馬三郎は、1999年3月に創刊された神戸新聞社が発行する中央競馬専門紙です。
正式名称には『デイリースポーツ特別版』が付きます。
2007年にはインターネットメディア事業を展開する株式会社ネットドリーマーズと業務提携をして『デイリー馬三郎』(WeB版馬三郎)をスタートさせました。
2012年には新聞のロゴを『馬サブロー』に改めています。(Web版は『馬三郎』のままです)
日本競馬新聞協会に加盟していないため、競馬場やウインズでの協会加盟紙を取り扱う新聞スタンドでは発売することが出来なかったのですが、2013年ダービーニュースの休刊に伴って、現在は通常の競馬新聞と同様に新聞スタンドで販売されています。
従来の競馬専門紙は関東主場、関西主場、第3場の3つに紙面を分けて新聞を発行し、メイン以外の競馬場のレースは扱いが小さく、情報量も少ない状態でした。
馬三郎は電話投票やインターネット投票の増加に伴い、JRAの3場開催、最大36レースを詳細な馬柱と情報を掲載することで競馬ファンのニーズに応えようと創刊されました。
当初は関西地区でも発売されていましたが発売部数が伸びず、現在は関東地区のみの発行となっています。
その代わりに立ち上げられたのが『デイリー馬三郎』で、専門紙の発行がない地域を含めて、全国に紙面に載っている全情報を提供しています。
デイリー馬三郎の特徴、おすすめポイント
馬三郎の紙面は縦組みでトラックマンや編集者が予想の印を打つスタイルは他紙と変わりませんが、馬三郎の特徴はやはりWebの『デイリー馬三郎』でしょう。
ここでは、デイリー馬三郎の特徴、おすすめポイントを紹介します。
月額500円から選べる3つのコース
デイリー馬三郎は、主に月額制となっており、「月額500円のminiコース」「月額1524円の予想フルコース」「月額2477円のプレミアムコース」の3つがあります。
500円のminiコースでは、馬柱などの基本情報は全レースで見れますが、調教タイムや厩舎コメント、パドック情報などの細かな情報は特別レース・メインレースのみ見ることができるなどと制限されています。
1524円の予想フルコースでは、基本的に上記のどの情報も全レースで見れるのに加えて、プロの予想家70人の厳選予想を見ることができます。
2477円のプレミアムコースでは、上記2コースで見れる情報に加えて、さらに細かな調教データ、馬データ、騎手データ、厩舎データなどを見ることができるようになります。
さらにレース映像が見ることができるのはプレミアムコースだけのようです。
さらに今なら14日間のお試しコースもあり、14日間の間はプレミアムコースとほぼ変わらないサービスを体験することができます。
詳しくはこちらの競馬新聞 デイリー馬三郎を確認してみてください。
当日パドック速報
特徴の2つ目にあげるのは、『当日パドック速報』です。
東西主場の後半4レース(9~12レース)とローカル重賞で、パドックを見たトラックマンがA~Cの3段階で馬体を採点したり、短評も掲載しています。
スピード指数
3つ目にあげるのが『スピード指数』です。
この『スピード指数』は過去のタイムから算出した能力値で、全てを1000m換算、1000万下を500点に設定することで、コース、距離、クラスに関係なく比較出来るようになっています。
『前半指数』でスタートから3Fまでのスピードがわかり、展開を予想することが出来ます。
また『上がり指数』は過去のラスト3Fのタイムから算出する指数で、中距離以上の瞬発力勝負となるようなレースでは威力を発揮します。
予想家の特徴と回収率
予想の結果についてはトラックマン、編集者の馬券収支が公表されています。
2015年の年間収支をメディアに出演しているトラックマンや編集者を例に見てみると、
グリーンチャンネルの解説やラジオ関西に出演している竹原伸介は回収率72%,最高配当は78,440円
ラジオ関西解説の森田真司は回収率77%,最高配当は80,310円
同じくラジオ関西解説の吉田順一は回収率85%,最高配当は273,660円
グリーンチャンネル出演の竹村浩行は回収率84%,最高配当は339,710円
“スピード指数の申し子”ラジオ関西解説の坂口元一は回収率117%,最高配当は2,659,580円
伝説のトラックマン弥永明郎は回収率94%,最高配当は405,590円
となっています。
回収率は坂口元一だけが100%超ですが、6桁配当の回収が4人、7桁が1人と、傾向的には中波乱から大波乱狙いと言えるでしょう。
個性的な予想をする人が多く、好みは別れるでしょうが、一発狙いの競馬ファンにはお勧めの専門紙なのではないでしょうか。
市川海老蔵の予想
馬三郎では、歌舞伎役者・市川海老蔵の馬券予想も掲載されています。
市川海老蔵の予想が掲載されるタイミングは日本ダービーや有馬記念などのビッグレースの週。
2015年の有馬記念では三連単12万5870円の馬券を見事に的中させています。
プロの予想家顔負けの馬券術を披露する市川海老蔵の予想を馬三郎でしっかりチェックしましょう。
POG虎の巻
馬三郎はPOGファンから根強い支持を得ている競馬雑誌『POG虎の巻』の編集・取材にも携わっています。
今シーズンのPOG情報満載の『POG虎の巻2016-2017』は父・キングカメハメハ、母・ブエナビスタという超良血馬で、新馬戦(2016/10/16)を圧勝した牝馬・コロナシオンが表紙を飾っています。
POG雑誌の表紙に抜擢された馬はスタッフが最も期待していることを意味していますので、コロナシオンの今後の活躍に注目です。
グリーンチャンネルで解説を担当している名物トラックマン・弥永明郎も『POG虎の巻2016-2017』の編集に参加。
牡馬1位にサトノアーサー(父・ディープインパクト、母・キングスローズ)、牝馬1位にレーヴルシード(父・ディープインパクト、母・レーヴディマン)を挙げています。
サトノアーサーは12月4日のシクラメン賞(500万下)で3馬身半差の圧勝。
先日行われた朝日杯フューチュリティステークスを制したサトノアレス以上の素質馬という評価を得ていますので、これからの動向に注目してください。
スマホアプリ
馬三郎のWeb版『デイリー馬三郎』はスマホ用の専用アプリも提供しています。
最終追い切りのタイムはもちろん、調教師や調教助手といった厩舎関係者から仕入れたコメントなど、馬券検討の際に役立つ有用な情報がてんこ盛り。
2015年の年間収支で回収率100%超えを達成した坂口元一など、馬三郎が誇る有能なスタッフ全員の予想を確認することができますし、スマホアプリ特製のトラックマンコラムも用意されています。
「競馬場発!直前馬券情報」は馬三郎スタッフが手に入れた新鮮な情報をレース直前に公開する、という先進的なサービスで、馬券攻略に役立つヒントも提供してくれます。
他にも、キタサンブラックやサトノダイヤモンドなど日本競馬界を代表する現役ホースたちの最新情報はもちろん、POG戦略に使える2歳馬情報も仕入れることができます。
料金体系
定期購読:月額600円
週末レース情報:月額480円
ぼく馬30:月額300円
馬三郎のスマホアプリは以上の3パターンの料金体系が存在しています。
デイリー馬三郎の予想フルコース(月額1524円)、プレミアムコース(月額2477円)よりもお手軽な値段で利用することができます。
まとめ
『デイリー馬三郎』や専用のスマホアプリを提供するなど、インターネットでの情報提供に力を入れている馬三郎。
2015年に回収率100%超えをマークした坂口元一をはじめ、優秀なトラックマンが勢ぞろいしていますし、芸能界一の馬券通・市川海老蔵の予想もチェックすることができます。