出典:jra.jp
中京競馬場は春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われているほか、2014年からはチャンピオンズカップが新設されるなど、ローカルの競馬場では唯一G1が開催される競馬場です。
2010年までは左回りの小回りコースだった中京競馬場ですが、2012年に大幅な改修工事が終わり、同じ左回りの東京競馬場に匹敵するほどの広いコースへと生まれ変わりました。
ここでは中京競馬場コース別のレース傾向と特徴、初心者の方でも使える馬券攻略法をご紹介します。
芝コース
直線の長さは412.5mで、勾配2.0%の急な坂が待ち構えているタフなコースです。
急な坂を上りきるため、序盤からガンガン飛ばす馬は皆無。
スローペースになる事が大半です。
阪神競馬場の左回りバージョンというように表現されていて、単純なスピードタイプでは苦戦を強いられ、パワータイプの馬の台頭が目立ちます。
(1300mと3000mは開催されていませんので、除外させていただきます)
1200m
高松宮記念が行われるコースです。
向正面からスタート。
3コーナーから4コーナーにかけてのカーブをスムーズに回れる外枠の方が若干優位に立っています。
逃げ馬や追い込み馬といった極端な脚質の馬には苦しいコースで、中団やや前の位置で流れに乗れる馬が優勢です。
1400m
2コーナー付近にスタートゲートが置かれているコースです。
1200mと同じく、カーブを上手に回る事ができる外枠の方が有利。
逃げ馬がよほど楽なペースで逃げない限りは差し馬が優位に立ちます。
1600m
1コーナーと2コーナーの中間地点に設置されている特設のポケット地点からスタートします。
こちらも外枠の方が若干有利になっています。
でも、外を回りすぎるとコースロスになってしまいますから、真ん中の枠から直線で上手く馬場の外側に進出する馬が上位争いに顔を出します。
2000m
スタンド前にスタートゲートが置かれているコースです。
ゆったりとしてペースで進む事が多く、折り合いを欠く馬は直線の急な坂で失速してしまいます。
できれば2000m以上の距離もこなせるスタミナがあると心強いです。
枠順の有利不利は特にありません。
2200m
4コーナーのポケット地点からスタートします。
2000mよりも最初のコーナーに入るまでの距離が長いため、極端なスローペースになりにくく、平均ペースで流れる事が多くなります。
枠順の有利不利はありませんが、2000mよりも差し馬が台頭しやすいコースです。
ダートコース
直線の長さは410.7mで、東京競馬場に次いで第2位の長さを誇ります。
直線が長い分、差しが決まりやすいと思われがちですが、基本的には逃げ馬や先行馬が有利です。
(2500mは2012年以降開催されていませんので、除外させていただきます)
1200m
2コーナー付近からスタートするコースです。
最初のコーナーに入るまでの距離が長く、ポジション取りに苦労しないため、枠順の有利不利は特にありません。
スムーズに先行した馬が全然止まらないコースですから、逃げ馬と先行馬が圧倒的有利です。
1400m
2コーナーのポケット地点からスタートするコースで、芝スタートです。
下級条件では逃げ馬と先行馬が強く、クラスが上がっていくにつれて差し馬の好走率が高まります。
枠順は外枠がやや有利ですが、内枠でも大差はありません。
1800m
スタンド前からのスタートです。
タフさは阪神競馬場に匹敵するものがあり、京都競馬場で好走したスピードタイプが苦戦する傾向にあります。
枠順はスムーズな競馬ができる外枠が若干有利で、脚質は逃げ馬と先行馬が有利です。
1900m
4コーナー寄りのスタンド前にスタートゲートが置かれているコースです。
1800mでは追走に手間取る馬の巻き返しが多く見られるのが大きな特徴。
外枠の馬の好走率が高くなっていて、基本的には逃げ馬と先行馬が有利です。
道悪になると傾向変化!
中京競馬場の芝は良馬場であってもタフなコースとして知られていますが、雨が降って道悪になるとよりタフになっていきます。
ダート実績しかない馬が芝のレースに参戦して好走したり、ディープインパクト産駒など瞬発力勝負に強い血統の馬が全然走らなかったり、と予想外の出来事が頻発します。
道悪になった時の芝は傾向が一気に変化しますので、良馬場と同じアプローチをするのではなく、ダート色の強い馬を狙ってみるのはいかがでしょうか。