ロベルト系の種牡馬の特徴や母父として入ったときの特徴を紹介します。
ロベルト系とは
ロベルト系とは、Robertoを祖とする一系統です。
Robertoの父はHail to Reasonで、Haloの父でもあり、サンデーサイレンスの系統とも遠縁になります。
かつては、リアルシャダイが導入され、日本競馬とのうまくマッチした実績に遡ります。
その後、ブライアンズタイムが輸入され、三冠馬ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティス、タニノギムレットなど、GIでの底力勝負に強い馬を多く輩出しています。
その後、グラスワンダー(父Silver Hawk)からセイウンワンダー、アーネストリー、スクリーンヒーローを、シンボリクリスエス(父Kris S.)からアクセスブロッケン、エピファネイア、ストロングリターンを輩出し、一世を風靡したブライアンズタイムに代わり、勢いを増しています。
また、スクリーンヒーローからモーリス、ゴールドアクターを輩出し、グラスワンダー系の一大系統を築く可能性もあります。
ロベルト系種牡馬一覧
マヤノトップガン
タニノギムレット
シンボリクリスエス
グラスワンダー
スクリーンヒーロー
アーネストリー
Intikhab
など
ロベルト系母父一覧
ブライアンズタイム
リアルシャダイ
グラスワンダー
ロベルト系の特徴
瞬発力に優れるサンデーサイレンス系と比べて、スタミナ、持続力勝負を得意としています。
サンデーサイレンス系が苦手とするような重馬場・荒馬場のようなパワーの必要な馬場が得意です。
ブライアンズタイム産駒を例にとると、馬力のいる競馬に強く、時計勝負はやや不得手でしたが、シンボリクリスエス産駒は意外に1400・1600の時計勝負にも強く、特にHペースになったときに持前の持続力が生きます。
サンデーサイレンス系一般にはない特徴として、ダート戦も得意ということです。
ブライアンズタイムからタイムパラドックスや、フリオーソ、エムアイブランなどのダート巧者も多く輩出しています。
シンボリクリスエス産駒からもサクセスブロッケンを出して、ダートにも適性があることを示しています。
また、怪物グラスワンダーが有馬記念で復活したように、叩き良化型産駒も多いので、休み明けから負けが込んでも見限らないことも大切です。
スクリーンヒーローからは、モーリスやゴールドアクターをはじめとして、2歳・3歳の重賞戦線をにぎわせており、今後のトレンド血統となる可能性を秘めています。
母の父に入ると、少し前ではスティルインラブ(母父Roberto)が牝馬三冠を達成し、秋華賞のティコティコタック、天皇賞春のビートブラック、近年ではディーマジェスティ(母父ブライアンズタイム)など、GIの人気薄での一発があります。
また、ブルーコンコルドやエスポワールシチーの母父でもあり、ダート巧者も出ています。
最近では母父リアルシャダイの産駒が減りましたが、長距離重賞に抜群の適性を示し、菊花賞や天皇賞春を得意としていました。
イングランディーレの天皇賞春逃げ切り大穴はあざやかでした。
まとめ
ロベルト系はサンデーサイレンス系とは異なり、持続力勝負向きの産駒が多いです。
馬力のある馬が多いので、ダート戦も得意です。
母父に入ると、GI向きの爆発力を発揮する馬、ダート向きの馬をしばしば出します。
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