競馬初心者から上級者まで楽しめる競馬情報サイト

本サイトではアフィリエイト広告を利用しています

全てはここから始まった!サラブレッド三大始祖とヨーロッパ競馬の歴史

三頭のサラブレッド

 

日本だけではなく、世界各国の競馬でサラブレッドが活躍していますが、そのサラブレッドの血筋をさかのぼっていくと、3頭のサラブレッドにたどり着きます。

 

その3頭のサラブレッドことを「三大始祖」というのですが、三大始祖を分かりやすく解説しながら、サラブレッドの歴史を掘り下げていきます。

 

サラブレッド三大始祖とは?

 

ダーレーアラビアン(1700年~1730年)

ダーレーアラビアン

出典:wikipedia

 

現在のシリア北西部にあたるオスマントルコのアレッポで生まれ育ったのですが、イギリス領事のトーマス・ダーレーさんがアラブの首長から買い取ったことでイギリスへと渡ります。

 

ダーレーアラビアン系の血筋が活性化したのは、エクリプスという馬の誕生がきっかけでした。

 

エクリプスは18戦無敗というとんでもない成績を残したイギリス競馬の英雄で、サラブレッドの基礎を構築しました。

 

日本競馬界の大種牡馬であるサンデーサイレンスやブライアンズタイム、トニービンもダーレーアラビアンの流れを引き継いでいます。

 

 

ゴドルフィンアラビアン(1724年~1753年)

ゴドルフィンアラビアン

出典:wikipedia

 

北アフリカにあるバーバリーという土地で生まれ育ちました。

 

別名「ゴドルフィンバルブ」。

 

ダーレーアラビアン系の代表格であるエクリプスの母父はゴドルフィンアラビアン。

ゴドルフィンアラビアンの血筋が存在していなければ、エクリプスが誕生することはありませんでした。

 

ゴドルフィンアラビアン系の基礎種牡馬はマッチェム。

 

競走馬としては満足な成績を残せなかったものの、マッチェムの産駒が大活躍したため、ゴドルフィンアラビアンの血が後世まで引き継がれることになりました。

 

2004年の高松宮記念を優勝したサニングデールの父系はゴドルフィンアラビアン系です。

 

 

バイアリーターク(1679年~1705年)

バイアリーターク

出典:wikipedia

 

17世紀末に発生したブダペストの戦いの時に、イギリスのロバート・バイアリー大尉が捕獲した馬であることから、馬名に「バイアリー」が入っています。

 

元が軍馬だったため、競馬界での活躍は期待されていませんでしたが、5代目となるヘロドという馬がエクリプスと同等の活躍を見せたことでサラブレッドとしての評価を上げていきました。

 

日本競馬界史上初となる無敗の牡馬クラシック三冠馬・シンボリルドルフ、トウカイテイオー、メジロマックイーンなどのルーツを探ると、バイアリータークの名前が登場します。

 

 

サラブレッドの歴史とヨーロッパ競馬

サラブレッドの歴史の始まりは17世紀のヨーロッパ競馬でした。

 

17世紀のヨーロッパでは馬を軍馬として育成していましたが、アラブ種の馬が数多くヨーロッパに輸入されたことがきっかけとなり、馬の生産が盛んになりました。

 

その後、馬同士の能力を比べるという意味合いで競馬がスタート。

 

競馬の文化がどんどん栄えていくにつれて、馬の能力を向上させるための配合を考えるようになり、高い能力を後の世代に引き継がせるサラブレッドという馬の種類が誕生します。

 

そのサラブレッドの代表格になるのが、ダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークという「三大始祖」。

 

三大始祖がサラブレッドの根幹的な種牡馬を誕生させたことがきっかけになって、世界各地で競馬の文化が浸透するようになりました。

 

 

サラブレッド三大始祖以外の馬たち

三大始祖が存在していた時代には、三大始祖以外の馬たちも種牡馬になっていました。

 

しかし、繁栄することはなく、三大始祖以外の父系の血筋は完全に途絶えていて、現存していません。

 

ここでは、後世に血筋を残すことができなかった三大始祖以外の馬たちをご紹介します。

 

オルコックアラビアン

出典:wikipedia

 

三大始祖の3頭以外では、最も強力な父系だった馬です。

 

1785年のイギリスダービーを優勝したエイムウェルを輩出しています。

 

芦毛の始祖」として知られていて、オルコックアラビアンが存在していなければ、芦毛の血筋が現代まで引き継がれることはなかった、といわれています。

 

 

ダーシーズホワイトターク

ダーレーアラビアンと同じく、今のシリア・アレッポからイギリスへ輸入された馬です。

 

18世紀初めまでは三大始祖と肩を並べるほどの強力な血筋でしたが、徐々に勢いを失っていき、19世紀の初めに血筋が完全に消滅しています。

 

ダーシーズホワイトタークの毛色も芦毛でしたけど、オルコックアラビアンほどの影響力はなく、芦毛のDNAを引き継がせることはできませんでした。

 

 

まとめ

サラブレッドの三大始祖といえば、1700年代に活躍したダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリータークの3頭です。

 

オルコックアラビアンとダーシーズホワイトタークを加えて「五代始祖」という場合もありますので、三大始祖以外の2頭のことをこの機会にチェックしてくださいね。

 

こちらの記事もおすすめ

>> アメリカ競馬の歴史と特徴、日本競馬との違い、主なレース

 

>> イギリス競馬の歴史や日本との関わり、競馬場一覧、馬券種類、ドレスコード

 

>> 日本競馬と海外競馬の主な違いは?アメリカ、フランス、オーストラリアの競馬を例に紹介

 

>>  サラブレッドとはなにか?競走馬の生産と仕組み

トップへ戻る