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【有馬記念2016】過去5年の歴代優勝馬から見る傾向と対策

 

レース日程

レース名:第61回有馬記念(G1)

日程:2016年12月25日15:25発走

競馬場:中山競馬場/芝/右2500m

条件:サラ系3歳以上オープン 定量

 

今回は、過去5年の歴代優勝馬から見るレース傾向についてまとめてみました。

 

有馬記念の過去5年歴代優勝馬

2015年 ゴールドアクター(8番人気)

2014年 ジェンティルドンナ(4番人気)

2013年 オルフェーヴル(1番人気)

2012年 ゴールドシップ(1番人気)

2011年 オルフェーヴル(1番人気)

 

 

レース回顧

 

2015年 ゴールドアクター(父:スクリーンヒーロー 母:ヘイロンシン)

7番枠から好スタートを決めると、そこからさらに押してハナを取りに行きました。

 

人気薄だったこともあり、この時点ではまさかゴールドアクターが勝利するとは思っていなかった人が多いのではないでしょうか。

 

そこから外のキタサンブラックとリアファルを先にいかせる形で2列目のポケットという絶好の位置を確保しました。

 

更にそこから前にスペースを置き、なおかつラブリーデイのスペースを下げて潰していくような窮屈な競馬をさせる一因を作ります。

 

2コーナーを過ぎでもペースが上がらない中、しっかりと折り合いをつけて我慢。

3コーナー手前でゴールドシップが動いたことでマリアライトがまず動きます。

 

これによって前にいたキタサンブラックペースを引き上げざるを得なくなりました。

そのスペースを突いて4コーナーで外に持ち出すと、2列目で直線に入ります。

 

そこからスッとは伸びてこなかったものの、きっちりと力強い脚で伸びてくると、最後はサウンズオブアースの追撃を捻じ伏せて嬉しいGI制覇となりました。

吉田隼人騎手にとっても嬉しいG1制覇となりましたが、その騎乗内容を称賛するべきでしょう。

 

 

2014年 ジェンティルドンナ(父:ディープインパクト 母:ドナブリーニ)

ゲートが開くとまずはメイショウマンボが出遅れますが、それ以外の馬はほぼ揃ったスタートを決め、大方の予想通りヴィルシーナがハナを切りました。

 

外枠発走となったエピファネイアが2番手につけ、その後にジェンティルドンナがポジションを確保します。

その後にトーセンラー、ラキシス、ワンアンドオンリーが続き、ゴールドシップが中団やや後方、ジャスタウェイはさらに離れた後方を追走して1周目のホームストレッチに入っていきます。

 

1000m通過は63秒0と非常に遅いペースとなり、3コーナーまで隊列がほとんど変わることなく進んでいきます。

3~4コーナー中間点でヴィルシーナが失速すると、エピファネイアが押し出される形で先頭に立ち、ジェンティルドンナはそれをマークする形で2番手に上がっていきます。

 

このあたりでゴールドシップがまくりをかけて先団にとりついていき、場内のボルテージも最高潮に。

 

直線に入るとジェンティルドンナが先に先頭に立ったエピファネイアに競りかけ、残り100mでエピファネイアが後退したところでジェンティルドンナが先頭に立ちます。

 

後方待機のトゥザワールドとゴールドシップが差を詰めてくるものの、ジェンティルドンナが4分の3馬身差で押し切り先頭でゴール。

見事に牝馬で有馬記念を制し、有終の美を飾りました。

 

 

2013年 オルフェーヴル(父:ステイゴールド 母:オリエンタルアート)

揃ったスタートからゴールドシップが遅れ始めますが、鞍上のR.ムーア騎手が手綱をしごいて中団後方にまで順位を上げます。

 

先団ではルルーシュが逃げ、カレンミロティック、ダノンバラード、ナカヤマナイト、ラブリーデイらが追いかける展開となりました。

 

1番人気に推されていたオルフェーヴルはゴールドシップより後ろの後方4番手を進み、課題となっている折り合いをつけていきます。

向正面では単騎で逃げていたルルーシュのリードがなくなってくる展開で、後方にいたウインバリアシオンがポジションを下げ、オルフェーヴルと併走する形となります。

 

3コーナーを回るところで、いよいよオルフェーヴルが馬群の外から上がっていき、それに合わせて他馬もポジションを上げていきます。

 

しかし、直線に入るときには既にオルフェーヴルが先頭に立っており、後続との差を広げていくばかり。

最終的には2着のウインバリアシオンに8馬身という大差をつけ、見事に有終の美を飾りました。

 

 

2012年 ゴールドシップ(父:ステイゴールド 母:ポイントフラッグ)

スタートではルーラーシップが大きな出遅れ、いきなり10馬身ほどのビハインドとなる展開に。

 

ゴールドシップも出脚がひと息で、後方から2番手からの競馬となりました。

先行争いは内からじわっと上がっていったアーネストリー。

 

ビートブラックがすんなりと2番手に控える展開で進んでいきます。

外を回ってルルーシュ、エイシンフラッシュらが続き、1周目の正面スタンド前を通過しました。

 

ゴールドシップは変わらず後方待機で、さらにその後ろに出遅れたルーラーシップが最後方となりました。

 

前半1000m通過は60秒5で平均ペース。

アーネストリーが1馬身のリードで1~2コーナーを回り、変わらず単独2番手がビートブラックと続いていきます。

 

残り800mを過ぎてもアーネストリーは軽快に飛ばしてき、ゴールドシップは外からスパートを開始。懸命に押っつけられながら徐々に先頭との差を詰め始めます。

アーネストリー、ビートブラック、ルルーシュ、ダイワファルコンの4頭が横一線に並んで4コーナーをカーブ。

 

外からはナカヤマナイト、ゴールドシップ。

わずかに遅れてさらに外からルーラーシップが4コーナーをカーブして最後の直線に入ってきます。

 

残り300mでは内と外に大きく広がり、7~8頭が横一線となっての叩き合いに。残り150mでは最内からエイシンフラッシュが抜けて一旦は先頭に立ったものの、馬場の3分どころからオーシャンブルーが鋭く伸びて、エイシンフラッシュに襲いかかります。

 

しかし、大外からゴールドシップが強烈な末脚を発揮。

オーシャンブルーを一気に交わし、先頭でゴールに飛び込み、勝利を飾りました。

 

 

2011年 オルフェーヴル(父:ステイゴールド 母:オリエンタルアート)

スタートでは目立った出遅れはなく、揃ったスタートに。

 

そこからアーネストリーが先手を奪い、ヴィクトワールピサ、トーセンジョーダン、ブエナビスタら上位人気馬がそれに続いていきます。

 

1番人気のオルフェーヴルは後方2~3番手からの追走。

積極的に飛ばしていく逃げ馬が不在だったこともあり、ペースは上がらず、最初の1000mの通過は63.8秒という超スローペースとなりました。

 

隊列は変わることなく3コーナーまで進んだところで、オルフェーヴルが馬群の外を徐々に上がっていきます。

直線に入ったところではアーネストリーが先頭を守っており、直後にヴィクトワールピサ、その後にブエナビスタ、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、そしてオルフェーヴルが並ぶ隊列。

 

ここからオルフェーヴルが抜け出し、エイシンフラッシュも馬体を併せるように伸びますが差は詰まらず。

ゴール前ではトゥザグローリー、ルーラーシップらも迫ってくるものの、上位を脅かすまでには至らず、オルフェーヴルが牡馬クラシック三冠に続くG14勝目を挙げました。

 

 

優勝馬の総評

ペースはやはり出走馬によって変わるところですので、まずメンバーに逃げ馬がいるかどうかが重要になりますね。

 

一方で、優勝馬に共通して言えるのは、スタートで後方にいても先行していても、道中はしっかりと騎手との折り合いをつけてスムーズに進んでおり、3~4コーナーで仕掛けて直線では好位にとりついているというポジショニングができている馬がほとんどだと考えられます。

 

つまり、いかに道中リラックスして自分のポジションを確保し、勝負どころでスムーズに進路を確保して上がっていけるか、そして最後の急坂を向かえてもバテない力強い末脚とスタミナがあるかどうか、この辺りは勝利へのポイントになりそうですね。

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