出典:wikipedia
快速逃げ馬としてG1レースの常連だったシルポートは、ホワイトマズルの後継種牡馬としてスタッドインしました。
素晴らしいスピードはシルポートの代名詞で、産駒も高いスピード能力を武器にするでしょう。
2017年の種付け料は80万円で、種牡馬入り以降10頭から20頭の種付けを行っています。
一口クラブで募集される産駒は少ないですが、募集価格は低価格で出資しやすい設定になっています。
POG2017-2018 シルポート注目の産駒5頭
2017年のPOGで押さえておきたいシルポート産駒を5頭ご紹介します。
1. アイファーアピール 牝
父:シルポート 母:アイファーペガサス 母父:デヒア
兄姉:アイファーソング 馬主:中島稔 厩舎:坂口正則(栗東)
半兄にアンタレスステークス2着のアイファーソングがいます。
母系はリアルシャダイのスタミナとデヒアのスピードの両方を持っており、種牡馬によって引き出される能力は変わってくるでしょう。
本馬はスピード色の強いシルポートを父に持つので、スピード能力がより引き立つ競走馬に成長してくれるのではないでしょうか。
2. サルバドールサクラ 牝
父:シルポート 母:ヒシエンジェル 母父:サクラバクシンオー
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:則武輝一 厩舎:根本康広(美浦)
母のヒシエンジェルは東海で7勝を挙げましたが、そのすべてが短距離のものでスピード色の強い母系です。
父がシルポートとなることで、母父のサクラバクシンオー譲りのスピード能力がさらに引き出されるかもしれません。
ダートが主戦場になるかもしれませんが、POG期間中は芝の短距離でスピード勝負に挑むこともあるでしょう。
芝とダートの両方で高いスピード能力を示す競走馬に成長してもらいたい1頭です。
3. ザワールド 牝
父:シルポート 母:レヴェントン 母父:Malibu Moon
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:田中一徳 厩舎:真島元徳(佐賀)
母系はマリブムーンやディスタントレラティヴなどマイル前後を得意とする種牡馬の血が入っています。
さらに、母系には米国や欧州でパワー勝負を得意とした種牡馬の血も入っています。
シルポートのスピードがこのような海外血統とどのような調和を生み出すのか注目です。
4. マイネルポーチカ 牡
父:シルポート 母:サンマルフラワー 母父:パラダイスクリーク
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン 厩舎:武市康男(美浦)
母の全姉にファンタジーステークス2着のロイヤルセランガーがいます。
母系は芝の中距離に適性の高い血統構成をしていますが、その印象とは異なりスピード能力の高さを産駒は見せています。
本馬もスピード能力の高い競走馬に成長するでしょうが、母系に内包されている中距離適性も発揮するかもしれません。
5. レディーブラント 牝
父:シルポート 母:デュランティ 母父:サクラバクシンオー
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:ダイヤモンドファーム 厩舎:石栗龍彦(美浦)
母系からは目立った活躍馬は出ていませんが、スピード能力の高い種牡馬が多く入っています。
母父としてのサクラバクシンオーはキタサンブラックのようなステイヤーを送り出したことで、その可能性を広げました。
本馬も意外性を持った競走馬として成長していけば、面白い存在になりそうです。
まとめ
産駒数が少ないのでなかなか目にすることは少ないと思いますが、産駒はシルポートのスピード能力を最大限に引き出せるような血統構成をしています。
ホワイトマズルはさまざまな条件で活躍馬を送り出しましたが、シルポートも種牡馬として父のような活躍を見せる可能性を持っています。
その可能性にかけて、隠れた大物候補をPOGで指名してみてはいかがでしょうか。