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キタサンブラックの登場で一気に人気種牡馬の仲間入りを果たしたブラックタイド。
ディープインパクトの全兄ではありますが、弟とは異なり長く良い脚を使う産駒が多いのが特徴です。
2017年度の種付け料は200万円で、種牡馬入りして以降毎年100頭を超える種付けを行っています。
産駒の活躍により一口クラブでもブラックタイド産駒の募集が見られるようになってきましたが、値段は比較的安く設定されており人気も上々のようです。
2017年のPOGで押さえておきたいブラックタイド産駒を10頭ご紹介します。
POG2017-2018 ブラックタイド注目の産駒10頭
1. マイネルグリージョ 牡
父:ブラックタイド 母:フローラルジュノー 母父:タイキシャトル
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン 厩舎:相沢郁(美浦)
母系はタイキシャトルやデイジュールなど短距離色の強い血統構成となっており、本馬もマイルから中距離が主戦場となるでしょう。
馬体も胴が詰まり気味なので、クラシック向きではないかもしれません。
仕上がりが早くトレセンでも順調に調整できているので、早い時期から活躍が見込めることでしょう。
2. ミラグロレディの15
父:ブラックタイド 母:ミラグロレディ 母父:マイネルラヴ
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:ノルマンディーサラブレッドレーシング 厩舎:杉山晴紀(栗東)
目立った活躍馬は一族から出ていませんが、マイネルラヴ譲りの良質なスピードを受け継いでいそうです。
5月生まれで馬体は小さいですが、ひと回り馬体が成長してくると桜花賞戦線を賑わせる存在になるかもしれません。
3. キムケンロード 牡
父:ブラックタイド 母:シルクハリウッド 母父:Kingmambo
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:木村永浩 厩舎:西村真幸(栗東)
キングマンボやエーピーインディなど大物種牡馬が母系を構成しており、潜在能力の高いファミリー出身です。
馬体は胴が詰まり気味で短距離適性が高そうなので、早い時期からの活躍が期待できそうです。
4. テイエムディラン 牡
父:ブラックタイド 母:フミノオリヒメ 母父:グラスワンダー
兄姉:テイエムダイパワー メイショウワダイコ 馬主:竹園正継 厩舎:木原一良(栗東)
半兄に灘ステークスを制したテイエムダイパワーや準オープンのメイショウワダイコがいます。
母の産駒はダートで活躍するケースが多く、本馬もダートを主戦場とするかもしれません。
また、母は種牡馬の良さを引き出すことに長けていて、本馬もブラックタイド産駒特有のしぶとさを受け継いでいる可能性は十分に考えられます。
5. フォーアシュトース 牡
父:ブラックタイド 母:チャメ 母父:ホワイトマズル
兄姉:リンクスゼロ 馬主:前田幸治 厩舎:渡辺薫彦(栗東)
半兄にダリア賞を制したリンクスゼロがいます。
兄が早期デビューだったので、本馬も仕上がり次第では早期デビューが期待できるでしょう。
パワーに富んだ母系なので、重い馬場でも苦にしない競走馬に成長してくれるのではないでしょうか。
6. ブレイクスピアー 牡
父:ブラックタイド 母:コスモカラット 母父:スキャン
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:前田葉子 厩舎:今野貞一(栗東)
母系は昔から日本競馬で活躍馬を多く輩出してきた種牡馬が多く含まれています。
母父のスキャン産駒はダートで活躍していますが、メイショウカイドウのような芝で息の長い活躍を見せる産駒も輩出しており、本馬も早熟と言うよりは徐々に競走馬として完成していくタイプかもしれません。
7. ヒシコスマー 牡
父:ブラックタイド 母:コスマグレース 母父:ヘクタープロテクター
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:阿部雅英 厩舎:清水久飼(栗東)
2017年のブリーズアップセール出身で、好馬体が目立つ牡馬です。
リファール3×4のクロスを持っているので気性面での不安はありますが、逆に爆発力を持った血統構成とも言えます。
キタサンブラックと同じ清水久飼厩舎というのも魅力のブラックタイド産駒です。
8. アクシス 牡
父:ブラックタイド 母:セントクリスマス 母父:コマンダーインチーフ
兄姉:ミツバ 馬主:協栄 厩舎:加用正(栗東)
半兄にオープンで活躍するミツバがいます。
祖母のゴールデンジャックはG2を2勝した強豪馬で、全弟にはJBCスプリントを制したスターリングローズがいる優秀なファミリーです。
父がブラックタイドとなったことで、ダートだけでなく芝でも母系由来のスピードを発揮できる競走馬になれるのではないでしょうか。
9. タイドオーバー 牝
父:ブラックタイド 母:ディアマイフレンズ 母父:ミシエロ
兄姉:目立った活躍馬なし 馬主:ビッグレッドファーム 厩舎:勢司和浩(美浦)
母系からは阪神3歳牝馬ステークスを制したヤマカツスズランが出ている、高いスピード能力をファミリーの出身です。
その一方でホリスキーといったステイヤー色の強い種牡馬も配されているので、距離の融通は利くかもしれません。
10. デルマテキーラ 牡
父:ブラックタイド 母:ティルトウイング 母父:シンボリクリスエス
兄姉:初仔 馬主:浅沼廣幸 厩舎:田中剛(美浦)
祖母のウイングレットは中山牝馬ステークスを制した他に、重賞で多くの入着をした実力馬でした。
マイル前後で好成績を残してきたウイングレットと、さまざまな条件で活躍馬を出すシンボリクリスエスを両親に持つ母の良さを、ブラックタイドがどう引き出すか注目の1頭です。
まとめ
キタサンブラックの登場で俄然注目度が高くなったブラックタイドですが、毎年のように重賞で活躍する産駒を輩出しています。
第2のキタサンブラックが今年デビューの産駒の中にいるかもしれません。