フェイムゲーム
性別 牡馬
年齢 6歳
毛色 青鹿毛
生年月日 2010年5月11日
父 ハーツクライ
母 ホールオブフェーム
母父 アレミロード
母母 ベルベットサッシュ
これまでの出走レースと結果(近5走)
開催日 競馬場 レース名 馬場 頭数 着順 人気
2015. 5.1 京都 天皇賞春 芝3200良 17 2 7
2015.10.17コーフィールド(豪) コーフィールドC芝2400稍 15 6 5
2015.11.3フレミントン(豪) メルボルンC 芝3200稍 24 13 1
2016.2.20 東京 ダイヤモンドS 芝3400稍 16 2 2
2016.5.1 京都 天皇賞春 芝3200良 18 8 4
兄のバランスオブゲーム(父フサイチコンコルド)は、GⅡタイトルをいくつも手にしながら、GⅠにはとうとう手が届かなかったということで、その弟であるフェイムゲームにも非常に大きな期待がかけられてきたわけですが、お父さんがハーツクライに替わってサンデーサイレンスの影響が良い意味で現れたとは言えそうです。
ただ、残念ながら兄同様ここまではGⅠ未勝利ということで、思えば同馬の母系は愛すべきシルバーコレクターのステイゴールの近親の血筋ということで、そのあたりもなんとなく影響しているのかな、という気もします。
しかしそうは言っても、タフなディクタスの血の影響は同馬にも強く出ており、ダイヤモンドS連覇(今年はトップハンデで2着)や昨年の天皇賞春僅差2着など、長距離ではかなり安定した走りを見せ、GⅠでもあと一歩のところまで来ています。
今後の活躍と出走レース予想
次走は宝塚記念を目指すという陣営のアナウンスがすでにありましたので、今年は2年ぶりに夏のグランプリに参戦という運びになりそうです。
とすると、2冠馬、いや、「幻の三冠馬」といっても過言ではないドゥラメンテをはじめ、いろいろな路線の現役チャンピオンが集うことになりそうな宝塚記念で、フェイムゲームの馬券を買えるはずがない・・・ということに、ふつうはなるでしょう。
ただ、フェイムゲームの本質を見抜いているファンからすれば、そんなことは口が裂けても言えないというのが本音ではないでしょうか?
昨年伏兵評価ながら、王者・ゴールドシップにきわどく迫る2着の天皇賞春であったこと、そして今年は上位人気にもかかわらず、大敗に終わった天皇賞春を検証してみると、フェイムゲームが宝塚記念で買えない理由はだいぶ小さくなります。
昨年の天皇賞は、まあいうなれば、ゴールドシップと横山典弘がレースをめちゃくちゃにしたことで、フェイムゲームにチャンスが訪れたということになります。
つまり、ふつうは動かないところで人気のゴールドシップが動いたことで、他がこれを追いかけざるを得なくなり、どの馬にもラストの脚が残らなかったことで、非常にタフなゴールドシップとフェイムゲームの競馬になったのです。
これに対し今年の天皇賞は、フェイムゲーム自身海外帰りの疲労を脱していなかったこと、日本の競馬ではイマイチ良いところが見えないボウマン騎手への乗り替わり、そして何といっても、先行馬に有利な流れになってしまったことなど、敗因は多いのです。
しかし近年で最もタフなレースになる宝塚記念なら、フェイムゲームにとって得意な展開になったとしても驚けません。
そういうとき、フェイムゲームにもチャンスが訪れます。
ですから、遠い将来よりも、次走宝塚記念こそ実は大きなチャンスがあるのです。
過去のレースから見る特徴
フェイムゲーム自身力があることは間違いありません。
しかし、近年めっきり少なくなったステイヤータイプの馬だけに、騎手がこの馬の力を出してあげられないと、結果が伴いません。
もちろんゴールドシップのように無謀な作戦で勝てるほど競馬は甘くありませんが、今後はフェイムゲームのことをよく理解しているジョッキーが乗ったとき、そしてこの馬向きのタフな競馬になったとき、最大のチャンスが訪れるのではないでしょうか。
感想
かつては引っかかるところがあり、このあたりはハーツクライ(サンデーサイレンス)の影響が強く出ているかな、という印象でしたが、近年はすっかり競馬が上手になり、底力勝負になればまだまだ強いという印象も増してきています。
いつも好走する優等生タイプではありませんが、穴党からすれば、とても大きな魅力を感じるのがフェイムゲームです。
だからこそ、いつか大きいところを獲れるのではないか・・・そんな予感もあるのです。