先日、JRAの2017年度の開催日割が公表されましたね。
1月5日(木)の中山開催と京都開催から2017年度の中央競馬がスタートすることが決定したほか、G2だった大阪杯をG1へ昇格されることも発表され、胸躍らせているファンも多いはずです。
開催日割はJRAの年間スケジュールにあたるものですが、ピンポイントで「5回中山開催8日目」と表記されても何を意味しているのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、JRAの開催日割の意味を解説していくほか、開催日から馬場状態を読み取る方法や予想への活用方法をご紹介します。
「5回中山開催8日目」ってどんな意味?
JRAの開催日割では「1回開催=4週8日間」という考え方が基本となっています。
でも、JRAは土曜と日曜しかレースが行われず、1ヶ月・8日間のペースで開催が進んでいきますので、「1回開催=1ヶ月」と考えた方が分かりやすいかと思います。
以上のことを踏まえて、「5回中山開催8日目」とはどんな意味なのかを解説していきましょう。
「5回中山開催」は「5回開催・中山」と同じ意味ですから、中山競馬場で1年のうち5ヶ月目となる開催がスタートしていることを意味しています。
また、「8日目」は4週8日間という期間で8日目の開催日であることを示しています。
一般的には開催の最終日となるケースが多くなっています。
よって、「5回中山開催8日目」は5ヶ月目の開催となる中山競馬場の8日目の開催日、という意味となります。
開催日ごとの馬場状態の違いをチェック!
ダートのレースは開催日が違っても傾向が変わることはありませんが、芝のレースは開催日ごとに馬場状態の違いが出てきて、レース結果に大きな影響をもたらします。
1日目・2日目
「開幕週」といわれていて、芝コースにほとんど傷みがなく、絶好の馬場状態でレースが開催されます。
3日目・4日目
馬場状態が良い開幕週の傾向をそのまま引き継ぐことが多いのですが、雨が降る中、1日目・2日目のレースが行われた場合は芝コースに傷みが生じます。
5日目・6日目
開幕週の傾向が徐々に薄れていくのが大きな特徴。
雨の影響がなくても馬場状態がどんどん悪くなっていきます。
7日目・8日目
「最終週」といわれていて、5日目・6日目の開催よりも芝コースの傷みが激しくなります。
馬場の内ラチから5mや10m離れた位置に仮柵を設置して、傷みが激しいコースを走らせないような策が講じられることもあります。
開催日を馬券予想に活用するには?
開幕週(1日目・2日目)の芝コースは馬場状態がかなり良いので、コースロスが少なくなる内枠が有利になるほか、差し・追い込みが決まりにくい、という特徴が出ます。
「内枠を引いた先行馬」が絶好の狙い目となるほか、瞬発力勝負が得意なディープインパクト産駒などのサンデーサイレンス系産駒の好走率がアップします。
一方、最終週(7日目・8日目)になると、芝コースの内側から傷みが激しくなっていきますから、開幕週では有利だった内枠が不利になり、外枠が有利になります。
開幕週と最終週とでは芝コースの馬場状態が違っていますので、開幕週で好走した馬が最終週で凡走する、というケースも数多くありますので、十分注意してください。
まとめ
JRAの芝レースは開催日ごとに馬場状態が変化していきますので、その時々の馬場状態をしっかりチェックする必要があります。
馬券的には、「内枠・先行馬有利」という分かりやすい傾向が出る開幕週が狙い目。
逆に、最終週はハッキリとした傾向が出にくく、予想外の大波乱になることも少なくないので、穴党の方におすすめです。