皆さんがお使いの競馬新聞やスポーツ新聞で「このクラスでは地力上位の降級馬が狙い目!」というコメントが掲載されていることがありますよね。
「降級馬」といわれても、何を意味している言葉なのかサッパリ分からない…と思った方は少なくないと思います。
ここでは、「降級馬」という専門用語の意味や出馬表から降級馬を見分ける方法、収得金の関係などをご紹介しながら、競馬初心者の皆さんにも分かりやすく解説します!
降級馬とは?
日本ダービー開催週の翌週に行われるクラス編成の結果、今まで走っていたクラスよりも下のクラスで走ることになった4歳馬を「降級馬」といいます。
競馬のクラス編成は各競走馬の収得金に応じて決められ、日本ダービー後の4歳馬は収得金が半額になる、というルールが適用されるため、多くの4歳馬が下のクラスに降級します。
降級馬の見分け方
出馬表を見ただけで降級馬を見分ける方法をご紹介しましょう。
例えば、これから馬券を買うレースが1000万下条件戦だったとしましょう。
まずは、出走馬の年齢を確認してください。
上のコーナーでご紹介した通り、クラス編成で降級するのは4歳馬ですから、4歳馬だけをチェックします。
次に、馬柱に掲載されている直近のレースの条件欄を見てください。
G1などの重賞レースやオープン特別、1600万下条件戦というように、1000万下条件戦よりも上のクラスで走ったことがある馬を探しましょう。
(1)4歳馬
(2)直近のレースで上のクラスで走っていた
以上の2点に該当する馬が降級馬です。
収得金と降級馬の関係
日本ダービー後のクラス編成までオープンクラス(収得金1600万円以上)にいた4歳馬を例に挙げて収得金と降級馬の関係をご説明します。
収得金が2300万円だった4歳馬
降級すると、収得金が1150万円となります。
オープンクラスから1600万下条件戦(収得金1001万円以上1600万円以下)へとクラスが1段階下がります。
一般的な降級馬はこのケースになることがほとんどです。
収得金が4000万円だった4歳馬
降級した時の収得金が2000万円になります。
収得金1600万円以上、というオープンクラスの条件を満たしていますので、この馬は下のクラスに降級することはありません。
収得金が1600万円だった4歳馬
降級になると、収得金が800万円になります。
オープンクラスから1000万下条件戦(収得金501万円以上1000万円以下)へとクラスが2段階下がります。
このようなケースのことを「2階級降級」といいます。
1つクラスが下がる馬だけではなく、2つクラスが下がる馬もいる、ということを覚えておいてくださいね。
まとめ
降級馬は馬券を買う上でも欠かせない存在になります。
特に、上のクラスで2着や3着に好走していた馬が下のクラスに降級した時は馬券に絡む可能性がとても高くなります。
降級馬のシステムや見分け方をここでしっかりマスターして、馬券的中につなげてくださいね。