みなさんは、競馬用語で「コズミ」という言葉をご存知でしょうか?
この「コズミ」実は競馬のレース結果を大きく左右する可能性があるものです。
今日は「コズミ」について解説をしていきたいと思います。
コズミとは?(JRA競馬用語事典より)
コズミとは筋炎や筋肉痛の俗称です。
軽症の場合は指で圧すると痛がる程度ですが、重症の場合は跛行(はこう)を呈します。
パドック等で「あの馬はコズんでいる」と言うことがありますが、動きがスムーズでなく、歩行がぎこちない状態を言っています。
通常はレース前のウォーミングアップで改善されますが、コズミの状態が悪化すると、血液性状の異常にまでいたることがあります。
歩行は更にぎこちなくなり、時には動けなくなることもあります。これを通称「スクミ」と呼んでいます。
コズミの状態を具体的にどう判断するのかというと、筋肉痛のため、歩くと馬は痛みを感じるので、その結果、パドックで歩様がギクシャクしているように見えます。特に肩と前脚の動きをよく見ると分かりやすいです。
慢性的にコズんでいる馬については、コズミが残っていてもそれが軽ければ、割りと好調だと言えるでしょう。
原因として、調教による疲れの他に、寒さなどの環境の変化、移動による疲れ等の精神的なストレスも影響していると考えられています。
治療としては、筋肉注射やマッサージ、マイクロウェーブや電気針などの治療によるメンテナンスが必要となります。
それでも治らない場合は、放牧による休養となるケースもあります。
コズミがレースに与える影響
ではコズミは競馬のレースにどのような影響を与えるのでしょうか?
コズミは筋肉痛のことなので、当然のごとく、コズんでいる馬はレースの際に痛みにより、その馬の持つ能力を発揮できない可能性があります。
また、コズんでいる馬は一般的に疲労が蓄積しており、その疲労が抜けきらないままレースに出走していることが考えられますので、コンディションといった面でもあまり調子が良くないと判断もできます。
まとめ
パドックでもし自分が買いたい馬がコズんでいる場合、ウォーミングアップで改善されることもありますので、馬券の購入を少しだけ遅らせて、返し馬の様子をしっかりと見極めましょう。
返し馬の様子として違和感なく走れているのであれば、コズミが改善している可能性があります。
逆に返し馬の様子、もしくは終わった後でも歩様にぎこちなさを感じる場合は割引材料と見て、予想における評価を下げることをお勧めします。