ノヴェリストは社台ファームがドイツから輸入した種牡馬です。ドイツでは11戦9勝と高いパフォーマンスを見せ、ドイツ屈指の名馬として知られています。
しかし日本での産駒の評判は2018年時点では微妙です。2017年から産駒がデビューしたものの、デビューから1年が経過した現時点でも500万下の勝利が最高です。
社台ファームで多くの繁殖に配合されていたこともあり、今年に結果が出ないようであればやや厳しい状況です。
ノヴェリスト産駒の特徴
ノヴェリスト産駒は主に芝で勝利を挙げています。ダートや道悪をこなせる馬も多いですが、どちらかと言うと芝寄りです。
産駒の勝利したレースでは上がり3ハロンがそれほど早くないため、スピードよりもスタミナが秀でている馬が多そうです。
ノヴェリストの種牡馬としての価値
高い期待とともに輸入されてきましたが、現段階では期待ほどの戦績が残せていません。
ドイツの重厚な血統のため直仔の活躍は難しいかもしれませんが、ノヴェリスト産駒が繁殖になった場合日本の血統との配合でスピードを補える可能性もあります。
ノヴェリストの種付料
受胎確認後
2018年度 300万円
2017年度 300万円
ノヴェリストの種付頭数
2017年度 111頭
2016年度 122頭
2015年度 148頭
POG2018-2019ノヴェリストの注目産駒10頭
ミッキーポテト 牡
厩舎(美浦)菊沢隆徳
父ノヴェリスト
母ディナシー
母父キングカメハメハ
馬主野田みづき
生産ノーザンファーム
母のディナシーはセレクトセールで6億3000万円で取引された経歴を持つ、良血馬です。
レースには出走できませんでしたが、繁殖能力が期待されています。近親にも活躍馬が多く、注目の1頭です。
バラックパリンカ 牡
厩舎(栗東)平田修
父ノヴェリスト
母アプリコットフィズ
母父ジャングルポケット
馬主社台レースホース
生産社台ファーム
重賞で活躍したアプリコットフィズの産駒です。
現在はゲート試験にも合格し、今後のデビューに向けて外厩で調整される予定です。
クインオブザシーズ 牝
厩舎(栗東)角居勝彦
父ノヴェリスト
母レジネッタ
母父フレンチデピュティ
馬主G1レーシング
生産追分ファーム
桜花賞を勝利したレジネッタの産駒です。
母と同様にマイル前後の距離で活躍できそうなイメージで、期待も持てそうです。
グランドバレエ 牡
厩舎(栗東)浅見秀一
父ノヴェリスト
母バレエブラン
母父ダンスインザダーク
馬主吉田晴哉
生産追分ファーム
母はリスヴェリアートやアルディエスを生んでおり、障害レースなど長距離路線に適した産駒を出しています。
父がノヴェリストに変わったことで、母の適正とマッチする面もありそうです。
ケイニスメイジャー 牡
厩舎(栗東)笹田和秀
父ノヴェリスト
母ライラプス
母父フレンチデピュティ
馬主吉田勝己
生産ノーザンファーム
ライラプスは繁殖牝馬として活躍するフサイチエアデールの娘で、自身の産駒にもプロクリスやアナスタシアブルーなどの勝ち上がり馬がいます。
ケイニスメイジャーも順調に調整され、早期デビューも期待できそうです。
サトノサイベリー 牝
厩舎(栗東)平田修
父ノヴェリスト
母サトノユリア
母父ディープインパクト
馬主サトミホースカンパニー
生産ノーザンファーム
サトノリュウガの妹で、すでにデビューを果たしています。
デビュー戦は4着、2戦目は3着ですが距離を延ばして成績が向上していることから今後中距離戦で勝ち上がりも期待できます。
サトノプロミネント 牡
厩舎(美浦)的場均
父ノヴェリスト
母キャッチザゴールド
母父サンデーサイレンス
馬主サトミホースカンパニー
生産社台コーポレーション
タガノエンブレムやワイドリーザワンなどが兄にいます。
デビュー戦は短距離でしたが、今後距離を延ばすことで好走も期待できそうです。
タガノジェロディ 牡
厩舎(栗東)浅見秀一
父ノヴェリスト
母タガノディーバ
母父フジキセキ
馬主八木良司
生産八木牧場
6月に早期デビューを果たし、2戦目で勝ち上がっています。
中京2歳ステークスでも4着と好走しており、まだこれから上がり目が期待できそうです。
エスプランデル 牡
厩舎(美浦)木村哲也
父ノヴェリスト
母ラシンティランテ
母父アグネスタキオン
馬主サンデーレーシング
生産ノーザンファーム
2歳夏〜秋頃のデビューが期待できそうで、早くから始動が可能なイメージです。
初仔ですが、その分未知の魅力もあります。
ソークアップザサン 牡
厩舎(美浦)奥村武
父ノヴェリスト
母グランプリソフィ
母父アグネスタキオン
馬主金子真人ホールディングス
生産ノーザンファーム
兄弟に目立った活躍馬はいませんが、新馬戦で2着と好走しています。
今までの兄弟とは父も変わっており、鋭い末脚を見せていることから今後にも注目です。
デビューも早いため、芝の中距離で勝ち上がれれば重賞戦線でも期待が持てます。