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アドマイヤドン産駒の特徴と成績、ベスト条件とは?(距離、コース、血統の相性)

 

今回はアドマイヤドン産駒の特徴や成績、最も得意としている条件などについてまとめました。

 

アドマイヤドンは2001~2005年に活躍した競走馬で、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークスを無敗で勝利すると、3歳秋にはダートの地方G1・JBCクラシックを勝利した、まさに芝ダート兼用の二刀流で活躍をしました。

 

G1は通算7勝、そのうちダートが6勝という輝かしい成績をもって2005年に引退しました。

輝かしい成績はもちろんのこと、アドマイヤドン自身は父がアメリカのG1馬ティンバーカントリー、そして母は日本で桜花賞・オークスの牝馬クラシック2冠を達成したベガという良血馬としてデビューしました。

 

競馬の世界では血統がとても重要視されており、「ブラッドスポーツ」という別名として語られるほど奥が深いものです。

 

そのため、このアドマイヤドン自身の注目度は高かったですが、その期待通り、むしろそれ以上の結果を残せる競走馬は一握りです。

そういった意味では、血統自体も優秀なアドマイヤドンは自身の競争成績も一流馬の仲間入りを果たし、まさに順風満帆な路線をたどって種牡馬入りしました。

 

 

アドマイヤドンの代表産駒一覧

アドマイヤデウス

アドマイヤドンは2005年に引退し、その後すぐに種牡馬となりました。

初年度産駒は2009年にデビューをしましたが、種牡馬としての成績は順風満帆とはいきませんでした。

 

以下はアドマイヤドンの代表産駒と言える競走馬たちです。

※カッコ内は主な重賞勝ち鞍

・アドマイヤデウス(日経賞G2・日経新春杯G2)

・アルバート(ステイヤーズステークスG2)

 

 

産駒の特徴

20031103 アドマイヤドン / Admire Don

代表産駒を見ると分かるように、実はアドマイヤドン産駒は未だにG1勝利を果たした馬を輩出できていません。

一方で、自身が芝とダートのG1を勝利していることからも分かるように、産駒も芝ダートどちらもこなせる傾向に多い馬がいるという点が特徴と言えます。

 

また、アドマイヤドンの父であるティンバーカントリー産駒が比較的ダートで活躍する馬が多い傾向にあるのと、母であるベガは芝のG1を2勝していますので、そういった意味ではアドマイヤドン自身がそのバランスを受け継いでおり、それが比較的産駒にも受け継がれていると考えられるでしょう。

そのため、例えばアドマイヤドン産駒の母がダートの方が得意な血筋であればダートでの活躍が期待でき、一方で芝向きの血筋であれば芝での活躍が期待できるといった具合に、母馬の傾向によって産駒の特徴が異なるという点もおさえておきたいポイントです。

 

例えば今まで芝しか走っていなかった産駒がダートに初挑戦するタイミングや、その逆があれば人気はあまり高くならない可能性が高いですので、馬券的には穴馬として狙ってみても面白い材料かもしれませんね。

 

 

産駒の成績

アドマイヤデウス

アドマイヤドン産駒は通算で50勝ほどを挙げています。

 

自身が活躍した成績を考えるとやや物足りない傾向にはありますが、どうしても日本競馬の場合はダート向きの馬にとって活躍の機会が少ないことも現実としてありますので、その点は考慮した方がよいかもしれません。

 

なお、アドマイヤドン自身は日本での成績が伸び悩んだこともあってか、2011年からは日本を出て韓国に輸出され、韓国で種牡馬として余生を過ごしています。

 

 

韓国での種付けとは?

日本の競馬界は海外で活躍した馬が日本で種牡馬になるケースは比較的多い傾向にあります。

 

例えば、日本競馬界を変えたとも言われているサンデーサイレンスはアメリカで活躍した馬で、日本では1度も走っていません。

 

同様に、牡馬クラシック3冠馬のナリタブライアンを輩出したブライアンズタイム、日本ダービーを制したジャングルポケットを輩出したトニービン、最近ではイギリスのG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを圧勝したことで有名なハービンジャーといった海外馬が日本に輸入され、産駒が日本で走っています。

 

一方、アドマイヤドンのように日本での活躍がなかなか期待通りにいかなかった場合、海外での活路を見出すために輸出されるケースがあります。

韓国競馬と聞くとあまり馴染みが無いかもしれませんが、意外にも歴史は古く、1898年にロバを使って行われた競争が記録に残る最古のものとされており、近代的な競馬がスタートし始めたのは1920年頃と言われています。

 

日本との関わりも意外と古く、1965年くらいから少ないながらも交流はありました。

本格的に日本の種牡馬の輸入が行われるようになったのは1990年代と最近で、日本からはダートG1馬のメイセイオペラ、ビワシンセイキ、イングランディーレといった競走馬が韓国で種牡馬として活躍をしています。

 

韓国で種牡馬となる馬たちには共通点があり、それは日本のダートG1を勝利しているという点です。

韓国は日本とは異なり、ダート競馬が主流です。

 

これはアメリカ競馬も同様で、韓国競馬ではアメリカで活躍した種牡馬がリーディングサイアーの上位を占めています。

 

歴史的な背景があってこのような競馬が行われていると考えられますが、その影響があってか、上記に挙げた馬たちも日本ではダートG1で活躍したものの、ダートが主流ではない日本において継続的に活躍することは難しく、そのため韓国にわたって活躍の機会を求めるという流れができていると考えられます。

 

 

産駒のベスト条件

出典:http://blog.livedoor.jp

 

それでは、アドマイヤドン産駒はどのような条件が合っているのか(あるいは苦手なのか)を見ていきましょう。

 

得意な距離:ダート1700~1800m

アドマイヤドン産駒で最も勝利を収めている距離はダート1700~1800mと言えます。

勝率は8.9%ですが、全体の半数以上の割合を誇る25勝を挙げています。

 

また、勝率で見ると芝2400mが19%と最も高く、同様に複勝率も33.3%と高い数字を残しています。

まさにアドマイヤドン自身が成し遂げた、芝ダートG1制覇を実力が受け継がれていると考えられます。

 

 

苦手な距離:芝の短距離

アドマイヤドン産駒が苦手としているのは芝の短距離と言えるでしょう。

 

全体で48頭の産駒が走っていますが、1着・2着がともにありません。

つまり勝率0%、連対率0%となっています。

 

3着馬もわずか2頭で複勝率は4.2%となっていますので、残念ながらアドマイヤドン産駒が芝の短距離に出走してきた場合、馬券的には厳しい判断をしなければならなくなるでしょう。

 

 

得意なコース:率なら札幌ダート、数なら京都ダート

アドマイヤドン産駒得意にしていると言えるコースは、勝率で見れば札幌のダートです。

 

出走数自体がそこまで多くはありませんが、勝率は14.3%、連対率は28.6%、複勝率は35.7%となっています。

アドマイヤドン自身も札幌のダート重賞エルムステークスを勝っていますので、そういった背景もあるのかもしれませんね。

また、勝利数では京都のダートが最も多く10勝を挙げており、勝率9.5%、連対率15.2%、複勝率17.1%とバランスよく活躍していると考えられます。

 

一方、芝は出走数が少ないものの、東京・中山・京都の3場での出走歴が比較的多く、複勝率は東京が29.3%、中山が20.6%、京都が30%となっています。

芝のレースに出走すること自体が多くないかもしれませんが、出走した産駒がいれば馬券的に面白い存在になるかもしれませんね。

 

 

苦手なコース:ダートは阪神、芝は福島

苦手としているコースはダートなら阪神競馬場、芝なら福島競馬場と言えます。

 

阪神競馬場のダートはわずか1勝にとどまっており、勝率1.1%、連対率9.2%、複勝率18.4%となっています。

出走数自体は得意な傾向の京都とそこまで変わらないため、阪神の方が苦手にしている傾向にあると言えます。

 

芝コースなら福島競馬場。

1勝だけ挙げているものの、あとは4着以下に沈んでおり、勝率、連対率、複勝率がいずれも8.3%となっています。

 

 

相性の良い血統

アドマイヤドン自身は父がティンバーカントリー、母がベガという血統ですが、どちらもサンデーサイレンスの血統が入っていないという点が最大の特徴です。

 

日本競馬界においてアドマイヤドンのような「非サンデー系」と言われるサンデーサイレンスの血統が入っていない種牡馬はサンデーサイレンスの血統が入った牝馬との配合ができるため、そういった繁殖牝馬と配合されるケースが多い傾向にあります。

 

 

近年の成績

現在は韓国に渡っているアドマイヤドンですが、近年では現5歳馬のアドマイヤデウス、アルバートという2頭の産駒が活躍しています。

 

どちらも芝の中長距離の重賞を勝っており、アドマイヤデウスは春の天皇賞で3番人気に支持されるなど、現役バリバリで頑張っています。

 

なお、この世代が日本での最後の世代となっており、2016年は0勝、2015年は7勝、2014年は11勝という成績を挙げています。

 

 

まとめ

出典:http://www.jbis.or.jp

 

アドマイヤドン産駒についての傾向をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

自身は芝ダートでG1通算7勝という輝かしい成績を残した一方、種牡馬としては日本のダート路線での活躍がなかなかできず、ダートが主流の韓国競馬で活躍するという苦難の道を歩んでいます。

 

とはいえ、海外の地で日本の有名馬の血統が残っていくというのもロマンがあり、いつか韓国で活躍したアドマイヤドン産駒が日本で活躍するという日が来れば、ファンにとってこれほど興味深いことはありませんね。

 

※本記事に掲載している成績は2016年11月時点のものです。

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