競馬初心者から上級者まで楽しめる競馬情報サイト

本サイトではアフィリエイト広告を利用しています

オジュウチョウサンが障害レース最強と言われる理由は?血統と成績から分析

オジュウチョウサン

出典:wikipedia

 

オジュウチョウサンは中山グランドジャンプを3連覇し、障害レースを計12勝している活躍馬です。平地レースでは結果が出ていませんが、障害レースに転向してから無類の強さを見せています。

 

ここではオジュウチョウサンの馬名の由来、馬主や血統などを紹介しています。また過去の成績や独特な走法についても見ていきましょう。

 

オジュウチョウサンの馬名の由来とは?

オジュウチョウサンのチョウサンは、冠名です。同馬主の所有馬である「チョウサン」が活躍したことから冠名として使用されるようになりました。チョウサンは馬主の名字である「長山」から名付けられました。

 

オジュウチョウサンのオジュウは、長山氏の次男が幼少期に「俺」という言葉が発音できず、オジュウと発音していたことから名付けられています。

 

長山氏の所有馬は親族の名前から名付けられていることが多いそうです。

 

オジュウチョウサンの馬主、血統

オジュウチョウサンの馬主は長山尚義氏です。30代から社台サラブレッドクラブの会員として一口馬主を続けており、サッカーボーイやバブルガムフェロー、ステイゴールド、オルフェーヴル、ジェンティルドンナなどの活躍馬に出資していることでも知られています。

 

現在もクラブに所有馬がおり、ソウルスターリングも長山氏の出資している馬です。

 

個人所有馬はそれほど多くありませんが、チョウサン、ケイアイチョウサン、オジュウチョウサンと活躍馬を出しています。

 

オジュウチョウサンはステイゴールドとシャドウシルエットの産駒で、ケイアイチョウサンの全弟です。現在シャドウシルエットの産駒は6頭いますが、全て長山氏が所有しています。

 

ケイアイチョウサンも平地レースで活躍し、ラジオNIKKEI賞を勝利しています。

 

オジュウチョウサンの主な過去成績

オジュウチョウサンはデビューから2戦、平地レースを使われています。新馬戦は11着、未勝利戦では8着とそれほど成績が良かったわけではありません。

 

また障害転向後もスムーズに勝ち上がりを果たしたわけではなく、初障害では14頭中14着の最下位に敗れています。

 

障害未勝利を勝ち上がったのは障害レース転向後4戦目で、続けてオープン競走も連勝しています。

 

しかし次のオープン競走では9着に敗れ、初重賞の東京ジャンプステークスでは4着でした。

 

オジュウチョウサンが強さを見せ始めたのは、2016年の中山グランドジャンプからです。そこから9戦無敗で障害重賞レースを勝ち続けています。

 

2017年の中山大障害と2018年の中山グランドジャンプでは、ともにレコードタイムを叩き出しています。特に中山グランドジャンプは2着に2.4秒差をつける圧勝です。

 

障害を飛んでない?!オジュウチョウサンの飛越、走り方

一般的な馬は障害を飛ぶ時に上にジャンプしますが、オジュウチョウサンの場合は平地を走っている時から首の位置が低く、障害を飛ぶ時も高い飛越とは言えません。

 

真っ直ぐ前に進んでいるためスピードを殺さない走り方ではありますが、低い飛越の馬は障害に当たったりバランスを崩したりと通常ならあまり良い走り方ではありません。

 

しかしオジュウチョウサンは2017年の中山大障害でも、障害を飛ぶと言うよりも障害の上を走るような飛越を見せています。通常であればバランスを崩してもおかしくない走り方ですが、この時も躓く様子もなく障害を越えています。

 

これまでの障害レースでも落馬やバランスを崩す素振りが見られなかったことを考えると、他の馬に比べてバランス能力が優れているのかもしれません。

 

オジュウチョウサンは平地でも強い?グランドナショナル出走の可能性は?

オジュウチョウサンが強さを見せたレースは、中山大障害や中山グランドジャンプなど4000m以上の障害レースです。平地では3600mの長距離レースがありますが、障害を越えながら4000m以上走るようなスタミナが必要な平地レースはありません。

 

もし4000m超の長距離レースがあれば、強さを見せてくれるのかもしれません。オジュウチョウサンは平地レースを勝利していないためレース選びも難しく、実際にここから平地レースを使うことは考えられませんがフォーム的には平地でも走れそうなイメージがありますね。

 

海外で長距離の障害レースと言えばイギリスのグランドナショナルが有名ですが、このレースは7歳以上限定のハンデキャップ競走です。日本のチャンピオンホースが出走したことも過去にありますが、その時は70kg以上のハンデを背負わされました。

 

日本の障害レースとは傾向が異なり競争中止や予後不良などもかなり多いため、オジュウチョウサンがグランドナショナルに出走する可能性は低いのではないでしょうか。

 

賞金はグランドナショナルの方が高いですが、1着賞金は中山グランドジャンプと2000万円ほど違うだけです。

 

まとめ

オジュウチョウサンは障害競走で重賞9連勝と、歴史的にもあまり例を見ない活躍を見せています。オーナーは他にも重賞馬を所有したことのある長山氏で、今後の活躍も気になるところです。

 

海外で有名な障害競走と言えばイギリスのグランドナショナルですが、日本の障害競走とはやや異なる趣向で過酷なレースのためオジュウチョウサンが出走する可能性は少ないのではないでしょうか。日本での活躍に期待したいところです。

 

>> 障害G1馬アップトゥデイトの強さは先行力!?ライバル馬オジュウチョウサンと林騎手

トップへ戻る