競馬をする・馬券を買う上でこれだけは覚えておかないと意味不明になってしまう用語をまとめてみました。
馬編
飼葉(かいば)
馬のエサの事です。
主に穀類や豆類を主体に配合したもので、カルシウムやビタミンなども考えられて配されます。
また、個々の馬によっても配合バランスが異なる場合があります。
鹿毛(かげ)
茶褐色の馬の毛色のことで、馬の毛色の1つです。
馬の毛色にはいろんな種類があり、他には黒鹿毛・栗毛・青鹿毛・青毛・芦毛・白毛などがあります。
遺伝的な要素が大きいです。
トモ(とも)
馬の後脚の部分の事です。
一般的にトモが発達していると蹴り上げる力が強いという事になります。
坂のあるコースなどで力を発揮できるとも言われています。
毛づや(けづや)
馬の体調は毛づやに表れます。
毛づやがピカピカなほど、体調の良い馬という事になりますが、冬場などはその上に冬毛は生えたりしてぱっと見見栄えの悪い馬もいますので、寒い時期にはわかりにくくなる馬もいます。
調教編
併せ馬(あわせうま)
調教のときに、2頭で並んで走ること。
馬の闘争本能を引き出したり、太目の体を絞るために行うこともあります。
また、より実践を想定した3頭併せで調教する場合もあります。
追い切り(おいきり)
基本的に出走する週の水・木に行われる調教の事をいいます。
レースに向けての最終調整ともいえます。この追い切りのタイムが競馬新聞の調教欄に載ります。
一杯(いっぱい)
調教で騎手が馬を全力で走らせること。
追い切りでは一杯に追うことが多いですが、馬の特徴や厩舎のスタイルで一杯に追わない時もあります。
その他、「強め」「馬なり」「楽走」などの調教の仕方があります。
調教コース(ちょうきょうこーす)
調教のコースもいろいろあります。
レースと同じく芝・ダートコースの他に、坂路(坂)、ウッドチップコース(ウッドっチップを敷き詰めた、脚に負担のすくないコース)(W)、ポリトラックコース(P)などがあります。
上がり(あがり)
レースでも使いますが、調教やレースの終盤の事です。
「上がり3ハロン」というのはゴールから逆算して600mの事をいいます。
パドック編
物見(ものみ)
パドック周回中に観客に驚いたり、あたりを常にキョロキョロしたり、驚いて横に飛んだりと落ち着きのない様子。
レースに集中できていない行動です。
馬っ気(うまっけ)
牡馬の発情の事。
馬っ気を出している馬はレースに集中していない可能性が多く、能力を出せない場合があります。
牝馬の発情は「フケ」と言います。
入れ込み(いれこみ)
興奮している状態の事で、パドックで入れ込んでいる馬はそこで体力を消耗してしまうので、レースで能力を発揮できない可能性が高くなります。
レース編
返し馬(かえしうま)
パドックからコースに出てきた際に、本番直前の脚慣らしをする事。
レース前最後のウォーミングアップのようなもの。
ハロン(はろん)
競馬の距離を示す単位で、1ハロンは約200mです。
マイル(1600m)なら8ハロン、2000mは10ハロン、ダービーなどの2400mは12ハロンとなります。
落鉄(らくてつ)
レース中に限ったことではありませんが、馬の蹄につけている蹄鉄が外れる事。
レース前なら打ち返しができますが、レース中に落鉄した場合はそのまま走ることになります。
ソラを使う(そらをつかう)
レース中に馬の気が散り、集中力を欠いた走りになってしまう事。
最後の直線で先頭になったときに起こす馬が多いです。
馬具編
シャドーロール(しゃどーろーる)
鼻の上に装着するボア状のハチマキのようなもの。
芝生の切れ目や物の影などに驚く馬に対して、下方を見えにくくする効果があります。
ブリンカー(ぶりんかー)
馬の視界を狭くして前方に集中できるようにする、半分目隠しのようなもの。
他馬を怖がる馬や集中力の途切れてしまう馬に使用します。遮眼革とも言います。
チークピーシーズ(ちーくぴーしーず)
ブリンカーと似た効果がありますが、こちらは馬の横顔に沿って、ちょうどもみあげのようにボア状のものを付けて左右の視界を遮るものです。
やはり前方に集中させる効果があります。
馬銜(はみ)
馬の口に噛ませる棒状のもの。
これと手綱が繋がっており、ジョッキーの手綱さばきがダイレクトに馬に伝わるしくみになっています。
「ハミ受けが悪い」というのは、馬がハミを正しく噛んでいない状態をいいます。
まとめ
歴史のある競馬だけに、昔から業界で使われていた言葉や新しい馬具など、専門的な用語がたくさんあります。
初心者の方は意味不明の時が多々あるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。