日本で一時代を築いた大種牡馬は、快速の血・グレイソヴリンの系統を引き継ぎながら、凱旋門賞を制覇した名馬でした。
語りだしたら止まらなくなってしまうような偉大な種牡馬は、アイルランド産イタリア馬のトニービン(父カンパラ)です。
代表産駒の一覧を紹介
何しろ一時代を築いた大種牡馬ですから、代表産駒はたくさんいます。
ここではGⅠホースだけをピックアップします。
初代産駒
初年度産駒となった1990年産はいきなり当たり年でスタートを切りました。
ベガ(母の父ノーザンダンサー)・・・桜花賞、オークス
ウイニングチケット(母の父マルゼンスキー)・・・日本ダービー
サクラチトセオー(母の父ノーザンテースト)・・・天皇賞秋、芝マイルの日本レコード樹立
ノースフライト(母の父ヒッティングアウェイ)・・・安田記念、マイルCS、マイル無敗の女王
2世代目
オフサイドトラップ(母の父ホスピタリティ)・・・天皇賞秋
4世代目
エアグルーヴ(母の父ノーザンテースト)・・・オークス、天皇賞秋、日本を代表する名牝
9世代目
レディパステル(母の父ブラッシンググルーム)・・・オークス
ジャングルポケット(母の父ヌレイエフ)・・・日本ダービー、ジャパンカップ、現種牡馬
10世代目
テレグノシス(母の父ノーザンテースト)・・・NHKマイルC
その他にも、ハーツクライの母であるアイリッシュダンスや、ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムードなどの半兄にして長兄だったエアダブリン(ダービー2着)など、とにかくトニービンの子はすごかったです。
産駒の特徴
上をご覧いただければおわかりと思いますが、とにかくトニービン産駒は府中巧者が多かったです。
ベガの桜花賞とノースフライトのマイルCS以外の11勝はすべて東京競馬場のGⅠだったということで、これは大きな特徴になります。
今の府中とちがって、当時はほんとうに底力がないと勝てない府中コースだっただけに、本当に価値があるといえます。
また、エアダブリンのようなステイヤーも出しましたが、どちらかといえばマイル~中距離で決め手を生かしたいタイプの産駒が多かったです。
産駒の成績
トニービンは2000年の急死以降も産駒が走り続け、2009年までで399頭が1054勝を挙げる大記録を残しました。
サイアーラインとしても、トニービン-ジャングルポケット-オウケンブルースリと伸びていますので、この先この血がどういう広がりを見せるかが注目されます。
もちろん、牝系に入ってもこの血は永く伝えられることになります。
まとめ
一時代を築いた名馬ですから、多くを語る必要はないでしょう。
とにかく、日本の競馬に大きな一石を投じてくれたこと、そして素晴らしい産駒に出会わせてもらえたことに、ただただ感謝の気持ちです。