は無料サイトでもできますけど、『競馬ブック』のデータベースでは騎手や調教師が過去に発したコメントをチェックする事ができます。
厩舎の話
精鋭ぞろいの『競馬ブック』トラックマンが徹底的な取材で仕入れた厩舎のコメントを見る事ができます。
「内枠なら好勝負必至!」というように好走する条件が分かるコメントもあれば、「道悪は大の苦手…」というように苦手な条件が分かるコメントもあります。
他の競馬新聞ではお目に掛かれない情報が掲載されています。
フォトパドック
重賞レースで有力視されている馬の馬体写真も見る事ができます。
過去の馬体写真がバックナンバーとして残っているだけでなく、『競馬ブック』のトラックマンが馬体の良し悪しを分かりやすく解説しています。
馬体診断を極めたい、という方は必見のコンテンツです。
利用料金
『競馬ブックweb』は月額3,000円(税別)で利用する事ができます。
『競馬ブックweb』よりも閲覧できる情報量が制限されている『競馬ブックwebライト』というサービスも提供していて、月額1,000円(税別)で利用可能です。
1ヶ月で3,000円の出費というのは決して安くありませんから、最初は値段が安い『競馬ブックwebライト』をお試し感覚で利用する方が良いと思います。
そして、自分に合うサービスだと実感したときに『競馬ブックweb』に加入してみてはいかがでしょうか。
>> 競馬ブックのオンラインサービスとは?競馬ブックweb、スマートを比較して紹介
まとめ
総論としては、レースの出走馬の特徴や調教状態、騎手との相性や厩舎の本気度など、レース前の知りたいデータを確認するための情報紙としての能力は競馬専門紙トップと言っても過言ではないと思います。
1部500円ですが、競馬を一日楽しむのであれば最もお薦めの新聞です。
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