本編では「西田式スピード指数」で競馬ファンにおなじみの西田和彦についてご紹介いたします。
西田和彦とは
1948年生まれ、愛知県出身の競馬評論家で、日本におけるスピード指数の普及のきっかけを作った人物といわれています。
彼が編み出したスピード指数については「西田式スピード指数」と言われ、競馬最強の法則」やという雑誌や著書「西田式スピード指数」で発表されて以降、競馬ファンから支持されている予想手段となっています。
そもそもスピード指数とは
スピード指数の基本的な考え方は、競走馬の絶対能力を指標化することを目的としています。
即ち、馬の強さ・速さを見極めるための物差しとなるものです。
1975年にアンドリュー・ベイヤーという人物が初めに提唱したといわれています。
西田式スピード理論とは
西田式スピード指数とは、上記に記載した通り競馬雑誌「競馬最強の法則」に掲載されたことがきっかけで有名になった競馬理論です。
一定の計算式に必要な数値を入力し、簡単にその馬の物差しとなる数値を算出するやり方となっています。
以下数式です。
(基準タイム-走破タイム)×距離指数+(斤量-55)×2+馬場指数+80
考え方としては以下の通りです。
前提:馬のスピード、能力を考えるときの予想のファクターは 「タイム」、「距離適性」、「斤量」、「馬場状態」の4点です。従来の予想であれば定性的な評価のみを下していたが、定量的な評価をしないとそれぞれの能力値を図れないため、仮説的に数値を設定し、各出走馬の絶対評価をつけるというもの。具体的な項目については以下の考え方となっています。
詳細な考え方
・基準タイムを設け、それより早く走れる能力を有しているか(基準タイム-走破タイム)
・距離適性はあっているか (距離指数)
・それぞれの負担斤量の平準化ができているかということを斤量1kgの増減が0.2秒に相当するという前提に立つ(斤量-55)×2
・馬場状態を反映した数値とする(馬場指数)
・見やすくするための決めの数値。(+80)
予想に反映するために
この数値の理論については、分解して考えれば理屈は分かるものの、基準の数字はどうやって手に入れたらいいのでしょう。
私は「勝手に決めたらたらいい」と思います。
なぜなら、これはあくまでも一見バラバラな各出走馬の能力を同じ基準に当てはめる、という考え方です。
仮説の数字でもその効果はあるものと考えます。
重要なのは同じフィルターを通した数値があること、この理論の根本はそこにあると考えます。
まとめ
和田和彦という人物は日本の競馬にこれまでなかった「定量的評価」をもたらした人物で、「西田式スピード指数」は定量的なものさしとなる数値を出すための1つの方法であるといえます。
枠、展開など予想のファクターがあるのでこれだけを信じるというのは適した方法ではないといえますが、「定量的評価」を加えた予想は、皆様の予想の幅を広げるという点では有効なやり方ではないでしょうか。是非、一度ご自身でやってみられるのも良いと思います。