キタサンブラック
性別 | 牡馬 |
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年齢 | 4歳 |
毛色 | 鹿毛 |
生年月日 | 2012年3月10日 |
父 | ブラックタイド |
母 | シュガーハート |
母父 | サクラバクシンオー |
母母 | オトメゴコロ |
これまでの出走レースと結果(近5走)
開催日 | 競馬場 | レース名 | 馬場 | 頭数 | 着順 | 人気 |
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2016.10.10 | 京都 | 京都大賞典(G2) | 芝2400 | 10 | 1 | 1 |
2016.6.26 | 阪神 | 宝塚記念(G1) | 芝2200 | 17 | 3 | 2 |
2016.5.1 | 京都 | 天皇賞春 | 芝3200良 | 18 | 1 | 2 |
2016.4.3 | 阪神 | 産経大阪杯 | 芝2000良 | 11 | 2 | 5 |
2015.12.27 | 中山 | 有馬記念 | 芝2500良 | 16 | 3 | 4 |
2015.11.8 | 京都 | 菊花賞 | 芝3000良 | 18 | 1 | 5 |
2015.9.21 | 中山 | セントライト記念 | 芝2200良 | 15 | 1 | 6 |
歌手の北島三郎さんの持ち馬ということで注目を集めてきたキタサンブラックですが、この馬はいろいろな意味で常識を覆してきたという印象があります。
日本を代表する歴代の名スプリンターであるサクラバクシンオーをBMSに持ちながら、まさか日本を代表する2大長距離レースの菊花賞と天皇賞春を勝つとは思いませんでした。
キタサンブラックには、血統の不思議さ、奥深さを改めて痛感させられます。
ナスルーラ、ロイヤルチャージャーなどを輩出したファミリー自体は非常に優秀ですが、多くはクラブメアの一族がファミリーに活力を与えている印象があります。
ですから、正直キタサンブラックの牝系自体はそこまで活力があるとは思えません。
しかしそこは日本の至宝・ディープインパクトの全兄ブラックタイドが「血のすごさ」を同馬に注いだのかというくらい、見事な補完を果たしました。
今後の活躍と出走レース予想
次走は宝塚記念が有力視されています。
血統的にもパフォーマンス的にも、非常に安定感はあるものの、派手さがない分やや地味な印象があるため、ドゥラメンテ、ゴールドアクターをはじめとする錚々たるメンバーがそろいそうな宝塚記念でも、意外と人気は低いかもしれません。
キタサンブラックの最大の特徴は、とにかくレースが上手なことです。
ただ、例年の宝塚記念のような底力勝負になると、多少サクラバクシンオーの距離適性で引っかかってくる部分もあるかもしれません。
実際、菊花賞と天皇賞春はまったくロスのない競馬で優勝でしたが、ダービー、有馬記念の厳しい展開のレースではそれぞれ大敗、好走止まりに終わっています。
宝塚記念では、いかにマイペースの競馬ができるかにかかります。
ただ、底力に多少疑問があるだけに、できれば良馬場でやりたいところでしょう。
過去のレースから見る特徴
好位をとるセンスがあるため、競馬センスには目を見張るものがあります。
ただ、厳しい流れの底力勝負になったときに、多少もろさが見えるときもあります。
もちろんこれから本格的な成長が期待できる馬ですから、これでほんとうの力がこの後ついてくるようだと、ドゥラメンテやゴールドアクター、さらにはモーリスなどにも引けをとらない名馬へと成長していく可能性はあるでしょう。
血統からもわかるように、決して長距離(底力が問われるレース)が良いわけではありません。
いかに自分のペースでロスのない競馬ができるかにかかってくるのが、現状のキタサンブラックであるといえるでしょう。
さらなる成長に期待したいです。
まとめ
出典:wikipedia
近年世界レベルで見ても、ステイヤーはほぼ絶滅したといっても過言ではありません。
ですから、いくら長距離レースで成績が良いからといって、キタサンブラックがステイヤーであるはずもありません。
緩急自在ではなく、ワンペースのタイプだけに、長距離戦で好結果を得やすいということなのかもしれません。
とはいえ、いろいろな意味で意外性を発揮してくれるキタサンブラックは、見た目の印象以上に魅力を感じさせてくれる競走馬です。