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世界最高額の障害レース、グランドナショナルとは?ハードルの種類、賞金額の紹介

 

グランドナショナルはイギリスのエイントリー競馬場で行われる、世界最高額の障害競走です。

格付けはG3ですが、イギリスでは最も人気のあるレースとして知られており、イギリス以外の約140か国で放映されている有名なレースでもあります。

 

ハンデキャップ競走で、7歳以上の馬に出走資格があります。過去に1度だけ日本調教馬も出走したことがありますが、その時は途中で障害飛越を拒否したため競走中止となっています。

毎年40頭近くの馬が出走しますが完走するのが10頭以下になることも多く、日本のレースとはかなり雰囲気が異なります。

 

ここではグランドナショナルの概要や、過去のレースを振り返ってみましょう。

 

グランドナショナルが行われる競馬場の紹介

グランドナショナルが行われるのは、リヴァプール郊外に位置するエイントリー競馬場です。

1800年前半にホテル支配人が主催していたことで知られ、グランドナショナルが最も有名なレースです。

 

昼間開催と夜間開催が行われている他、レストランやバーなども多く楽しめるエリアです。

 

グランドナショナルのハードルの種類紹介

グランドナショナルは全長6907mのコースに、16の障害が用意されています。日本で行われる障害競走に比べて障害の数もコースの全長も長く設定されています。

コースを2周するため、計30回障害を飛越するタフな長距離レースです。

 

障害の種類は主に一般障害、ザチェアー、水壕障害の3種類ですが、障害ごとに高さや内容は異なっています。

 

2号(18号)障害 Fan

2号障害はグランドナショナルのレース施行当時から、何度か障害の位置を替えています。一時はFanと言う名前がついていましたが、その由来は3年連続で同じ障害の飛越を拒否した牝馬の名前からです。障害の位置が変わったことで、現在は特に固有の名前はありません。

 

6号(22号)障害 Becher's Brook

Becher's Brookの特徴は、障害を飛んだ後の地面が飛越側に比べてやや低くなっている点です。高難度の障害として知られ、多くの落馬が発生します。名前の由来はこの障害で落馬したBecher'sと言うジョッキーです。

 

7号(23号)障害 Foinavon

Foinavonは1967年の優勝馬です。この年には7号障害で多くの落馬が発生し、ほとんどの馬が競走中止や迂回を余儀なくされました。しかしFoinavon号は馬群から遠く離れた後方にいたため落馬に巻き込まれることなく障害を飛越し、優勝したことから1984年にこの名前がつけられています。

 

9号(25号)障害 Valentine's

この障害の名前も障害の柵を飛ばした馬の名前が由来です。1840年に名付けられました。

 

グランドナショナルの賞金額とは?

グランドナショナルの賞金は、合計100万ポンドです。2018年5月の時点では1ポンド148円なので、日本円に換算すると約1億4700万円程度ですね。

 

1着だけに賞金が与えられるわけではないため、勝利した場合の賞金は56万1300ポンドです。2着21万1100ポンド、3着10万5500ポンド、4着5万2700ポンド、5着2万6500ポンドと大体半額程度に減っていき、10着馬まで賞金が与えられます。

 

10着馬の賞金は1000ポンドのため、日本円で約14万8000円です。勝利した場合の賞金は約8200万円程度なので、障害レースとしては破格です。とは言え日本の中山グランドジャンプでも1着馬には6600万円の賞金が与えられます。

 

グランドナショナル 2015の結果と振り返り

1着 Many Clouds

2着 Saint Are

3着 Monbeg Dude

4着 Alvarado

5着 Shutthefrontdoor

 

1着馬のMany Cloudsの手綱を取ったのは、前年度の勝利ジョッキーでもあるレイトン・アスペルです。彼は2014年とは異なる馬で連覇を成し遂げました。40頭近くの馬が出走するグランドナショナルにおいて、連覇は稀なことです。

 

Many Cloudsも前年度の勝利馬も単勝オッズ26倍で13番人気、15番人気と人気薄の馬です。2015年は2着馬も13番人気タイ、3着馬も27番人気と波乱の決着となりました。

 

グランドナショナル 2016の結果と振り返り

1着 Rule The World

2着 The Last Samuri

3着 Vics Canvas

4着 Gilgamboa

5着 Goonyella

 

2016年は13番人気のRule The Worldが1着でしたが、1番人気のThe Last Samuriが2着となりました。前年の覇者であるMany Cloudsも同じジョッキーで出走しておりレース序盤は先団にとりついていましたが、最下位に終わっています。

 

この年の完走馬は40頭中16頭で、半数以上が競争中止しています。

 

まとめ

グランドナショナルはイギリスの人気障害競走で、世界中で注目されています。30回障害を飛越するため競走中止も多く、完走頭数が数頭になることも少なくありません。

 

2015年には前年の優勝ジョッキーがグランドナショナルを連覇し、2016年も人気薄の馬が勝利しています。波乱傾向も強いレースです。

 

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