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現役時代は超ハイレベルの世代にあって、ダービーとジャパンカップを勝つ活躍を見せました。
同期には、幻の三冠馬と呼ばれたアグネスタキオンや、怪物と呼ばれたクロフネ、さらにはサンデーサイレンス産駒のステイヤー・マンハッタンカフェらがいた世代だけに、本当にハイレベルでした。
しかしこの世代の中心的存在だったのは、やはりダービー馬・ジャングルポケット(父トニービン)だったという声は未だに大きいです。
今回はそんなジャングルポケット産駒についてお話していきます。
代表産駒の一覧を紹介
ジャングルポケットの代表産駒として真っ先に思い浮かぶのが、未だにケチがついてしまうのはいかにも残念ですが、阪神JF、オークスを勝ったトールポピー(母の父サンデーサイレンス)でしょう。
いろいろ言われるあのオークスですが、トールポピー自身もかなり大きな不利があったので、間違いなく強かったです。
トールポピーは残念ながら若くしてこの世を去ったので、ジャングルポケットを牝系の血として後世につなげるのは、別の牝馬に託すということになるでしょうか。
また、ジャングルポケット産駒はオークスと縁があるようで、ニュージーランド産馬ジャングルロケットもニュージーランドオークスを優勝していました。
また、トールポピー全妹のアヴェンチュラは、姉以上のスケールがありましたが、姉が叶わなかった秋華賞制覇を成し遂げています。
さらにジャングルポケット初年度産駒だった長兄フサイチホウオウも、無傷の重賞3連勝でクラシック候補の呼び声が高かったです。
長距離で活躍した菊花賞馬のオウケンブルースリ(母の父シルバーデピュティ)も、ジャングルポケットゆずりの鋭い決め手を持った素晴らしい馬でした。
産駒の特徴
トニービンというと、強烈な決め手を持つマイラーか、府中の中距離にめっぽう強かった(たとえば当馬以外にエアグルーヴなど)印象がありますが、息子ジャングルポケット産駒は、そこまで府中巧者の印象もありませんし、マイルでありあまるスピードを生かしたいタイプもそこまで多くありません。
父トニービンよりも、芝ダート、コースなどを含め、いろいろなタイプを出す印象です。
ただ、父はゼダーン経由の快速の血が多少強く出ていた印象もあり、マイルに適性が高い産駒が多かったですが、距離的には、ヌレイエフ系のジャングルポケット産駒のほうが守備範囲は狭い印象があります。
産駒の成績
ジャングルポケット産駒は、現在まではや11世代をターフに送っていますが、さすがは良血馬だけあって、3年目以降はずっとリーディング20位以内にランクインしています。
今年もその可能性は高そうで、10月24日現在で26頭が33勝を挙げ、現在19位につけています。
また、トータルでは278頭が601勝を挙げていますからすごいですね。
デビューが期待される注目産駒
人気種牡馬だけあって、かなりの良血馬がすでにデビュー、あるいはデビューを控えていますが、中でも注目は、インペリアルフィズ(母の父サンデーサイレンス)でしょう。
お母さんのマンハッタンフィズは、マンハッタンカフェの全妹ということで、これはかなりの良血牡馬といえます。
まとめ
これだけ優秀な牝馬を出していますから、牝系に自身の血を残すことは、いずれ確定するでしょう。
あとは、後継種牡馬であるオウケンブルースリが種牡馬としてどんな活躍を見せるか、ここによって自身の父系の血の広がり方が違ってくることは間違いありません。
あるいは、オウケンブルースリのような新たなGⅠ牡馬を輩出するとう手もありますので、そちらにも大いに期待したいところです。