今回は2016年度調教師の勝率別にランキングしてみました。
リーディングランキングとは順位などに変化がある、少し違った結果になっていますよ。
1位 美浦 堀宣行 19.4%
リーディングランキングでは5位だった、堀調教師が勝率では1位でした。
転厩後、G1を6勝し、昨年は天皇賞秋、香港カップを勝ったモーリスをはじめ、一頭の馬にしっかり合わせた調教が身を結んでいるのかもしれません。
稼ぎ頭のモーリスとドゥラメンテが昨年引退しましたが、香港ヴァーズを勝ったサトノクラウンや札幌記念の勝ち馬ネオリアリズムなど、今年も楽しみな馬がたくさんいますね。
一昨年はリーディングトレーナーにも輝いていますし、関東の名門厩舎になりつつありますね。
2位 美浦 藤沢和雄 16.2%
リーディングランキングでも2位にランクインした藤沢調教師が勝率ランキングでも2位でした。
1位を獲得した堀調教師と同じく関東の名門厩舎です。
かつてはシンボリクリスエスやゼンノロブロイなどで古馬G1を席巻しましたが、クラシックには縁がありません。
昨年末の2歳G1完全制覇を機に、今年は悲願のクラシック制覇を期待します。
2つのランキングで唯一共にトップ3以内に入った厩舎でもあります。
若い良血馬や素質馬がたくさん集まる理由もわかりますね。
2位 栗東 友道康夫 16.2%
リーディングランキングでは8位だった、友道調教師が藤沢厩舎と同着2位でした。
ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスの三兄弟を継続して管理していることからわかる通り、とても馬主に信頼されている調教師です。
マカヒキなどノーザンファームの有力馬も多数管理している厩舎です。
馬主や生産牧場からの信頼感の獲得も、調教師として好成績を収めるポイントですね。
4位 美浦 木村哲也 14.8%
リーディングランキングでは9位にランクインした、木村調教師が順位を大きく上げ4位にランクイン。
G1馬こそいませんが、ノーザンファームの良血馬も多く、その勝率にも反映されています。
短距離路線で有力馬のアルビアーノをいかに立て直すかに厩舎の手腕が問われます。
5位 栗東 藤原秀昭 14.4%
リーディングランキングでは7位だった、藤原調教師が5位になりました。
藤原厩舎はリーディングジョッキー戸崎圭太騎手をよく乗せることでも知られており、ストレイトガールとのコンビは記憶に新しいと思います。
主戦ジョッキーの実力も厩舎の勝ち星や勝率に影響することがわかります。
6位 栗東 池江泰寿 14.2%
リーディングでは3位だった池江調教師が6位にランクイン。
父、池江康朗はあのディープインパクトの調教師でもあり、現在日本で唯一の親子三冠トレーナーとなっています。
昨年はサトノダイヤモンドの活躍などもあり、この順位でも低いと感じてしまいますね。
サトノアーサーなどのクラシックが期待される若駒もたくさんいることから、今年のクラシックも賑わせてくれる厩舎の一つです。
7位 栗東 角居勝彦 13.7%
リーディングでは7位だった、角居調教師が同じく7位にランクイン。
日本のトップトレーナーとして常に上位争いをしてきた角居厩舎。
2013年に1歳馬の委託辞退を表明し、後に撤回するなど多数の関係者を振り回したことが影響してか、近年その馬質は低下気味で、それに比例するかのように成績を落としています。
かつてウオッカやヴィクトワールピザを輩出した名門の真価が問われます。
8位 美浦 加藤征弘 13.6%
リーディングでは9位だった、加藤調教師は勝率でもトップ10にランクインです。
現役の管理馬には良血が少ないのですが、それでこの成績は素晴らしいですね。
トワイニング産駒のノンコノユメが活躍しているのも頷けます。
来年はセン馬になってから調子を落としているノンコノユメの立て直しに期待です。
9位 栗東 中内田充正 13.4%
今回のランキングで唯一リーディングトップ10では圏外だった中内田調教師。
まだ30代の若い調教師です。
英国の大学を卒業後、米国の厩舎で修業し、橋田厩舎の調教助手となりました。
調教試験合格後はランキングにも登場した角居厩舎や藤原厩舎で厩舎経営を学び開業しました。
現役の主な管理馬は秋華賞2着のパールコード、昨年の新潟2歳Sの勝ち馬ヴゼットジョリーです。
社台ファームやダーレージャパンファームの生産馬も多いですね。
異色のキャリアの若い調教師なので、今後国内外での活躍に期待です。
10位 栗東 音無秀考 11.3%
リーディングランキングでは3位だった、音無調教師。
大幅に順位を下げて、10位でのランクインとなりました。
リーディング1位の矢作調教師同様、勝ち星を狙って、多くのレースに出走させると勝率は下がってしまう傾向もあるようです。
ミッキーアイルなどでG1も勝っている厩舎ですので、今年は勝率での巻き返しも楽しみですね。
まとめ
リーディングトップだった矢作調教師がランク外、若手トレーナーの中内田調教師がランクイン。
堀調教師を筆頭に、1頭1頭としっかり向き合って馬作りをしている調教師が上位に入っている印象です。
違う条件で抽出したランキングでも、リーディングTOP10と同じ顔ぶれだということがわかりました。
リーディングももちろんですが、調教師の勝率もレース予想に役立てて見てはいかがでしょうか?