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武豊騎手の記憶に残るレース後コメントまとめ

騎乗したレースの数だけインタビューがあり、そのたびにコメントを残している武豊騎手。

 

その中でも今回は印象に残るようなレース後のコメントをいくつかご紹介していきます。

 

「ゴールの瞬間、まるでサイレンススズカが後押しをしてくれたようでした」

1999年10月31日に東京競馬場で行われたGⅠ天皇賞・秋で単勝6.8倍という人気が割れた1番人気のスペシャルウィークに騎乗し、この後ご紹介する熊沢重文騎手騎乗のステイゴールドを破り見事に勝利した時に出たコメントです。

 

前年1998年の天皇賞・秋でも武豊騎手は単勝1番人気で参戦していました。

 

パートナーの名はサイレンススズカ。

 

昔からの競馬ファンなら誰でも知っている伝説になった名馬であるサイレンススズカはこの年、小細工なしの大逃げで連勝街道をひた走っていました。

 

ただし、大逃げはサイレンススズカ自身に負担を与え、その脚は天皇賞・秋のレース中に遂に限界に達し骨折・競争中止、その生涯をも終えることになったのでした。

 

「羽が生えたみたいだった」

2001年12月16日に香港・シャティン競馬場で行われた海外GⅠの香港ヴァーズでステイゴールドに騎乗しGⅠ制覇した際にでたコメントです。

 

稀代のクセ馬とも言えるステイゴールドが引退レースとして選んだのが国内ではなく海外GⅠの香港ヴァーズでした。

 

通算50戦目となるここまで、シルバーコレクターと呼ばれ続け、クセ馬の調教をつけ続けた熊沢重文騎手から武豊騎手に乗り替わってもなおGⅠレースには届かなかったステイゴールドでしたが香港ヴァーズでは違いました。

 

直線では届きそうにない所から、羽が生えたような豪脚でハナ差差し切り、遂にGⅠホースとなったのでした。

 

非常に人気のあったステイゴールドのドラマのような勝利に感動したファンが多くいたのは言うまでもありません。

 

「良い馬ですよ。他の馬より脚が遅いだけ」

2004年3月22日に高知競馬場で行われたYSダービージョッキー特別でハルウララに騎乗し単勝1番人気になるも10着に敗退した際にでたコメントです。

 

8歳牝馬の未勝利馬ハルウララの通算106戦目で名ジョッキー武豊が初騎乗すると言うことで大いに話題となり、当日の高知競馬場は多くの競馬ファンで盛り上がりました。

 

しかし、天才武豊でも勝利に導くことはできませんでした。

 

それでも、競馬ファンを喜ばすようなコメントを残すところは武豊の武豊たる所以と言えると思います。

 

「走っていると言うより飛んでいる感じ」

2005年4月17日に中山競馬場で行われた3歳クラシック第一弾GⅠ皐月賞で単勝1.3倍という圧倒的1番人気で後の史上2頭目の無敗の3冠馬になるディープインパクトに騎乗し見事に勝利した時に出たコメントです。

 

ディープインパクトのレース後のコメントでよく使われていた「飛んでいる」はこの時にはじめて使われたフレーズでした。

 

国内のレースで唯一2着に敗れた2005年の有馬記念では「今日は飛ばなかった」とのコメントを残します。

 

飛ばなくても2着に来れるディープインパクト、飛べば簡単に勝ってしまうのがよくわかります。

 

「本当は、前走で馬上礼をしてもらいたかったが、1走延びてしまったね」

2012年11月18日に京都競馬場で行われたGⅠマイルチャンピオンシップで単勝4番人気のサダムパテックに騎乗し2年ぶりのGⅠ制覇となった際にでたコメントです。

 

前走は初めてのコンビを組んだ天皇賞・秋(単勝10番人気8着)のことですが、勝ったエイシンフラッシュ騎乗のM.デムーロ騎手は天皇皇后両陛下に対して騎士風の跪いた最敬礼を行ったことで当時話題になりました。

 

それだけ早く勝ちたかったことのあらわれとも取れますし、実際「本当にうれしいですね。つらいこともあったけど、やっと勝てて良かった」とも語りました。

 

「僕は帰ってきました!」

2013年5月26日に東京競馬場で行われた競馬の祭典GⅠ東京優駿・日本ダービーで単勝2.9倍1番人気のキズナに騎乗して自身5回目となるダービー制覇を果たした時に出たコメントです。

 

このレースは武豊騎手自身これまでの騎手人生でのベストレースとして取り上げるほどすべてが完璧なレースとなりました。

 

ディープインパクトでのダービー4勝目から8年の間、いろいろな出来事が武豊騎手にもあった上での久々のダービー勝利に思わずでた言葉でもありました。

 

「明日から101勝目を目指して頑張ります」

2013年11月17日に京都競馬場で行われたGⅠマイルチャンピオンシップで単勝2番人気のトーセンラーに騎乗し中央競馬・地方競馬・海外競馬GI 通算100勝目となった際にでたコメントです。

 

この頃の武豊騎手は一時期の不調を乗り越え、キズナでダービーを勝つことができたこともあり、確かな手応えの元に発言したのではと思います。

 

実際の101勝目は翌年6月に大井競馬場で行われた帝王賞でワンダーアキュートとのコンビで達成しています。

 

「空気の読めないイタリア人がいたもんで…」

2015年12月20日に阪神競馬場で行われた2歳王者決定戦GⅠ朝日杯フューチュリティステークスで単勝1.5倍という圧倒的1番人気のエアスピネルに騎乗するも惜しくも2着に敗れた時に出たコメントです。

 

武豊騎手にとって朝日杯フューチュリティステークスを勝てば国内G1完全制覇となる最大のチャンスでしたが、ミルコデムーロ騎手騎乗のリオンディーズに差されたことを悔しい気持ちも隠しながらユーモアで返すところは武豊騎手らしいです。

 

「乗れるかどうかわからないですけど......」

2017年10月21日に東京競馬場で行われたGⅢ富士ステークスで単勝1番人気にこたえてエアスピネルで見事に勝ちきった後に出たコメントです。

 

前走の札幌記念でオーナー側の意向で乗り替わってしまった後の手戻り騎乗での勝利ということもあり、レース後のコメントで武豊騎手がよく出す冗談と思われたのですが…

 

次走のマイルチャンピオンシップの前の週に別の馬で調教中に負った怪我の影響で本当に乗れなくなってしまいました。

 

実際には、ジョーストリクトリでマイルチャンピオンシップには参戦できたので怪我の影響ではなかったのではとも言われています。

 

「このような名馬に巡り合えて、騎手として僕も幸せでした。」

2017年12月24日に中山競馬場で行われたGⅠ有馬記念で単勝で圧倒的1番人気のキタサンブラックに騎乗し見事に勝利した時に出たコメントです。

 

このレースで引退することが決まっていたことや前走ジャパンカップで惜しくも3着に敗退していたこと、北島三郎オーナーの所有馬ということで近年では稀に見る注目を浴びていたことなどのすべてが勝利で大団円に終わって出た本音だったに違いありません。

 

まとめ

ここまで、武豊騎手がレース後に残したコメントのごく一部をご紹介してきましたが、他にも有名なコメントを多く残しています。

 

競馬ファンの方であれば、自身の応援していた馬に関する武豊騎手のコメントが記憶に残っているということも多いのではないでしょうか。

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