安田記念(GⅠ) 3歳以上 東京芝1600m
出走馬紹介
☆ モーリス
海外GⅠを含む7連勝中と手が付けられない強さで、前走のチャンピオンズマイル(国際GⅠ)でも休み明けながら他馬とはレベルの違いを感じさせる圧勝でした。
安田記念は昨年先行押し切りで勝利しており、持ち時計もあるので高速馬場でも対応できるでしょう。
今回は香港帰りから間隔が短いので、仕上がり状態だけが不安材料と言えそうです。
☆ リアルスティール
国内で好走はするも勝ち切れないレースが続いてましたが、前走のドバイターフ(海外GⅠ)ではムーア騎手のエスコートによって、早め先頭からの押し切りでG1馬の仲間入りをしました。
元々1800~2000m向きと言われていて、初距離もワンターンの東京競馬場の1600mなら十分対応可能でしょう。
後はドバイ帰りの仕上がり次第だと思います。
☆ サトノアラジン
重賞で好走を続けながら惜敗続きでしたが、京王杯SC(GⅡ)では初の1400mながら、上がり最速の末脚で1.19.6の好タイムで差し切りました。
昨年のマイルCSではモーリスと0.2差で走っており、能力はGⅠでも見劣りしないと言えそうなので、前走速いタイムで走った反動さえなければ好勝負を期待しても良さそうです。
☆ ディサイファ
前走の日経賞(GⅡ)はスローな流れを見て逃げの手に出ましたが、直線失速はしてないものの切れ負けといった感じでの5着でした。
1800mでは勝利がありますが、1600mは初距離で前走から一気に900mの距離短縮になるので、マイル戦の速い流れに対応できるかどうかがカギになりそうです。
☆ イスラボニータ
今年2戦は思ったより伸びきれてない印象がありますが、1600mでは全て3着以内に好走しており、昨年のマイルCSも出遅れながらモーリスと0.2差に好走しています。
年齢的にズブくなっている面もありそうですが、馬体が絞れて内枠でも引ければまだまだ好勝負できる可能性は大きいと思います。
☆ フィエロ
未だに重賞未勝利ながらマイルCSで2年連続2着しているように、その能力は十分GⅠ級です。
前走のマイラーズC(GⅡ)では開幕週で内枠先行馬決着の中、終始外を回り直線も大外を通るロスの大きい競馬で4着だったので、評価を下げる必要はないでしょう。
叩き2戦目は6戦5連対で、条件さえ噛み合えば戴冠の可能性も十分ありそうです。
注目レース紹介
★京王杯SC(GⅡ)東京芝1400m
高速馬場を考えたらやや遅めの流れの中、直線先行馬が粘る中坂を上って外から伸びたサトノアラジンが一気に差し切りました。
結果として追い込み決着となった中、先行しながら勝ち馬と0.2差の3着に粘ったロサギガンティアも注目と言えそうです。
★マイラーズC(GⅡ)阪神芝1600m
開幕週の平均ペースで流れた中、終始3番手から直線抜け出したクラレントをダノンシャークが捉えたところを、内ラチ沿いから一気に伸びたクルーガーが一瞬の脚で差し切りました。
先行有利の馬場で好走した2、3着馬よりは、外々から直線も外を回された4着のフィエロの方が本番では面白そうです。
★マイルCS(GⅠ)京都芝1600m
スタートで立ち上がって出遅れたイスラボニータがインコースから差を詰め、正攻法のレースでフィエロが直線真ん中から抜け出そうとする中、安田記念以来の休み明けながら終始外々を回りながらも、直線大外から余裕十分に抜け出したモーリスの強さがより際立ったレースでした。
モーリスが完調であればさらに差が広がっていた可能性が高そうです。