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馬場状態(良・稍重・重・不良)がレースに与える影響【芝・ダート別】

中山競馬場芝コース

 

競馬のレース当日、朝から雨が降っています。この雨だとレースに影響が有りそうですが、さて雨が降ると馬場はどうなるのでしょうか?

 

本記事では、芝、ダートコース別の馬場状態がレースにどういう影響を与えるのか、好走する競走馬の特徴なども合わせてご紹介します。

 

コース別含水率による馬場状態

JRAでは馬場の状態を4段階で表記しており、良い状態から[良・稍重・重・不良]です。

 

芝コース

芝はコースの下層の路盤の層から採取した土を測定器に掛けて含水率を測定します。

 

17%以下     良

17~22%   稍重

20~23%   重

22%以上    不良

 

の発表となります。

 

 

ダートコース

ダートは表層の砂を採取し含水率を測定。

 

10%以下    良

10~13%   稍重

13~16%   重

16%以上    不良

 

になります。

 

 

この発表は早朝に測定するだけで、レース開始後は馬場職員が確認して変化があればすぐに馬場状態の変更を発表します。

 

馬場状態が変わるとレースに影響が出ます。

 

[良]の時に最もいいタイムが出るため、[稍重➡重]と悪くなっていくとタイムが遅くなり、いわゆる時計の掛かる馬場へと変化してレースの勝ち負けにも影響します。

 

ダート[良]の時に最もタイムが遅くなり、[稍重➡重]と変化するたびにタイムが速くなって[不良]で最も速くなります。

 

 

馬場状態がレースに与える影響

 

芝コース

芝のレースでは特に[重]、不良馬場の巧拙がレースの行方を左右します。

 

また馬場が悪くなればキレる脚が使いにくくなり、当然、差し・追い込み馬の方が不利になりそうですが、脚質的には差し馬の『マリアライト』は稍重のG1を2勝していますし、オークス馬『ヌーヴォレコルト』も差し馬ですが、稍重の中山記念G2で牡馬を一蹴しています。 

 

昨年の有馬記念でG1初勝利を飾った差し馬の『ゴールドアクター』も有馬記念の前走のアルゼンチン共和国杯G2は重馬場での勝利でした。

 

典型的なのは追い込み馬でダートの条件戦を勝ち上がってきた『スノードラゴン』は、不良の高松宮記念を後方から追い込んで2着となりました

 

ダートコース

ダートで良の時はパワータイプが有利ですが、重・不良になればパワーよりスピードが優先されるようになり、先行するスピード馬が活躍します。

 

交流G1を含めるとG1 7勝の『コパノリッキー』は馬場が重・不良の時はそのスピードを遺憾なく発揮し、他馬を圧倒してしまいます。

 

G1はまだ1勝ながら将来のダート王者になりそうな『ノンコノユメ』は追い込み脚質で有りながら、重・不良での成績は抜群です。

 

G1級の馬になると脚質よりも馬場の悪化に対応できる能力の有無が明暗を分けるようです。

 

 

では、道悪に対応する能力って、なんなのでしょう?

 

一般的には爪が小さく立っていて、走り方はピッチ走法、前足で掻き込むように走る馬が道悪には向いていると言われます。

 

ですが、例え道悪向きの爪や走法であったとしても常に好走するとは限りません。

 

結局は良馬場と同じで走ってみなければわからないと言うのが正直なところではないでしょうか。

 

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