2007年にウオッカが日本ダービーを制して以降、牝馬が強豪牡馬を打ち負かしていくシーンが相次いでいます。
ウオッカのライバルだったダイワスカーレットが2008年に有馬記念を優勝しているほか、ブエナビスタやジェンティルドンナも高額賞金レースのジャパンカップを制していて、牡馬顔負けの成績を残す牝馬が次々に登場しています。
ウオッカやダイワスカーレットと同様に、一流の牡馬相手でも互角以上に戦う可能性が高い現役の牝馬最強馬を、筆者が独断と偏見でピックアップしてみました。
現役牝馬最強にはミッキークイーンを推奨!
出典:wikipedia
現役の牝馬の中で最も強い馬と考えているのが、関西の名門・池江泰寿厩舎に所属している4歳牝馬・ミッキークイーンです。
ミッキークイーンは2015年にオークスと秋華賞を優勝しているG1ホース。
オークスでは怪物牝馬と騒がれていたルージュバックを完封し、秋華賞では不利とされる大外枠から他のライバルたちを一蹴しました。
主戦を務めるのは栗東所属の浜中俊騎手。
2009年にスリーロールスで菊花賞を制して以降、関西のトップジョッキーとして活躍。
2012年には131勝を挙げ、24歳という若さでJRAのリーディングジョッキーを獲得しています。
2016年になってからは2戦して2着2回という結果に終わっています。
しかし、初戦の阪神牝馬ステークス(芝1400m)と2戦目のヴィクトリアマイル(芝1600m)は、2000m~2400mを得意としているミッキークイーンにとっては距離適性外のレースでしたので、負けてしまったのは致し方ない事だと考えています。
2016年春競馬の最大目標だった宝塚記念を回避した事で存在感が薄くなっているミッキークイーンですが、2000m~2400mのG1レースが数多く組まれている秋競馬では必ず巻き返してくると思います。
ミッキークイーンのライバルは?
現役最強牝馬に推奨したミッキークイーンのライバルホースを2頭ご紹介します。
マリアライト
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2015年のエリザベス女王杯を制しただけではなく、2016年の宝塚記念を優勝していて、マリアライトを現役最強牝馬に推奨する方も少なくありません。
でも、マリアライトは雨で渋った馬場を得意としている競走馬ですから、好走する条件がミッキークイーンよりも偏っているマリアライトは安定した成績を残せないのでは?と考えて、ミッキークイーンの方を上位にとりました。
シンハライト
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桜花賞でジュエラー相手にハナ差で敗れ、生涯初の黒星を喫したシンハライト。
しかし、ジュエラー不在のオークスでは2着のチェッキーノとクビ差だったとはいえ、着差以上に強い勝ち方を見せるなど、現3歳牝馬の中では最強クラスの実力を持っている素質馬です。
ミッキークイーンとシンハライトはまだ未対戦ですが、現3歳牝馬のレベルがそこまで高くないと考えていますので、現時点ではミッキークイーンの方が強いと思っています。
エリザベス女王杯に注目!?
ミッキークイーンの秋競馬の始動戦はまだ明らかになっていませんが、エリザベス女王杯に参戦する場合はライバルホースのマリアライト・シンハライトと対戦する可能性が極めて高いと思います。
父親・ディープインパクト譲りの鋭い末脚はまだまだ健在ですし、体調さえ整えば、現役最強牝馬にふさわしい走りを見せてくれる事でしょう。
どうぞご注目ください!
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