出典:http://bit.ly/2c45Riy
ファンファーレとは
競馬の競争が始まる前には胸が高鳴ります。
そのレースがGⅠレースともなれば胸の高鳴りは、いつも観戦しているレースよりも大きくなるでしょう。
実は競馬には、レースをさらに盛り上げてくれる演出があります。
それは、ファンファーレです。
競馬のファンファーレは、競走馬がレースを行う前に流れる音楽です。
例えば、レースが始まる前に発走の予告なく、ゲートが開き、競馬が始まってしまっては、レースを見逃した!という人もでてくるでしょう。
そんな時にファンファーレで合図をしてくれることで、レースを見逃すことも減り、安心してレース時間まで待つことができます。
特に規律に厳しい日本人は、発走時間になってそのお知らせがないと、苦情さえ来るかもしれません。
ところでこのファンファーレ、どうも競馬場によってファンファーレの種類が違うような気がする方もいるのではないでしょうか?
中央競馬のファンファーレは1987年の11月まで、トランペットだけのとてもシンプルなファンファーレでした。
しかし1987年の12月から、NCKからJRAに略称が変更になると、それと同時にファンファーレも、トランペットだけのシンプルなものから、トランペット、チューバ、ドラムロールなど複数の楽器が使用されるようになりました。
競馬場によるファンファーレの違い
JRAの競馬で使われているファンファーレは場所によって異なります。
東京、中山競馬場でのファンファーレ
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)、GⅠ
京都、阪神競馬場
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)、GⅠ
札幌、函館競馬場
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)
福島、新潟競馬場
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)
中京、小倉競馬場
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)
(中京競馬場のGⅠであるチャンピオンズカップは京都、阪神競馬場のファンファーレを使用)
障害競走
一般競争、特別競走、重賞(GⅢ、GⅡ)、GⅠ
上記の競馬場で合計21曲のファンファーレが用意されています。
東京、中山競馬場で流れるGⅠのファンファーレは同一のもので、京都、阪神競馬場で流れるGⅠのファンファーレンは同一物のものです。
どちらも個性があって魅力的です。
この2つのファンファーレが流れると、これから始まるレースがどのようなレースになるのかという期待感と、ものすごい馬券が当たるのではないかという期待感で、感動と興奮に包まれることもあります。
G1の中で唯一オリジナル!宝塚記念のファンファーレ
しかし、阪神競馬場で行われるGⅠ「宝塚記念」だけは他のGⅠとは異なり、独特のファンファーレが流れます。
宝塚記念のファンファーレは1999年に、一般公募で選ばれた曲を使用していますので、阪神競馬場で行われるGⅠなのに、なぜ他のGⅠ曲が違うのと混乱しないように注意してください。
また、中京競馬場で行われる名鉄杯も他のファンファーレと違い独特の曲を流しています。
専用ファンファーレ
宝塚記念
名鉄杯
まとめ
また東京、中山競馬場で行われるGⅠのファンファーレでは、曲の合間に観客の「ワッショイ」という合いの手をいれることが最近では多くなりました。
ファンファーレの音楽とその合いの手を聞いていると、お祭りのような感じがしてGⅠがさらに盛り上がります。
一方、京都、阪神競馬場で行われるGⅠのファンファーレは軽やかなリズムで場内を盛り上げますが、曲調がリズミカルのため、東京、中山競馬場のGⅠレースのような合いの手を入れられることができない曲調になっています。
他国ではファンファーレを使用していない国もあります。
それとは異なり、競馬の発走時間になると間違いなく発走を教えてくれる日本は、時間に対してとても正確で、日本人気質を表しているように思います。
ファンファーレは競馬が始まるサインであり、競馬を盛り上げるくれる大切な要因のひとつです。
それぞれのファンファーレを知ることで、より競馬を楽しんでください!