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栗毛の馬体に金色の尾とたてがみ!「走るベルばら」トウショウファルコの生涯とは?現役、誘導馬時代、死因

その美しい容姿から多くの女性ファンにも愛された、トウショウファルコ。

 

父はグリーングラス、母はカメリアトウショウという血統です。

 

グリーングラスは1970年代後半にTTG(テンポイント・トウショウボーイ・グリーングラス)と称された三強のうちの一頭です。

 

菊花賞や天皇賞・春など長距離レースを得意としていました。

 

産駒としてはトウショウファルコ以外にもエリザベス女王杯を勝ったリワードウイング、

京王杯オータムハンデやCBC賞を勝ったトシグリーンなどがいます。

 

母のカメリアトウショウは不出走馬でしたが、トウショウボーイと同系の血統だったことから繁殖入りしました。

 

当時は競争体系が現在と異なり、八大競争を中心をした長距離寄りの体系であったことから長距離を意識して配合され誕生したのがトウショウファルコでした。

 

トウショウファルコの通算成績と主な勝鞍

トウショウファルコの競争成績は通算31戦8勝です。

 

重賞はG2で1勝(1992年アメリカジョッキークラブカップ)、G3で1勝(1992年日刊スポーツ賞金杯)しています。

 

トウショウファルコの競走馬生活はその馬体とは異なり、大部分は比較的地味なものでした。

 

3歳2月の小倉競馬場でデビューし、2戦目で初勝利をあげますが、クラシックの流れに乗ることもなく地道に条件戦を戦っていきます。

 

準オープンの格付けながら格上挑戦した5歳秋の東京スポーツ杯(オープン特別)で勝利をしてから4か月の間に4勝と好成績を残し、この期間がトウショウファルコの競走馬時代のハイライトになります。

 

翌年1992年1月年始恒例、中山競馬場でのG3・日刊スポーツ賞金杯では本来の逃げ先行脚質を武器に積極的な競馬を繰り広げ、晴れて重賞ウィナーの仲間入りをします。

 

そして、その3週間後に中山競馬場で実施されたG2・アメリカジョッキークラブカップでは逃げてそのまま逃げ切りをし、重賞2連勝となりました。

 

アメリカジョッキークラブカップは父のグリーングラスも1977年に勝利していたため、父子による同一競争制覇ともなりました。

 

ただし、その後は怪我に悩まされ、同年の秋の天皇賞に出走した以外はレースに出走することもできないまま引退しました。

 

好成績だった期間はわずか半年余りと短い期間でしたが、金色のたてがみをなびかせて走らせる姿はとてもきれいで女性ファン中心に多くのファンを惹きつけていきました。

 

トウショウファルコの誘導馬生活

トウショウファルコには競走馬引退後、グリーングラスの後継として種牡馬入りをするか、きれいな容姿から誘導馬となるかなどの選択肢がありましたが、結果的には東京競馬場で誘導馬としての生活を送ることとなりました。

 

訓練の後、1999年秋までの間、東京競馬場で誘導馬として活躍したトウショウファルコでしたが、この間競走馬時代同様多くのファンがトウショウファルコ目当てに東京競馬場を訪れたといいます。

 

東京競馬場で開催された日本ダービーなどの大レースでも誘導馬を努め、その華麗な姿が目に焼き付いている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そして誘導馬引退に当たっては誘導馬としては異例の引退式まで実施されるほどの人気となっていきました。

 

トウショウファルコの誘導馬引退後は?

トウショウファルコは誘導馬を引退した後、横浜・根岸にある馬の博物館で余生を過ごしました。

 

余生を過ごしている間も、多くの競馬ファンというより競馬自体は興味なくてもトウショウファルコという馬に魅力を感じたファンが足しげく訪問を続け、人気が衰えることはありませんでした。

 

2005年10月に老衰のため19歳で亡くなりますが、お別れの会が盛大に行われたことからも人気があったことがわかります。

 

現在は、同地にトウショウファルコのお墓と石碑が作られています。

 

まとめ

トウショウファルコほど美しく華麗な容姿から人気を博した馬は他にいません。

 

競走馬時代、誘導馬時代、余生とそれぞれ多くのファンの心を惹きつけて止みませんでした。

 

それぞれの時代のみを知っているファンでも生涯を通して知っているファンでもその美しい姿は脳裏に焼き付き、これからも忘れることはないでしょう。

 

トウショウファルコにとっても人々に愛され、天寿を全うすることができ、幸せな生涯を送ることができたのではないでしょうか。

 

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