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現役時代のG1レースの勝利はキングスビショップステークスの1勝のみでしたが、ビッグレースで常に上位争いに加わる実力馬でした。
米国で種牡馬入りすると産駒が次々と勝ち上がり、サイアーランキングでも上位を賑わすほどの活躍を見せました。
日本でも輸入された産駒が活躍し、豊かなスピードが日本競馬に通用することを証明しました。
日本でも供用は1シーズンだけでしたが、産駒の評判は上々のようです。
一口クラブでの募集は少ないですが、低価格に設定されているので活躍すると高回収が期待できるでしょう。
POG2017-2018 ハードスパン注目の産駒10頭
2017年のPOGで押さえておきたいハードスパン産駒を10頭ご紹介します。
1. アップファーレン 牝
父:ハードスパン 母:アブソリューション 母父:タイキシャトル
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:KTレーシング 厩舎:友道康夫(栗東)
スピードとパワーを持っているだろう好馬体が目を引く1頭です。
母系はタイキシャトルをはじめスピード色の強い血統構成をしており、本馬もその特徴を引き継いでいそうです。
芝、ダートを問わず短距離でスピードを生かす競走馬になってくれるでしょう。
2. アルゴス 牡
父:ハードスパン 母:スイートメドゥーサ 母父:アグネスタキオン
兄姉:初仔 馬主:ノースヒルズ 厩舎:高橋康之(栗東)
母のスイートメドゥーサは大成する前に引退してしまい、期待された大舞台で走ることはできませんでした。
祖母はオークス馬ローブデコルテで、アグネスタキオンを母父に持つなど潜在的なスピード能力は高いと言えるでしょう。
ハードスパンのスピードが母の無念を晴らしてくれることを期待したい1頭です。
3. アントルメ 牝
父:ハードスパン 母:プライマリーカラー 母父:ディープインパクト
兄姉:初仔 馬主:ノースヒルズ 厩舎:斎藤崇史(栗東)
母父にディープインパクトを持つ珍しい血統構成を持った1頭です。
母のプライマリーカラーは未勝利でしたが、祖母のスイートオーキッドはクリスタルカップを制した快足馬で、スピード能力の高い母系と言えます。
スピードを全面に出した競走馬に成長すれば、大舞台での活躍も期待できる1頭でしょう。
4. クードロア 牝
父:ハードスパン 母:タックスシェルター 母父:フジキセキ
兄姉:アルバタックス 馬主:吉田勝己 厩舎:斎藤崇史(栗東)
半兄にオープンで活躍するアルバタックスがいます。
母系はエルムステークスなどを制したヒシアトラスなど、活躍馬を多数輩出している名門牝系です。
本馬も名門家系出身なので、ハードスパンのスピード能力を武器に早い時期から活躍してくれるでしょう。
5. ビップヴァリアント 牡
父:ハードスパン 母:ラフィカ 母父:サンデーサイレンス
兄姉:エアパスカル 馬主:鈴木邦英 厩舎:清水久飼(栗東)
半姉にチューリップ賞を制したエアパスカルがいます。
セレクトセール出身で好馬体が目を引く1頭です。
筋肉質な馬体で、パワーとスピードの両方を兼ね備えた競走馬に成長するでしょう。
6. キャンデラリア 牝
父:ハードスパン 母:スパンゴールド 母父:サンデーサイレンス
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:ノースヒルズ 厩舎:河内洋(栗東)
母系はキャットクイルを祖とする名門牝系で、祖母のファレノプシスやキズナといった大物を輩出しています。
祖母のファレノプシスはダートに強い産駒を残しており、母のスパンゴールドもダートを得意としていました。
ハードスパンのスピードと母系から受け継がれるパワーが噛み合うと、大舞台で活躍できる競走馬に成長するかもしれません。
7. ブレークテーラー 牡
父:ハードスパン 母:アメリカーナ 母父:サンデーサイレンス
兄姉:ロンド 馬主:中西浩一 厩舎:河内洋(栗東)
半姉に短距離で活躍したロンドがいます。
セレクションセール出身で、好馬体が目を引く1頭です。
母系は短距離志向の強い系統で、本馬もハードスパンのスピード能力を受け継いだ競走馬と言えそうです。
8. クレアセンシェンス 牡
父:ハードスパン 母:キャットガール 母父:マンハッタンカフェ
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:ノースヒルズ 厩舎:森田直行(栗東)
一族から大物は出ていませんが、ロードヴァンドールなどコンスタントに活躍する競走馬を多く輩出しているファミリーの出身です。
母父はマンハッタンカフェなので中長距離で良さを発揮しそうですが、母系は米国の短距離を得意とする系統で、一概に長めの距離が良いとは言えません。
母系が持つスピード能力がハードスパンによってどのくらい引き出されるか注目の1頭です。
9. ホリーカバージョ 牡
父:ハードスパン 母:モンローライン 母父:ダンスインザダーク
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:野嶋祥二 厩舎:高橋義忠(栗東)
母系からはジャパンダートダービーを制したビッグウルフがいるなど、ダートで好成績を残す競走馬が輩出されています。
本馬も骨太で筋肉質な馬体をしているので、ダートでパワーを最大限に発揮する競走馬に成長するのではないでしょうか。
10. シゲルアサツキ 牝
父:ハードスパン 母:ジョウノヴィーナス 母父:サンデーサイレンス
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:森中蕃 厩舎:坂口正則(栗東)
母系からは京王杯スプリングカップなどを制したウインラディウスが出ています。
母の産駒は早い時期からデビューする傾向が強く、頑丈な産駒が多いのも特徴です。
本馬も仕上がりが早いようなので、夏競馬から活躍してくれるかもしれません。
まとめ
今年デビューのハードスパン産駒はスピード色の強い配合が多いようです。
持ち前のスピードを武器にした快足馬の候補としてPOGで指名するのも良いでしょう。