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競馬のレースには様々な距離体系が存在します。
JRAの芝コースの場合は1000m~3600mまで、という幅広い距離のレースが行われていて、それぞれの距離のスペシャリストたちが熱い戦いを展開します。
ここでは、特定の距離で実力を発揮する競走馬たちの事を指す、スプリンター、マイラー、ステイヤーという3つの専門用語の解説とそれぞれの特徴をご紹介します。
スプリンターとは
1200mという短い距離を一気に駆け抜けるスピードタイプの競走馬の事を指します。
2012年、2013年の香港スプリントを連覇しているロードカナロアなどがスプリンターの代表格です。
レース序盤からトップスピードで走れる競走馬がスプリンターとして台頭していて、おっとりとした性格の競走馬よりも気合いを表に出す競走馬の方が活躍しやすくなっています。
また、レースになると集中力が長続きしない競走馬やレース中に折り合いを欠いてしまう競走馬が1200mで大成するケースが目立っています。
高松宮記念やスプリンターズステークスという1200mのG1レースを勝った馬が名スプリンターの仲間入りを果たします。
マイラーとは
1600mのレースで大活躍している競走馬の事を指します。
2015年の年度代表馬・モーリスが代表格で、今もなお世界的な名マイラーとして国内外で活躍しています。
1600mのレースを制するためにはある程度のスピードが必要ですが、スプリンターのようなスピードに特化した競走馬では距離が長すぎて最後の最後で息切れしてしまいます。
マイラーとして活躍するためには豊富なスピードはもちろん、1600mの距離に対応できるスタミナも必要になります。
1200mではスピード負けしてしまう競走馬や、2000m前後の中距離レースでスタミナが不足している競走馬が、1600mに参戦して出世するケースも少なくありません。
マイラーが活躍する代表的なG1レースは、安田記念とマイルチャンピオンシップです。
ステイヤーとは
2400m以上の長距離レースで大活躍している競走馬の事を指します。
競馬では長距離レースで実力を発揮する能力の事を「ステイ(stay)」と呼ぶため、その「ステイ」という言葉から発展した専門用語といわれています。
2000m前後の中距離レースでもスピード負けしてしまうスタミナ特化型の競走馬が主に活躍します。
ステイヤーが活躍する名物レースといえば、G1レースの菊花賞(3000m)や天皇賞・春(3200m)が有名ですが、馬場の高速化が著しく、長距離レースであってもスタミナの有無が問われないケースが多くなっています。
中距離レースで好走している競走馬でも長距離レースで活躍する事が目立っていて、1990年代に活躍したメジロマックイーンやライスシャワーといった名ステイヤーが誕生しづらい状況が続いています。
まとめ
スプリンター → 1200mが得意
マイラー → 1600mが得意
ステイヤー → 2400m以上が得意
スプリンター、マイラー、ステイヤー、という3つの専門用語はスポーツ新聞や競馬専門紙で頻繁に出てきますので、しっかりと覚えておきましょう。