東京ジャンプS(J・GⅢ) 東京障害3110m
出走馬紹介
オジュウチョウサン
中山グランドジャンプでは、相手をサナシオン1頭に絞って徹底マークし、直線坂下で捉えると3馬身突き放しての快勝でした。
アップトゥデイトにサナシオンもいない今回のメンバーでは、いくら62キロを背負っていても負けられないでしょう。
敢えて不安点を挙げるとすれば、3110mの距離不足の点くらいでしょうか。
ユキノスライダー
近2走の障害オープン戦では、先団を見る形での追走から直線早めに前を捉え、そのまま突き放すといった強い内容の2連勝でした。
特に前走は61キロを背負っての快勝で、地力強化を感じさせる内容でした。
専ら左回りの障害戦を中心にしたローテーションで、コース適性と言った意味でアドバンテージが大きくありそうです。
アロヒラニ
前走は昇級初戦で稍重の馬場ながら、道中余裕十分といった感じで追走し、直線も手応え十分に抜け出して、そのまま後続を突き放しての圧勝でした。
平地でも1600万条件で連対歴があり、さらに前走2着に負かしたサンライズロイヤルがその後京都ハイジャンプで2着していることから、重賞でも十分勝負になる能力の裏付けがあり、今回も注目の1頭です。
ブライトボーイ
中山グランドジャンプでは強気に先行し、オジュウチョウサン、サナシオンの2頭に4コーナーまで抵抗しましたが、直線は一杯になって失速しました。
オープン特別でオジュウチョウサン以外はメンバーも軽くなり、斤量も3キロ軽くなることから、スムーズなら連下候補には入れておきたい1頭です。
タナトス
昨年の同レース2着以降不振が続いてましたが、前走のオープン戦では6着ながら最後までしっかり伸びて勝ち馬から0.5差と、復調気配を感じさせる内容のレースでした。
道中淀みなく流れてのスタミナ勝負が得意なタイプで、他馬の意識がオジュウチョウサン1頭に集中するようなら、直線強襲の昨年の再現があっても驚けないでしょう。
注目レース紹介
★中山グランドジャンプ(J・GⅠ)中山障害4250m
サナシオンが軽快なペースで逃げる中、道中徹底マークしつつ3番手を追走したオジュウチョウサンが4コーナーから一気に仕掛け、直線坂下でサナシオンを捉えるとそのまま3馬身突き放しました。
サナシオン自身も3着を9馬身突き放しており、純粋に勝ち馬と2着馬の能力が抜けているといった内容で、3着以下の巻き返しは厳しそうです。
★障害4歳上オープン(5/14)(OP)新潟障害3290m
道中中団に控えたユキノスライダーですが、勝負どころで一気にマクってきた馬の動きに惑わされることなく徐々にポジションを上げ、直線も手応え十分に前を捉えるとそのまま3馬身突き放しての楽勝でした。
斤量の克服に加え、他馬の動きにも冷静に対応できる落ち着いたレース運びは、今回のメンバーでも大きな武器になりそうです。
★障害4歳上オープン(5/7)(OP)新潟障害3290m
ややパワーを要する馬場の中、道中サンライズロイヤルを前に見る位置で進めたアロヒラニは、勝負どころで並んで動いて先行2頭を交わし、混戦の2着争いを尻目に最後は流す余裕を見せての圧勝でした。
アクシデントのあった障害初戦以外非常に安定したレース運びを見せており、まだ底を見せてないのは大きな魅力と言えそうです。