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競馬のロマンは血統、馬と人が織りなす物語。競馬を語る上で欠かせない歴史とエピソードを紹介します

 

競馬ファンのその魅力を話を聞くと「競馬には他のギャンブルにはないロマンがある」と答える人が多くいます。果たして競馬にはどんなロマンがあるのでしょうか。

 

今回は競馬ならではのロマンについて、独自の見解をご紹介します。

 

16世紀から続く長い歴史

競馬のロマンを語る上で欠かせないのは、やはりその長い歴史です。

 

競馬専用のコースで競走する「近代競馬」は、16世紀のイギリスで始まったとされており、17世紀にはフランスやアイルランドに広がり、19世紀にはドイツやイタリアでも行われるようになりました。そして、ヨーロッパを中心に広がっていきます。

 

日本で初めて「近代競馬」が開催されたのは、1860年の横浜とされています。そして本格的な競馬場は1866年、横浜の根岸に初めて作られました。

 

競馬のロマンではずせない血統

日本だけでも既に150年以上の歴史がある近代競馬、そこに関わるすべての関係者が強い競走馬づくりを目指しています。その歴史を見ていくと、その時代により偉大なる種牡馬が競馬の歴史を変えていることがわかります。

 

ここでは、近年時代を塗り替えた偉大な3頭の種牡馬をご紹介します。

 

ノーザンテースト

今となっては日本の競馬界では不動の地位を作っている社台グループですが、その礎を作ったと言っても過言ではないのがノーザンテーストです。

 

当時、ノーザンダンサーの産駒がアメリカを中心に目覚ましい活躍を見せており、 その血脈を日本にも取り入れようということになり、アメリカのセリ市で吉田善哉氏が落札したのがこのノーザンテーストです。

ノーザンテーストは競走馬としてフランスでデビューしますが、フォレ賞こそか勝ったものの、目立った成績を上げることはできませんでした。 

 

しかし種牡馬として日本に渡ると、ダービー馬ダイナガリバーをはじめとする多くのGⅠ馬を輩出し、通算10回のリーディングサイアーに輝きました。

 

日本の競馬の血統勢力図を大きく塗り替えるため様々な努力をし続けた結果が、ノーザンテーストの功績といえるでしょう。強い馬を作ろうとし続けるホースマンの生き様は、ひとつのロマンと言えるでしょう。

 

サンデーサイレンス

サンデーサイレンスはその生涯をたどると波瀾万丈のドラマが多く、競走馬としてデビューすることができたことすら奇跡と言っていいほどの馬でした。

 

その現役時代の走りに惚れ込んだ社台ファームの吉田善哉氏が、日本に輸入し父サンデーサイレンス、母父ノーザンテーストの黄金血統にたどり着くことになります。

 

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そして、ディープインパクト

サンデーサイレンスの最高傑作、ディープインパクトが今の日本競馬の血統勢力図を独占しています。

 

今年2019年にディープインパクトがこの世を去り、この構図がどう変わっていくか非常に楽しみです。

 

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馬と人が織りなすロマン

 

競馬は馬と人のコンタクトが重要だからこそ、ロマンが生まれる

競馬が他のギャンブルと大きく違う点のひとつとして、結果を出すためには動物(競走馬)と人のコミュニケーションが必要になるということです。

 

競走馬は産まれるその瞬間から人とともに生活を送り、感情があり、それぞれに個性があるからこそ、ドラマがあり、ロマンを感じる場面も多く出てきます。

 

岡部幸雄に競馬を教えた、シンボリルドルフ

三冠馬シンボリルドルフは、競馬をよく知っている馬だと言われていました。クラシック二冠に挑んだ日本ダービーでは、向こう正面から仕掛けていこうとする岡部騎手に指示に一切反応せず、大敗も覚悟しておかなければいけないように見えました。

 

しかし、最後の直線に入ったシンボリルドルフはいつも通りの力強い伸びでダービー制覇を成し遂げました。

 

レース後、岡部騎手は「ルドルフが、まだ仕掛けるのは早いと言ってたね。彼が競馬を教えてくれた」といった内容のコメントをしたことは有名な話です。

 

人が馬に競馬を教えるということが、当たり前の環境のなか、ひとつの名手を競走馬が育てたともいえるエピソードにも、ロマンを感じます。

 

>> 史上初の7冠馬シンボリルドルフの血統と岡部騎手、天皇賞で皇帝が見せた涙

引退式で調教師を号泣させた、暴れん坊ダイワメジャー

ダイワメジャーはほんの少しの環境の変化でも敏感に反応してしまい、 お腹を壊していたそうです。デビュー戦の時のパドックでも環境の変化で痛めたお腹の痛みを我慢できなかったのか、寝転んでしまったほどです。

 

そんな繊細だったダイワメジャーは、陣営の試行錯誤により環境の変化にも耐えられるようになり、最後には海外遠征も出来るようになり、GⅠを5勝する大活躍を見せました。

 

他の馬より何倍も苦労して向き合い、それを乗り越えてきた上原博之調教師が、この馬の引退式で号泣していた姿を見ると、どれだけこの馬に対しての思い入れが強かったのかがわかる瞬間でした。

 

自分と重ね合わせて競走馬を追いかけるロマン

デビューする時には期待されていなかった馬が、少しずつ結果を出していくことによって注目を浴びるようになり、最後は大舞台で活躍をする。そしてスランプに陥りながらもまた再起をはかる姿が見る人たちを勇気づける。

 

このような競走馬と自分自身の境遇を重ね合わせ、レースに出走するごとに馬券を買い続け、その結果に一喜一憂してロマンを追い求める人もいます。 

 

たまに勝つことに勇気をもらい、明日への活力になる

人生もうまくいくことより、うまくいかないことの方が圧倒的に多いものです。

 

競走馬の世界も同じで、勝つことよりも負けることの方が多い馬が圧倒的に多いので、そういう姿を自分自身と照らし合わせると重なる部分が多く、勝っても負けても勇気を与えてもらう人が多いのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は他のギャンブルにはない、競馬で感じるロマンについてご紹介しました。

 

ただ、ロマンの感じ方は人それぞれですし、今回ご紹介したエピソードにロマンを感じない人もたくさんいると私は思っています。

 

いろいろな側面から競馬を見ることによって、馬と人とが関わり合いながら色々なドラマが出来上がっています。そういったドラマの中で、自分たちが共感できるものを探し、競馬を見ることができると、今まで以上に毎週のレースが楽しみに感じる思います。

 

すると、競馬はお金が増えた減っただけのギャンブルではなく、毎週お金を払って筋書きのないドラマを見せてもらっているような感覚になることもできるでしょう。 

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