第30回マイルチャンピオンシップ表彰式 トーセンラーと武豊騎手
出典:wikipedia
冠名のトーセンにエジプト神話に登場をする太陽の神であるラーが馬名の由来になっています。
名前の通り陽の当たる良馬場では、父ディープインパクト譲りのフットワークをみせましたが、雨の時のような不良馬場は苦手な傾向にありました。
血統
トーセンラーの父は、現役時代も文句のない名馬でありながら、種牡馬となっても父サンデーサイレンスにまったく引けをとらないディープインパクトです。
母は、アメリカで活躍をしていたプリンセスオリビアで、母の父は、ミスプロ系で祖父にNative Dancerを持つLyciusです。
父であるディープインパクトの現役時時代は、まだ記憶に新しいこともありますし、説明は不要といえるほどの活躍をした馬ですが、母の父系のミスプロ系の馬は基本的に短距離のダートに強い馬が多いと言われている血統です。
トーセンラー産駒の特徴
トーセンラーは、2016年から種牡馬になっているので競走馬としてデビューをした産駒はまだいませんが、2016年度は多くの産駒を残すことに成功しています。
トーセンラーの現役時代は、25戦4勝で主な勝ち鞍には、マイルチャンピオンS(GI)、京都記念(GII)、きさらぎ賞(GIII)で重賞を3勝しています。
東日本大震災の影響で放牧先から帰厩が遅くなってしまったこともあり、皐月賞7着やダービー11着となり結果を残すことはできませんでしたが、秋の菊花賞では3着に入っています。
トーセンラーの血統で考えれば、ダート路線での活躍も期待できたのかもしれませんが、順調に芝での戦績を高めたことや重馬場が苦手ということを考えると脚質的に芝向きという事になるのかもしれません。
トーセンラーの種付け料は、2016年度が100万円ということでしたが、トーセンラー自身の血筋がディープインパクトという事もあり、種牡馬としての期待はかなり高いものだと言われています。
種牡馬としての期待が持てる理由は単純に血筋だけで判断をしているのではなく、トーセンラーの現役時代の特徴なども期待される根拠になっています。
3歳時には、前にも述べている通り、東日本大震災の影響を受けた事が原因で、皐月賞とダービーでは結果は出せませんでした。
しかし直前のきさらぎ賞では、強い勝ち方をしていますし、秋に立て直しをしてからの菊花賞も3着となってはいますが、1着馬は3冠を達成しているオルフェーブルですから決して力が劣っているという訳ではありません。
トーセンラーの種牡馬として期待できる理由は、距離の適正が自在だという事も大切な理由のひとつになります。
京都競馬場以外では、結果があまり残せていないというマイナス面はありますが、これはトーセンラーが長距離輸送が苦手ということが原因で、京都競馬場であればコースの形状も自身にあっているし、栗東からの距離も遠くないので好走につながったといえます。
獲得したGIがマイルチャンピオンS・芝1600mということで、マイラーという認識があると思いますが、現役時代の戦績をみると、菊花賞3着、天皇賞・春2着、京都大賞典3着(2年連続)というように距離の適正がステイヤー、クラシック、マイラーといったどの距離でもしっかりと結果を残しているという強みがあります。
もちろん、これらの内容は現役時代のトーセンラーと血統から考えた予想や推測になるので、本当にディープインパクト同様の種牡馬になるかはわかりませんが、少なくとも産駒に期待をしても悪くない根拠がそろっていると考えられます。
主戦騎手は武豊
トーセンラーの主戦騎手は武豊騎手でした。
マイルチャンピオンSはトーセンラーにとっての初GI勝利でもありますが、武豊騎手にとっても記念となるGI100勝目という区切りにもなっている所から、印象に残る馬になっているのではないかと思います。
武豊騎手とトーセンラーの関係といえば、主戦騎手という以外にも、武豊騎手がトーセンラーに騎乗後の感想は、大きく力強いフットワークの持ち主で、最もディープインパクトに近い存在なのかもしれないと評価をしたこともあります。
まとめ
トーセンラーの現役時代は、地震の影響や長距離輸送の苦手な事により、関東で行われる皐月賞やダービーでの結果は出せませんでしたが、菊花賞では3着にいる好走を残しています。
GIを含む4勝すべてが京都競馬場であるだけでなく、京都競馬場では12戦して掲示板を1度も外さない安定感のある走りをみせています。
血統的な事や距離の適正が幅広いことなど種牡馬としての期待が高まるトーセンラーの産駒に期待したいと思います。
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