ストレイトガールの特徴、過去レース成績、今後の感想

公開日 2016年05月13日更新日 2016年11月28日

ストレイトガール

昨年暮れに亡くなったフジキセキ産駒のベテラン牝馬ストレイトガールは、昨年のヴィクトリアマイルの覇者でした。

フジキセキ産駒というと、驚愕のレコードでNHKマイルCを優勝したダノンシャンティ。

そしてダービー馬の女傑ウオッカをヴィクトリアマイルで破ったエイジアンウインズ。

そしてヴィクトリアマイル勝ちの同馬と、とにかく府中のマイルGⅠなど、タフなスピード競馬になればなるほど底力を発揮する産駒が多いです。

他にも近年のベストスプリンター・キンシャサノキセキや、オルフェーヴルに何度も食い下がったサダムパテック、不屈のダート王カネヒキリなど、非常にバラエティーに富んだ名馬が多いです。

母系は、こちらも日本を代表するベストマイラー・スプリンターのタイキシャトルですから、ヘイロー3×4という非常に力強いインブリードがあるのが、ストレイトガールの血統的な特徴といえるでしょう。

だからこそ、年齢を重ねるほどに強さを増した印象があります。

次走は連覇を目指してヴィクトリアマイルに出走します。

昨年は、香港帰りの高松宮記念で人気を裏切る大凡走があり、VMは伏兵評価でした。

しかしそんな評価をあざ笑うように、テン乗りの戸崎騎手とのタッグで見事な優勝でした。

今年もローテーション的には昨年と非常に似通っており、香港帰りの阪神牝馬Sで凡走し、おそらく人気を落として迎えるVMということで、ここまでは昨年とまったく同じ雰囲気、今年も非常に不気味な存在になるでしょう。

ただし、昨年は超伏兵のミナレット(江田照)のハイペースの逃げがあり、どちらかといえばスプリント色が濃いストレイトガールに流れが向いた印象もあります。

もちろん今年も流れひとつでチャンスはあるはずですが、昨年は正直嵌ったか・・・という印象も多少は残りました。

とはいえ、一度決まった引退を取り消しての現役続行なだけに、ベテラン牝馬にはまだまだ良いところを見せていただきたいという思いです。

イメージ的には、気のいいスピードタイプの牝馬という印象がありますが、ストレイトガールはあまり休み明けが得意ではないようです。

しかしそれこそが、穴党にとってストレイトガールが魅力的に映るところでしょう。

ステップレースを凡走しても、仕上がれば本番で力を発揮するのが同馬の真骨頂です。

7歳馬の優勝例は過去ありませんが、年齢を重ねながら強くなってきた牝馬だけに、

今後もまだまだ活躍する舞台はあるはずです。

穴党からすると、何度となく良い思いをさせてくれた牝馬なのではないでしょうか。

ひと筋縄ではいかない、私たちの予想を裏切るような凡走と好走を繰り返すタイプですが、だからこそ競馬の難しさやおもしろさを、ストレイトガールは教えてくれているように感じます。

まだまだ無事にがんばれ！