競馬の調教とは、美浦と栗東で1週間のうち、6日行われる、馬のトレーニングのことです。
馬のトレーニングにもいろいろあって、基本的に私たちがファクターにしているのはレース週の水木曜日に行われる追い切りというものです。
この追い切りで、馬の調子の良し悪しはある程度、見分けられるのではないかと考えています。
本記事では、どういった調教の種類があるのか、調教タイムの見方や予想への活用法などを見ていきたいと思います。
調教コースの種類とトレセン
まず、前述したとおり、馬の調教をするトレーニングセンターには、茨城県にある美浦トレーニングセンターと滋賀県にある栗東トレーニングセンターがあります。
そして、トレセンの中にもコースがいろいろあり、一番調教で多く使われるのは美浦も栗東も坂路馬場というところです。
この坂路コースというのは文字通り、坂のコースとなっており、美浦は全長1200mのウッドチップコース、栗東は全長1085mのウッドチップコースになっています。
この坂路調教では、基本的に短い距離で大きな負荷をかけるので、瞬発力を鍛えることができます。
他にも美浦には南Aコース、南W、南芝、南ポリトラック馬場、南ダートコース、北調教馬場などがあります。
また、栗東には栗東Bコース、CW(ウッドチップコース)、栗東芝コース、DPコース、栗東Eコースなどがあります。
特に栗東のCWコースは、トラックで調教するコースでは最も使用頻度が高いものです。
この馬場ではよく、2頭併せや3頭併せが行われます。
これは実践に近い形で、調教できるので、本番さながらの調教できると言えます。
調教タイムの見方
基本的に見るところはラスト800m(4ハロンとも呼ぶ)とラスト200m(1ハロンとも呼ぶ)です。
ここのタイムが速ければ速いほど、もちろんいいのですが、問題は馬の手応えによります。
例えば、ほとんど馬の言うとおりに走らせることを馬なりというのですが、この手応えでタイムが速ければ、当然調子がよい証拠になります。
逆に騎手が目一杯に追って走らせることを一杯というのですが、この手応えでタイムが速いのは当たり前なので、すぐにタイムが良いからと言って飛びつくのは危険かもしれません。
調教タイムの予想への活用方法、見るポイント
さっきも言ったように、基本的には速いタイムの方がいいです。
基準としては、美浦の坂路コースならラスト800mが52秒以下の馬を選ぶといいでしょう。
下級条件の馬がこの時計を出せれば、間違いなく、調子はいいと考えられます。
ただし、ラスト200mもできれば、12.6秒以下の馬が最もベストと言えるでしょう。
また、栗東の坂路コースならば、ラスト800mが52.5秒以下でラスト200mも12.6秒以下の馬を選びたいです。
ただし、雨が降って、馬場が重くなれば当然タイムはかかるので、2秒以上遅くなることも考えられます。
このような場合は他の馬と比較をしてみて、どの程度早いか遅いかを判断するといいでしょう。
週末レースに出る馬の調教タイムを知りたい!どこで見れる?
調教タイムは基本的には無料で見ることはできません。
ですので、もし今週末のレースに出る馬の調教タイムを知りたいと思ったら、netkeibaやJRA-VANの月額課金サービスに登録する必要があります。
netkeibaのプレミアムコース
netkeibaの場合は月額500円のプレミアムコースに登録することで、全レース、全出走馬の調教タイム(追い切り)を見ることができます。
他にも様々な機能が付いているので、気になる方は下の公式サイトで詳細を確認してみてください。
JRA-VAN ネクスト
JRA公式の競馬のデータサービス、JRA-VAN ネクストでも調教タイムを見ることができます。
JRA-VAN ネクストとはパソコン専用のソフトで、月額864円で坂路調教を行った馬の調教タイムを見ることができます。
もちろん調教タイム以外にも、基本的に競馬予想に必要なものは全てなんでも見れるというようなサービスです。
動作環境はWindowsのみなので、注意が必要です。
詳しくは以下の公式サイトをどうぞ。
まとめ
調教はあくまでも調子の良し悪しを判断するファクターです。
調教タイムが良くても、レースで失敗することもあるので、一概に調教が良いというだけでは買えないことは覚えておいて欲しいと思います。
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