今回はディープブリランテ産駒の特徴や成績、最も得意としている条件などについてまとめました。
ディープブリランテは2011~2012年に活躍した競走馬です。
2011年にデビューすると、続く東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)を勝利。
一躍牡馬クラシックの主役候補に躍り出ます。
3歳になると共同通信杯(G3)、スプリングステークス(G2)と王道路線を歩むも2着。
共同通信杯では後の菊花賞馬ゴールドシップに敗れる形となりました。
クラシック第一弾の皐月賞では必勝を誓うも、一歩及ばず3着。
そしていよいよ迎えた大一番の日本ダービー。
3番人気に支持され、直線で抜け出すと2着フェノーメノの追撃をハナ差退け、見事にダービー馬に輝きました。
その後、7月にイギリスで行われたキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)にチャレンジするも8着に敗れました。
秋の活躍が期待されたところでしたが、10月に屈腱炎を発症。
惜しまれながらそのまま引退し、種牡馬となりました。
ディープブリランテの代表産駒一覧
ディープブリランテ産駒は初年度産駒が今年(2016年)デビューしたばかりです。
そのため、まだまだ産駒の数も少なく重賞の勝利はありませんが、既に10勝を挙げており、今後デビューする産駒も期待が膨らむ新種牡馬の一頭です。
以下はディープブリランテ産駒の中で特に注目の2歳馬たちです。
・ディーパワンサ(中京2歳ステークスOP)
・ブリラーレ
・エテレインミノル
・ナイトバナレット
産駒の特徴
まだ今年デビューしたばかりではっきりとした傾向は出ていませんが、現在までの傾向ではマイルから中距離くらいまではこなせそうな特徴がありそうです。
ディープブリランテ自身は残念ながらキャリアが浅く、日本ダービーを勝ったものの果たしてベストな距離がどの辺りだったのかははっきりと傾向が出ていません。
とはいえ、1800~2000mくらいで活躍をしていた実績があるので、産駒もその辺りを中心に、母系の血統によってマイルであったり、もう少し長いところであったりといった具合に散らばっていくような特徴が出てくるのではないかと予想されます。
また、成長としてもディープブリランテ自身がケガによって引退を余儀なくされたため古馬になってからどのくらいの成長力があるか未知数ですが、例えば早期に引退したアグネスタキオン産駒は割と早熟傾向ですが、フジキセキ産駒は比較的古馬になってからも活躍している産駒もいるため、どのくらいが成長のピークと判断するかも今後のポイントになってくるとと考えられます。
産駒の成績
2016年11月時点で産駒は全10勝を挙げており、2着5回、3着3回という成績を残しています。
トータルの出走回数も100回近くまで到達しており、順調に産駒たちがデビューしていると言えます。
勝率約10%となっており、今後に期待できる成績を残していると言えるでしょう。
現時点で最も成績を残しているディーパワンサは新馬戦でデビュー勝ちを収めると、続く中京2歳ステークス(OP)を勝利。
いきなりオープン馬の仲間入りとなります。
続く重賞のデイリー杯2歳ステークスでは4着に敗れるものの、僅差だっただけに今後も注目すべき1頭と言えるでしょう。
次に活躍しているのがブリラーレです。
この馬はデビュー戦こそ敗れるものの、続く未勝利戦できっちりと勝ち上がりました。
3戦目となった500万下のレースでは敗れましたが、この馬もマイル前後を中心に活躍してくれそうな1頭です。
産駒のベスト条件
それでは、ディープブリランテ産駒のここまでの好走(あるいは苦手な)条件を見ていきましょう。
得意な距離:芝1400m~1600m
2歳馬のレースは比較的短距離レースが多く組まれている傾向にあるので、ある程度このような傾向が出ることは仕方ないかもしれませんが、それでも全体の10勝のうち5勝を芝1400mで収めています。
勝率にして21.7%、連対率と複勝率が26.1%となっており、現時点では他の距離に比べて良い成績を収めています。
また、芝1600mでも3勝しており、勝率8.8%、連対率11.8%、複勝率17.6%となっています。
今後、初年度産駒が3歳馬になって距離の幅が出てくるともう少し傾向も見えてくると思いますが、ディープブリランテ自身の成績も加味すると2000mくらいまでは活躍できそうな産駒が多数出てくるのではないかと期待が持てます。
苦手な距離:ダート1200m
実際には出走馬自体が少ないので「苦手」と決定づけることはできませんが、現時点ではダート1200mが6回出走して3着以内が一度もないという数字が出ています。
ディープブリランテ自身もダートは未出走ですが、父のディープインパクト産駒もダートでは芝に比べて活躍馬が少ない傾向にはあるので、血統背景からもダートでの活躍は苦戦が強いられる可能性がありそうです。
また、その中でも特にダートの短距離はあまり馴染みのない舞台であり、馬券的にも狙いづらいところかもしれません。
得意なコース:新潟・中京の芝コース
コースに関してもまだはっきりとした傾向はありませんが、現時点では新潟と中京という左回りのコースで好成績を収めています。
新潟競馬場の芝コースは勝率23.1%、連対率30.8%、複勝率38.5%となっています。
比較的、早い時期にデビューした産駒の活躍でこうした傾向が出ていることも考えられますが、ディープブリランテ自身も左回りの東京競馬場で日本ダービーと共同通信杯を勝っているので、この傾向もうなずけます。
また、中京競馬場の芝コースは勝率40%、連対率と複勝率が60%となっています。
苦手なコース:中山の芝とダート
こちらもまだはっきりとは言えませんが、中山競馬場の芝コースとダートコースはいずれも4回ずつ出走して、まだ3着以内が一度もありません。
ディープブリランテ自身は中山競馬場で行われた皐月賞、スプリングステークスでともに敗れてはいますが、一流馬相手に互角の勝負だったため、決して苦手意識があったようには見受けられませんでした。
そのため、まだまだ産駒や出走数が少ない時期ではあるので、ここで決めるのは難しいかもしれません。
とはいえ、ダートに関しては全般的に好走が少なく、今後もダートでの特出した活躍と言うのはあまり見込めないのかなと予想されます。
相性の良い血統
ディープブリランテの父はディープインパクトなので、サンデーサイレンスの血統が入っています。
そこで繁殖牝馬の血統にはキングカメハメハ、ジャングルポケット、シンボリクリスエスといったサンデーサイレンスの血統が入っていない牝馬との配合が望ましいと言えます。
特にキングカメハメハなど中距離レースでの活躍馬を輩出している血統が入った配合であれば、産駒も大舞台で活躍できる可能性が上がってくると言えるかもしれません。
まとめ
ディープブリランテ産駒についての傾向をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだ産駒の数は少なく、はっきりとした傾向が出ていない新種牡馬ですが、自身の成績や血統背景から得意にしそうなコースや距離を読み取ることはできそうです。
そのため、まだ実績がはっきり出ていない今だからこそ、本来の能力よりも人気を落としたりして馬券的には面白い時期かもしれませんね。
また、父のディープインパクトもダービーを制していますので、ディープブリランテ産駒がダービーを制覇すれば3代続けてのダービー制覇となります。
そういったロマンがあるのも競馬の醍醐味ですよね。
※本記事に掲載している成績は2016年11月時点のものです。