関西をはじめ、西日本の各局で放送される競馬番組、それは競馬BEATでしょう。
北日本や東日本の方は、テレビ東京制作のウイニング競馬やフジテレビ制作のみんなのKEIBAが放送されるため、全く馴染みのない方もいると思いますが、関西地方をはじめ、西日本の日曜午後3時は、この競馬BEATが放送されます。
今回は、西日本在住の方になじみ深い競馬BEATについて紹介していきます。
競馬BEATの放送日時
毎週日曜日の15時から16時の1時間です。
日曜日の15時から16時は、重賞が開催される時間帯で、週の一番大きなレースを競馬BEATは放送しています。
また、G1もこの時間帯に放送されることがほとんどであるため、西日本在住で地上波でG1レースを見る方のほとんどはこの競馬BEATを視聴していることだと思います。
放送時間が延長するケース
G1レースの天皇賞(春)・日本ダービー・菊花賞・ジャパンカップ・有馬記念が開催される日は、番組スペシャルで、14時30分からの拡大放送となります。
競馬BEATの番組制作
競馬BEATは開催馬場と放送地区によって制作局が変わる、地上波でも珍しい番組です。
関西地方の局である関西テレビ(カンテレ)と、中部地方にある東海テレビ、九州地方のテレビ西日本の3つの局がそれぞれ番組を制作し、放送地区に応じてそれぞれの制作番組を流しています。
どの地域にどの制作局の競馬BEATが流れるかは、開催馬場を見ていただければわかりますが、詳しく説明すると下記の通りとなります。
①京都、阪神が開催で、小倉・中京が非開催のときは一律関西テレビの競馬BEATが流れる
②京都、阪神が開催で、小倉・中京が開催しているときは、関西地方は関西テレビ、九州地方はテレビ西日本、中部地方は東海テレビ制作と、地区ごとに競馬BEATが流れる
③京都、阪神が開催で、小倉・中京が開催しているとき、小倉、中京の非開催の地区は、関西テレビ制作の競馬BEATが流れる
④京都、阪神が非開催で、小倉、中京が開催している夏競馬の時期は、開催馬場の地区の局が制作する競馬BEATが流れる
小倉、中京開催時は、その地区の制作局の番組がその地区限定で流れるようになっています。
逆にいうと、小倉、中京非開催時は関西テレビの競馬BEATが流れるため、年間を通りしてみると関西テレビの競馬BEATのほうが放送されます。競馬BEATといった麒麟の川島さんをイメージされる方は非常に多いと思います。
また、3つの制作局があるため、局によってはまるで番組内容が変わるのも特徴で、関西テレビ版とテレビ西日本版の温度差は雲泥の差ともいえるでしょう。
競馬BEATの番組内容
他局の番組と同じように、競馬中継、パドック中継、馬券予想を取り扱っています。
他局との違いは、その芸人の多さで、特に、関西テレビ制作の競馬BEATは吉本芸人が多数出演されています。
そのため、バラエティ要素がふんだんと取り込まれていて、笑いあり、イジリあり、競馬情報ありと、三拍子そろった内容となっています。
地上波の競馬番組は数あれど、競馬BEATほど笑いに特化した番組はなく、競馬BEATはコメディ競馬番組として、ナンバーワンだと思います。
ちなみに、テレビ西日本制作の競馬BEATは司会がアナウンサーのためか、関西テレビほどバラエティ色は濃くありません。
オリジナルコーナーは存在しない?
前述したように、競馬BEATは時期に応じて、3つの制作局がそれぞれの競馬BEATを流すため、競馬BEATならではのコーナーというものは実は存在しません。
しかし、出演されている芸人ひとりひとりが個性を主張しているので、あえていうなら出演者のやり取りが競馬BEATの魅力ともいえるでしょう。
出演者
総合司会
●関西テレビ
麒麟・川島明さん(漫才師)
杉崎美香さん(フリーアナウンサー)
●東海テレビ
雨上がり決死隊・蛍原徹さん
恒川英里さん(東海テレビアナウンサー)
●テレビ西日本
坂梨公俊さん(テレビ西日本アナウンサー)
新垣泉子さん(テレビ西日本アナウンサー)
BEATファミリー(準レギュラー)
シャンプーハット こいでさん/てつじさん(お笑い芸人)
間寛平さん
不定期ゲスト
赤星憲広さん(元阪神タイガース外野手、現野球評論家)
橋本マナミさん(タレント・女優)
横山ルリカさん(タレント・歌手)
千鳥・ノブさん(お笑い芸人)
安田美沙子さん(女優・タレント)
佐々木主浩さん(元横浜ベイスターズ投手・重賞馬の馬主)
三浦大輔さん(元横浜ベイスターズ投手・馬主)
解説者
坂口正大さん(スタジオ解説)
高橋賢司さん(実況席解説)
司会の女子アナウンサーは杉崎美香さん
関西テレビの司会を務める女性アナウンサーは杉崎美香さんです。
杉崎さんは大分県出身の方で、生年月日は1978年10月31日で、2020年7月時点で41歳です。
アナウンサーが多数所属する、セント・フォースの所属のフリーアナウンサーで、関西テレビのめざにゅ~で知名度を一気に上げました。
競馬BEATのメインアナウンサーを担当する際も、めざにゅ~時代に培ってきた人脈が活きたのではないかと思います。
競馬BEATのアナウンサーに抜擢されたのが2012年で、それまでは競馬はほとんど知らなかったようですが、そこから猛勉強された努力の持ち主です。
杉崎さんの思い出に残っているレースは、1990年有馬記念のオグリキャップと、ジェンティルドンナが制したシンザン記念だそうです。
産休で一時休養されていた時期もありましたが、現在は以前と変わらない姿で競馬情報の発信に取り組まれています。
ちなみに、ひっそりと三連単を買うのがマイブームだそうです。
競馬BEATの予想
競馬番組の醍醐味といえば、出演者の競馬予想でしょう。
競馬BEATは出演者、ゲストともに競馬歴の長い方が出演されており、競馬予想に対する熱量も他の競馬番組出演者を軽く凌駕する方が多数います。
他局の競馬番組でよく見られる初心者予想家の方がいないうえ、ほぼ全ての出演者がしっかりと馬券予想に取り組まれているため、馬券成績は平均して高い方が多いです。
その中でも特に予想が注目されているのが司会の川島さんです。
麒麟の川島さんの予想は当たる?
麒麟の川島さんは大の競馬好きとして知られていますが、多くの競馬ファンが川島さんの予想に着目します。
なぜかというと、川島さんの競馬予想は的中精度が非常に高いからです。
2020年の的中レースを見てみると、コントレイルが制した日本ダービーやオークス、カフェファラオが制したユニコーンステークスを的中しています。
過去を遡ると、2019年のオールカマーにて三連単543.1倍の配当を的中していたり、2017年のラビットランが勝ったローズステークスの三連単33万円も的中しています。
川島さんの配当を見てみると、本命から相手馬に流すスタイルで、堅く決着が決まることもあれば、思わぬ伏兵が転がり込んで高配当を当てていることもありますね。
それが、割と頻繁に的中しているため、多くの競馬ファンが川島さんの予想を参考にするのです。
ちなみに、川島さんの好みの券種は馬単や三連単だそうです。
SNSでもとり扱われる競馬BEAT
競馬BEATはSNSや動画サイトにも力を入れています。
YouTubeでは、競馬BEATの公式チャンネルがあり、Twitterでは、関西テレビの競馬番組情報を扱うカンテレ競馬という公式サイトで、競馬BEATの情報が扱われています。
この2つのサイトでしか目にできない情報もあり、番組外でも競馬BEATを楽しめるのです。
YOUTUBE 競馬BEAT公式チャンネル
競馬BEATの公式チャンネル名ははみだし競馬BEATといいます。
週末の競馬重賞予想や、レース実況をはじめ、川島明さんとBEATファミリーを交えた予想、架空実況シミュレーションなどを視聴することができます。
他の競馬チャンネルにはない、このチャンネルのアイデンティティーともいえるコンテンツは「パドック360度カメラ」です。
これは、パドックの一角にカメラを設置し、そこからパドックの映像を360度の角度から見られるもので、一言で言うなら自宅に居ながら隅々までパドックを見られるものです。
一部のG1でのみ放送されますが、ライブ映像となっており、まるでパドック席にいるような味わいができます。
もちろん、無料で見ることができる上、予想をする際にも大変参考になることでしょう。
その他の動画を見てみると、は、出演者の大多数がお笑い芸人のため、重賞予想やレース実況においても笑いの要素が取り組まれていて、バラエティとして競馬を楽しみたい人にはうってつけのチャンネルです。
カンテレ競馬(Twitter)
カンテレ競馬は、関西テレビの競馬番組情報をふんだんに取り入れた公式Twitterです。
関西テレビの競馬番組は、競馬BEATと、土曜の夜中に放送されるうまんchuがあり、この二番組の情報をメインに扱っています。
カンテレ競馬では、番組情報はもちろんのこと、競馬情報やレース動画、海外競馬情報に競馬写真に競馬トリビアと、これでもかといわんばかりに競馬情報が更新されていて、関西テレビの競馬番組を観たことがない人にもタメになる情報が満載です。
特には、大手競馬情サイトであるnetkeiba.comでも紹介されない競馬ニュースまで掲載されているときもあり、関西テレビを視聴できないエリアに住んでいる人からしても、競馬情報ツールとして非常に優れています。
競馬BEATはお笑い好きで競馬好きがみるべき番組!
競馬BEATはお笑いの国ともいえる関西で制作されている番組であるため、笑いの要素がふんだんに取り込まれています。
そして、出演者は皆揃って競馬好きな方が多く、本当に競馬を楽しんでられるのが目に見えて分かるのも好感が持てるのです。
わいわい楽しみながら競馬番組を楽しむのであれば、ぜひ競馬BEATを視聴してみてください。